dragon fruit

わたしの中に詰まった物語を光の下へ出そうとこちらを作りました/これまでの作品はマガジン…

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わたしの中に詰まった物語を光の下へ出そうとこちらを作りました/これまでの作品はマガジンのところにまとめています/こちらを訪れるみなさまの健康と安寧を祈念します/近頃気になるもの→プラスチックフリー、BL、オズの魔法使い

マガジン

  • 第一部【不純空想科学・BL小説】虹の制空権

    『オズの魔法使い』を土台にした半獣人×人造人間のBL、不純なSF小説。全三部の予定です。第一部は完結。

  • 第二部【不純空想科学・BL小説】虹の制空権

    「オズの魔法使い」を土台にした半獣人×人造人間のBL小説であり、不純なSF小説。こちらは第二部です。

  • 童話

    短編童話「かめのさかゆめ」を収めています。

  • 【BL小説】聖家族のレプリカ

    BL小説。性描写が含まれます。18歳未満の方はご遠慮ください。【あらすじ】男性同士で婚姻関係にある歯科衛生士の聡史(さとし)とカメラマンのキオは、3歳になる養女の奏(かなで)と3人家族。幼稚園に通いはじめた奏はなじめず、聡史たちをてこずらせる。聡史の勤務する総合病院の歯科には、腕も人柄もよい野添(のぞえ)医師がおり、部長が対応できない患者を彼が診ることがしばしばある。こうして野添が診察することになった女性と聡史は公園で再会。全7話 40000字程度

  • 【宇宙SF/BL小説 sweet dreams】

    【あらすじ】いつかの未来。地球と火星の間を結ぶ貨物輸送船に乗り込む船員は1名のみで、数か月に及ぶ孤独な旅のほとんどを低温睡眠状態で過ごしている。船員のfishは、航路の途中で船内の異常を知らせるアラームにより睡眠状態から起こされた…。/8話完結で25,000字程度です。6話に性描写があります。苦手な方、18歳未満の方はご遠慮下さい。また6話を飛ばして読んでも問題ありません。

最近の記事

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ご挨拶と自己紹介

なるべく正直にありたいと願って始めたnote、BL小説創作です。 わたしがおし殺してきた怒りの捌け口として作った場です。​ あらためて、自己紹介いたします。 西暦2022年、今のところ、こんなわたしです。 名前:dragon fruit 年齢:忍耐力なら3歳 特技:セルフヘアカット 嫌いな素材:プラスチック 好きな素材:コットン 嫌いな飲み物:トマトジュース 好きな飲み物:キューバリブレ 小説といえば:「蜘蛛女のキス」 映画といえば:「東宮西宮」 SFといえば:ダーティペア

    • あらゆるものに適量があります。洗濯洗剤、ガーリックのトッピング、入浴時間…。 多いほどよい、少ないほどよい、と思いがちなものにも、実は適量があると思う。 勤務時間、給与額、プライベートの時間。 仕事にかける時間、手間、情熱。 貯金額、資産、愛情。 適量範囲をはみでていまいか。

      • AppleとWater

        落ちるリンゴに万有引力を見つけたアイザック・ニュートン。 しかし、ニュートンが見つける前に万有引力かなかったわけではありません。 目の前にあるものを「あ!」と気づいただけのことなのです。 手にしたコップにサリバン先生が注いでくれた水。これに「Water!」と気づいたヘレン・ケラー。 これもヘレンが気づくまでこの世に水がなかったわけではありません。 毎日、手に触れ、飲み、時には空から降ってきたこれらが「なんだ、Waterだったんじゃん!」と気づいただけ、とも言えるでしょう。

        • 母なる失敗?

          失敗は成功の母。 というのは、本当なのでしょうか。 失敗から人は学ぶ。 確かにたくさん失敗をしている、ということはたくさんの試行錯誤が重なっているということでもある。 試行錯誤=経験値アップにはつながるでしょう。 RPGでもレベルアップには経験値は不可欠です。 そして「失敗」という経験。 「あちゃー!」と驚き、「んもう!」と不甲斐ない自分に怒り、「…やってしまった」と恥じる。 この感情の動きが、さらに失敗体験にフラグを立ててくれます。 もう、二度とあんな気持ちになりたくな

        • 固定された記事

        ご挨拶と自己紹介

        • あらゆるものに適量があります。洗濯洗剤、ガーリックのトッピング、入浴時間…。 多いほどよい、少ないほどよい、と思いがちなものにも、実は適量があると思う。 勤務時間、給与額、プライベートの時間。 仕事にかける時間、手間、情熱。 貯金額、資産、愛情。 適量範囲をはみでていまいか。

        • AppleとWater

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        • 第一部【不純空想科学・BL小説】虹の制空権
          7本
        • 第二部【不純空想科学・BL小説】虹の制空権
          8本
        • 童話
          1本
        • 【BL小説】聖家族のレプリカ
          7本
        • 【宇宙SF/BL小説 sweet dreams】
          10本

        記事

          BL 宣言!

          男性の苦しんでいる姿が好きです。 困っている姿、弱っている姿、追い詰められて感情的になっている姿。 悪趣味?そんなことありません! 苦難を乗り越えようと頑張る姿が好きなのです。 それは、わたしだけではないはず。 冒険ファンタジー、アクションミステリー、バトルもの、スポ根もの…いろいろなジャンルの男性が主人公の物語は、男性が苦しむシーンが不可欠です。 一寸法師は鬼に飲み込まれ、大きなかぶのおじいさんは何度もかぶの収穫に失敗、ドラえもんではのび太が毎回涙をこぼし、アンパンマンも

          BL 宣言!

          恋するパンツ。

          半獣人×人造人間のBL小説、「虹の制空権」。第二部連載が終わりました。 こちらでは、創作中に悩んだことをお伝えします。 BL小説創作という荒海に乗り出したわたしが、ラブシーンの描写で困っちゃったのが「下着」をどう呼ぶか。 そう、パンツですよ。 Gods in the details. 神は細部に宿る。 パンツの描写をおろそかにしてはいけない。 「パンツの神様」という歌もありましたね。…あれ?「トイレの神様」でしたっけ?すみません… とにかく、映画などの映像なら、その名

          恋するパンツ。

          創作の悩み 各章のタイトルについて

          半獣人×人造人間のBL小説、「虹の制空権」。第二部連載が終わりました。 創作中に悩んだことをお伝えします。 第一部を書き上げて、さて連載投稿しようというときに、考え込んでしまったのが各章のタイトルです。 やっぱり「〇章」で終わるよりも、なにかタイトルがあった方がいい。でも熟考するにはもう力が尽きている…。そこで、火事場のやけっぱちのひらめきでつけています。以下に簡単に解説します。 第一部 1章「人外の森」 高橋留美子先生の「人魚の森」をもじってつけました。 ノイルとツァ

          創作の悩み 各章のタイトルについて

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 8章(終章) 人外放浪記

          ~半獣人×人造人間BL•SF小説、第二部完結~ 麻雀は将棋やチェスとは異なるゲームだ。 実力だけでなく、幾分かは運にも左右される。それにしても、人間の詩織と半獣人のノイルでは、人造人間とロボットには歯が立たなかった。 人造人間ツァオレンは、その背後の流し場を灰皿代わりにしていた。煙草をくわえた唇をとがらして牌を切り、腕を後ろにまわして煙草の灰を落とした。 ロボットのJackといえば、勝っても負けてもなんら変わりはなかった。オートメーションのマシンのようにツモり続けた。シール

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 8章(終章) 人外放浪記

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 7章 愛の禁漁地

          ~半獣人×人造人間BL•SF小説~ ドアがノックされると、ツァオレンはさっさと立ち上がり、コンバットパンツのベルトをしめながら玄関に向かった。 この人造人間に余韻などないことが、この数日で痛感させられているノイルだ。 「ま、待ってください!」 ノイルも慌てて跳ね起き、半獣人のたくましい裸体を隠そうとスウェットに脚を通す。 ここ数日、2人とも一糸まとわぬ時間の方が多い状態が続いている。 余韻も羞恥心もない人造人間は、なにも言わなければ、ノイルが裸だろうが、その股間の分身をおっ

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 7章 愛の禁漁地

          怒りについて、自由研究

          どこへいってしまったのでしょうか。 折りたたみ式から折りたたまない式、白黒からカラー、進化したあげく、ガラケーという最終形態にたどり着いたあの通信端末は。 一気にもてはやされ、使い倒され、そうして用済みになっていく。 哀れだと思われるでしょうか。 戦後の経済を支えたのは、たくさんの男たちでした。 家庭から切り離されて働き、お酒とギャンブル、金のかかる遊びしか学ばず、時に怒りにまかせて家族を殴り、何らかの不運によって職を失えば社会からも切り離されて孤独にまみれて死んでいく。

          怒りについて、自由研究

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 6章 運河に出でぬ

          ~半獣人×人造人間BL•SF小説~ 生臭い水の匂いがした。 水面の上を、ちらちらと白い光の反射が揺れていた。 空に星はない。 街を覆う雲と、流れる水を人々の営みから漏れだす明かりがほのかに照らす。 この街に夜は来ない。光も風も、薄汚い昼の名残を含み、だらだらした朝が来るまで、時間をつぶし続けている。 街の汚水を集めて流れる黒い運河には、その岸辺に降りる階段がつけられていた。 こんな臭く生ぬるい、風の止まった水辺のほとりで過ごしたい者はいない。その階段は誰にも使われず、つる草

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 6章 運河に出でぬ

          堪忍袋の緒と汗拭きシートをぶち切る。

          もう我慢できん。 今こそ、はっきり言おう。 嫌いです。 この時期、よく見かけるあれ、前から嫌いでしたが、この猛暑の中、わたしの我慢も限界です。 嫌いです。 それは、いわゆる汗拭きシート。 携帯用ウェットティッシュのような容器に収納され、つかうときに蓋代わりのシートをはがし、1枚ペロッと取り出す、あれです。 あの匂いが嫌です。「ケミカル!」です。フローラルだかシトラスだか知らんが、とにかくフローラルやシトラスな成分が含まれているとは思えない。 使った後、否応なしに漂ってくる匂

          堪忍袋の緒と汗拭きシートをぶち切る。

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 5章 鉛の兵隊

          ~半獣人×人造人間BL•SF小説~ その頃、街の中心部の裏側にあるこのビルには1階から5階までクラブやら、バーが入っていた。 内戦が終わって間もない当時、このクラブで歌うのが魔子の仕事だった。 戦線では識別番号で呼ばれていたクローンの彼女だったが、内戦が終わり、世の中に放り出されてクラブの歌手になればそうも行かず、誰かが、そのそっけない態度と冷たい美貌、それと不釣り合いの甘い歌声を「魔性の女」だと言い出して、魔子と名乗るようになった。 人間として認められたクローンにも、軍人

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 5章 鉛の兵隊

          落涙小説。

          過酷な職場にいます。 ユーザーから罵倒され、次も、いつまた罵倒されるかわからない。 無能な上司にこの状況は報告できず、したとしても、努力が足りない、みなの足をひっぱるなと責められるだけ。 職場に、安全な場所はありません。 つらい状況をやり過ごすため、わたしを支えてくれるのが物語です。 つかの間、絵空事がわたしを別の世界へ連れ去ってくれます。物語が、わたしの緊急脱出口です。 生きた人間は、わたしを助けてはくれません。 今年の3月から、こつこつ書き続けた小説を、今週、推敲し

          落涙小説。

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 4章 断崖のNarcissus

          ~半獣人×人造人間BL•SF小説~ 白磁の花器のように、すらりと立つ人造人間の姿は、実に美しかった。 それは、内戦の当時、技術者たちの粋を凝らして細部まで作りこまれた作品であった。 特に、このツァオレンと呼ばれる人造人間は、面立ちの造形から、その骨格、皮膚の感触、色艶、あらゆる器官にいたるまで、作り手らの美意識までが注ぎ込まれた傑作だった。 くたびれた衣服に身を包み、場末に収まっていたツァオレン。彼が、不意に漏らしたその気品に、男らは圧倒された。 一変した男たちの空気を感じ

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 4章 断崖のNarcissus

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 3章 センベロ?

          ~半獣人×人造人間BL•SF小説~ 油と脂で、さわると離れられなくなりそうなカウンターにノイルは肘をついた。 その肘に、ツァオレンの肘もくっつきそうだ。反対側の肘も、これまた隣の客につきそうでノイルは、みっちり詰まったサンドバッグみたいにはりつめた筋肉の塊の半獣人の肩をちぢこまらせた。 人間たちが、パズルのピースのごとく収まり、オレンジに煙った光に満たされるそこは、小さな立ち呑み屋だった。 客たちのざわめきとラジオからのスポーツ中継の絶叫は、やまぬ驟雨のようだ。 カウンター

          【不純空想科学・BL小説】虹の制空権 第二部 3章 センベロ?