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人気デベロッパー「SOBHA」の徹底解説|買うべき人とそうでない人

今回は、日本人も多く購入しているデベロッパー SOBHA Realty について解説していきます。SOBHAは高いクオリティで名声を得ているデベロッパーであり、多数のドバイ不動産の日本人エージェントも勧めていますが、もちろん長所と短所があります。人によっては、お勧めできない物件もあると言うことを、この記事で解説していきます。

この記事はこんな人に向いています。
✅ SOBHAの物件を購入した、セミナーに参加した人
✅ これからドバイ不動産投資を考えている人
✅ これから移住したい人


SOBHAとは?

SOBHAのロゴ

SOBHAとは、1976年にインド人であるPNCメノン氏が創業した不動産総合デベロッパーです。元々は、デベロッパーではなく、オマーンのモスクのインテリアデザインから始まった会社です。当時、デザインしたモスクの24金を使った扉のレプリカは、今でもSOBHAのセールスセンターに展示しています。ちなみに、SOBHAという社名は、メノン氏に奥様のお名前から付けられています。

2012年、メイダンエリアの土地を購入し、ドバイでの開発を本格的にスタートしました。その後、10年かけて現在まで開発を続けています。これが、SOBHA Hartlandと呼ばれるエリアです。

SOBHA Hartland,  https://www.sobharealty.com/ より

2024年現在、SOBHA Hartland Ⅱ のマスタープランも完成しており、他にもヴィラコミュニティの SOBHA Reserveや、SOBHA Oneなど、新たに開発地域を拡大しています。

高品質の秘密

SOBHAの強みは「高品質」です。コンクリートの厚みは、ドバイの基準よりも厚く施工され、ガラス、ドアの建て付け、キッチンの設備、水栓バルブ、スマートホームまでこだわりの品質です。

この品質の秘密は、ほとんどの建材を自分たちで製造し、施工まで行っている垂直統合のビジネスモデルにあります。SOBHAが製造していないものは、陶器(ドイツのメーカー)と家電、一部の精密機器のみです。ちなみに、水圧を均等にするためのバルブは日本製です。

先日のニュースでは、ドバイに工場を建設するための土地を取得しています。
このように、あらゆる建材を製造し、設計し、施工するところまで一貫して自社で行っているデベロッパーであることが最大の特徴です。

実際のプロジェクト

現在のプロジェクトは、下記の通りです。

  • SOBHAハートランド

  • SOBHAハートランド Ⅱ

  • SOBHA One

  • SOBHAリザーブ

  • The S

  • SOBHAシーヘブン

  • ヴェルデ by SOBHA

ハートランドは、人工ラグーン沿いにアパートメントやヴィラが並ぶ広大なコミュニティです。病院や学校も誘致しており、住環境を重視しています。リザーブは、敷地の30%以上を緑地にする高級ヴィラコミュニティです。
シーヘブンは、パームジュメイラビューの高級アパートメントです。

このように、SOBHAのプロジェクトは「高品質」「高級」なものが多くあります。

日本人エージェントがおすすめする理由

ドバイ不動産の日本人エージェントの中には、SOBHAをかなりお勧めしている方もいらっしゃいます。高品質な建物に慣れている日本人にとって、SOBHAのクオリティなら満足できるからというのが一つの理由です。

クオリティが良いのは、確かです。先日の70年ぶりの大洪水が起きた豪雨でも、SOBHAの物件の被害はなかったと聞きました。EMAARや他のコミュニティでは、かなり被害があったことを考えると、かなりアドバンテージといえます。

2つ目の理由は、納期です。SOBHAのオフプラン物件を購入したとき、予定より引渡しが早まることもあります。なんでも遅れるドバイでは、珍しく、納期がしっかり守られる信頼があります。

3つ目の理由は、SOBHAの物件を売るほうが儲かるからです。具体的な数字は控えますが、SOBHAはプライベートカンパニーであり、政府系のデベロッパーではありません。そのため、市場の競争力を保つために、仲介業者への報酬も高めに設定しています。これは、SOBHAに限らず、他のデベロッパーでも同様です。

しかし、筆者の意見では、SOBHAは買うべき人とそうでない人にはっきり分かれます

SOBHAなら投資していいのか?

ここからは、筆者が、SOBHAをお客様に勧める場合とそうでない場合を解説していきます。

お勧めできるお客様

SOBHAは、先ほどから述べている通り、品質には一定の信頼と実績があります。そのため、ご自身で使うクオリティの高い家をお探しのお客様にとっては、選択肢の一つになります。

例えば、SOBHAリザーブのヴィラは、緑も多く、庭のプライバシーも考えられて設計されています。EMAARのヴィラコミュニティでは、そこまで設計されていないこともあります。
インテリアも、例えばドアは開閉が静かになるように設計されていたり、全ての部屋で水道を使っても同じ水圧になるようになっていたり、バルコニーの排水溝も掃除がしやすくなっていたりします。民間最大手DAMACでは、こういった設計まで行き渡っていないことが多いです。

こうした細かい気配りができるデベロッパーとして、実需利用はかなり高く評価できます。

お勧めできないお客様

結論から言うと、ドバイ不動産投資として、キャピタルゲインを狙った純粋な投資のお客様の場合、私はお勧めしていません。

理由としては、大きく2つあります。
1つ目は、プロジェクトの立地の競争力
2つ目は、価格と出口戦略です。

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