子どもには健やかな成長を遂げてもらいたいので睡眠をしっかりとってもらう
どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。
親ってやつになって10年以上ですが、共に暮らす我が子を思う気持ちが薄れることはありませんし、教育をはじめ、あらゆる環境を整えてあげたいと思い続けています。おそらく、子どもたちがいくつになっても、この思考や感情が揺らぐことはないんでしょうね。
で、都心部だけでなく田舎でも「お受験」と呼ばれる受験競争に幼少期から参入させる世帯があるわけですが、子どもたちの将来を思えばこそ、その可能性を最大限に引き出してあげたいし、夢を実現させてあげたいと思う気持ちは共感できるのです。
ただ、それは「現在の親」視点で見ている、いわば近視眼的な視点なんじゃないの、とは考えてしまいます。それを優先するがあまり、子どもたちへ十分な睡眠を提供できる環境を放棄すべきなのかというと、甚だ疑問でしかありません。
今回は、子どもの睡眠とお受験をはじめとしたキチキチなスケジュールにしてしまうことの是非について考えていきたいと思います。
受験競争の現状と子どもへの影響
まず、近年の教育を取り巻く環境からおさらいしておきましょう。
確実にいえるのは、昭和生まれのぼくからして、明らかに世の中の速度感が圧倒的に早くなっていることを実感しています。これを前提にしている現在の子どもたちと、そこに適応しなければならない大人たちとの間で、将来的に大きな差が生じるであろうことは想像できます。
また、少子化による学校の統廃合、グローバル化に伴う英語教育が入り込んだり、大学の入試改革によって学力よりも自己推薦できる何かを求められるようになるなど、子どもたちを取り巻く状況は明らかに複雑化しています。
明らかに自分が子どもだった頃よりも評価軸や指標が増えていることを実感しますし、価値観のようなものも多様化していることを実感せざるを得ないのですが、何よりもそれに伴った受験競争の過熱化を見ているとかわいそうにすら思えてきます。
小学生、場合によってさらに早くから、塾や習い事に通わせ受験対策を始める家庭もあり、その子たちのスケジュールはまるで休まる暇を与えられていないことを聞くと、大人でも戦々恐々としてしまいます。
幼稚園や保育園、学校が終わっても安らぐ時間を与えられず、塾や習い事で忙しくなっては帰宅が夜遅くなることも珍しくないでしょう。宿題や受験勉強に追われ、十分な睡眠時間が取れていない子どもが多いと冒頭の記事で紹介されていますし、それを実感している家庭もあるのではないでしょうか。
でも、そうした過密スケジュールは子どもの心身に大きな負担をかけていることをわかりつつ、「我が子の将来を考えて」と無理やり肯定的な思考に舵を切っていませんか。
慢性的な睡眠不足は、体調不良や情緒不安定につながります。集中力や記憶力の低下から、学習効果も上がりにくくなるため、むしろ長期的な視点で見ると逆効果なのではないか。
受験競争を勝ち抜くことが、子どもの将来の成功につながると考えがちですが、果たしてそうなのかは立ち止まって考えてみてもいいんじゃないですかね。
子どもには寝てもらおうよ
何よりも親の立場として立ち戻る必要があるのは、子どもの健やかな成長において、睡眠が果たす役割を再認識することです。睡眠は、身体の発達、脳の成長、記憶の定着、情動の調整など、あらゆる面で重要な働きをしていることは親であれば理解できていないはずがないでしょう。
子どもの脳は成長の途上にあり、睡眠中に盛んに発達が進みます。成長ホルモンの分泌も、深い睡眠の中で活発になりますし、十分な睡眠は、体の成長だけでなく、免疫機能の維持にも欠かせません。
また、睡眠は学習とも密接に関係しています。睡眠中は、日中の学習内容を整理し、記憶を定着させる働きがありますから、十分な睡眠を取ることで、集中力や理解力、問題解決能力が高まるといえるでしょう。
逆に、睡眠不足は子どもの心身に深刻な影響を及ぼします。小さな子どもがお昼寝をしなかったことでイライラや不安など情緒面の不安定さを露呈することを我々は知っているはずです。
子どもの成長にとって、過酷なスケジュールや各種のプレッシャーを乗り越える経験も重要です。困難な課題に立ち向かい、努力する力を身につけることは、将来の人生の糧になるでしょうし、それ自体を否定したいわけではありません。しかし、そのプレッシャーが睡眠を脅かすほどのものであっていいはずがないでしょう。
受験勉強や習い事のスケジュールを組む上で、子どもたちに十分な睡眠時間を確保できるよう配慮することこそ、最大の学習効果を引き出すための最善手じゃないんですかね。
子どもの健やかな成長を支える親の役割
子どもの健やかな成長と、将来への投資において親の果たす役割は大きいものがあるのですが、それは子どもたちが自分だけで生活ができないからであり、その点において大人と子どもとの間には歴然たる力関係が存在します。
だからこそ、大人たちは子どもの可能性を引き出し、健全な成長を促すよう努めるわけで、環境整備こそが大人の役割における本懐だとすらいえるでしょう。
子どもの主体性を尊重し、内発的な学習意欲を大切にすることは一番身近な大人である親ができることで最も大きな影響を与えるかもしれません。子ども自身が興味を持ち、自ら学ぼうとする姿勢を育むためには、子どもの興味関心に耳を傾け、それらに接することができる環境を整えてあげることが求められます。
学力だけでなく、非認知能力の育成にも目を向けることが大切です。コミュニケーション力、協調性、忍耐力、自制心など、社会で生きていく上で欠かせない力を育てることが必要不可欠です。学校生活や日常の中で、他者との関わりを通じてこうした力を伸ばしていけるよう、サポートしていきたいものです。
何より、良好な睡眠習慣の確立を促し、規則正しい生活リズムを整えることこそ、親の大切な役割だとぼくは思うのです。子どもの生活リズムを把握し、適切な睡眠時間が取れているか。もし、仮に十分な睡眠をできる環境にできていないのだとしたら、大きく反省すべきで何よりも先に改善すべき点だといえるのではないでしょうか。
親は、子どもの最大の理解者かつ支援者でいたいもの。子どもの個性に寄り添い、長所を伸ばし、短所を補うことが求められます。時には厳しさも必要ですが、常に愛情を持って接することが何より大切ですが、心身の健康を損なうような状態に陥らせてしまうことは絶対的に避けるべきことなはず。
いくら子どものためを思っていたとしても、親自身が求めることだけを優先してしまっては元も子もないのではないか。親のエゴを優先していないか。そういったことを考え続けたいものです。
おわりに
やっぱり、子どもたちには大いに寝てもらいたいです。
大人だって、睡眠ができなければ体調がドンドンと悪くなっていくことを実感するじゃないですか。大人ができるからといって子どもにも同じ生活を強いることは誰のためにもなっていません。
子どもたちは成長と発達の過程にいる存在ですから、何よりも優先すべきはそれを邪魔しないことなはず。学力だとか学歴だとかを気にしたい気持ちはわかりますが、あまりにも早期から詰め込んで行ったとしても、それが彼らの将来に貢献するかどうかわかりません。
それが無駄だと言いたいわけではなく、心身の健康を犠牲にしてまでやらければいけないことなのかどうかは再度、考えてもいいんじゃないでしょうかってことなんです。
ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)
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