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【読書記録#12】読書力(齋藤孝)

以前noteで見た記事で、記述能力が上がる本の1冊に紹介されていたため購入。
本書を読み終えて、今までの自分がやっていた読書について、改めて考える機会となった。2002年の本ということもあり、さまざまな人が感想を書いているはずなので、自分は印象に残ったことを3点残すのみとしようかな。

①「読書力がある」状態は4年間の間に読み応えのある文庫本を100冊・新書を50冊以上読む、という経験を積んだ時に言う

本書特有の基準だと思うが、改めて基準を出されるとわかりやすい。近年出ている読みやすい本ではなく、国内外を問わず名著を主にカウントしている(緊張感のある読書を行う)。このぐらいの量を読み切ることで、読書が「技」として身に付き、読解力や語彙力など目に見えて読書をした結果が出てくる。

②本を著者そのものだと思う

意外と盲点だったなというところではあるが、本をものとしてとらえるのではなく、人として扱うことで、より読書の時間が有意義になる。著者へ会いに行き、話を聞く。その学びを得るために身銭を切るのだ。

③本を読んだら人に話す

読書記録#10で書いた、『学びを結果に変えるアウトプット大全』(樺沢紫苑)にも同様のことが書かれていた。著作年が『読書力』の方が早いため、この本の影響を受けている可能性があるが、読書の内容をアウトプットすることで記憶に定着させるという方法は同じ。
人間は一定期間に3回アウトプットをすると長期記憶に定着しやすくなるらしいので、それを狙いながら情報整理が行える。noteでの感想を書くこともひとつのアウトプットとし、話すこともやっていきたい。

20年以上前の本だが、読書の本質的なところはこの本に語られていることが主なんだろうと思う。消費しやすいコンテンツが増えた昨今でも、読書を行う意味が必ずあるはずなので、より自分を高められる読書の方法を模索していきたい、そんな気持ちになる本だった。


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