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客観的視点に欠ける人とどう付き合うか?

主に仕事の話である。隣の部署の上司なので、私はほぼ関わりがないのだが、たま~に (半年に 1 度くらい) 仕事が回ってくる時がある。

上司の仕事は部下に仕事を振ることだ。それは分っている。
が、多分その上司 (A としよう) も、さらに上の上司からヤイヤイ言われて 「資料作成しなきゃ!」 ということになっているのだろう。

だから 「自分で作りたい資料」 ではないのだろう。
それを部下に振る。すごく漠っとした指示で。

漠っとした指示を受けて部下が作ってきたものを、漠っと受け入れてくれるなら部下としてもありがたいが、実際その先には 「こういうことじゃないんだよな~」 というダメ出しが待っている。
「ダメ」 という漠っとしたダメ出しじゃなくて 「良い」 ものをピン ポイントで言ってくれればすぐできるではないか。

そもそもその部下に (上司 A の言う) 「ダメな部分」 が最初から分っているのなら、「これでいいですか?」 と持ってきていないはずなのだ。
謎解きゲームではないのだから、さっさと 「こうして欲しい」 という指示を伝えたらいい。

「人が風邪を引いて体力が落ちているとき、何を食べさせたらいいか考えてごらん?」 的な内容なら部下が自分の頭で考えることは必要だと思うが、「俺が今食べたいものを当ててみろ」 的な質問ならそれは仕事ではない。さっさと答えるがいい。

↑ 上記のやり取りを、ほかの同僚や先輩を通して見ていたので、実際に自分に降りかかる場合は物凄く細かく本人に訊いている。
(とりあえずテキトーに時間かけず作っといて、ダメ出しされたら部分部分で 「ではどうしたらいいですか?」 と訊く)


今回もまた漠っとした依頼が来ていて、「エッ? みんなその商品が何かも分っていないのに紹介資料を作れと?」 と驚いた。
しかも本来なら (5 人で分担するなら) 「第 1 フェーズは B さん、第 2 フェーズは C さん……」 と、段階的に分担すべきところを、単純にページ数を 5 で割って分担するよう言ってきた。

フェーズで分担しないと統一感が出ないし、一貫性もないではないか。

しかし同僚や先輩はいつものことなのか、「分りました」 と言っていた。「エッ! 分ったの!?」 と驚いていたところ、いちばんその上司と親しい先輩が、「私が指示をきちんと理解できているのか懸念があるので、話し合いの時間設けてもらっていいですか?」 と言っていた。

よかった、やっぱり 「分りづらい」 と思っていたのは私だけではなかったのだ。


客観的視点。自分もこれがきちんと持てているかどうかはかなり懐疑的なところではあるが、おそらく他人に関しては誰でも傍目八目にはなれるはずだ。

しかしうちの社風としては結構封建的で、年功序列というか 「上が白といえば白」 みたいなところがある。
だから上司 A もずっとあのままなのだろう。

飲み会でも本当に自分の話ばかりするし、それがたとえば自虐ネタで笑いを取ろうと思って…… というものではなく、いかに自分がプライベートでも頑張っているか、という話なのである。そして何回も同じ話をする。
だから先輩はほとんど飲み会に来ないのかなぁ。


したがって、前から上司 A に対しては 「客観的視点に欠けがちな人」 という印象を持っていた。

過去にも急な大量の仕事を言われ、休日出勤した挙句深夜近くまで残業させられたことがあったのだが、その内容が 「コンペに提出する提案書作成」 だった。

私は普段そういうのに携わらないのでよく分らないが、とにかく短納期で用意する必要があったらしい。
「今まだ作成途中だから、できたそばから作業していって!」 と言われ、ほかの先輩や同僚も総出と言わんばかりに出勤していた。

そこまではいいのだけれど、私が驚いたのはその提案書のページ数だ。

なんと優に 70 ページ以上あるではないか。
そりゃ全員総出で休日出勤しないと間に合わない。

コンペというくらいなのだから、他社製品と比較した上でどれにするか決めるのだろう。
ということは、うちの製品にめちゃくちゃ興味があって、「ぜひ詳しく知りたい!」 という話ではないはずだ。
仮にそんな状況だったとしても 70 ページは辟易する。

他社製品の提案書が何ページなのか、そもそも提案書の平均ページ数がどうなのかは知らないが、とりあえず私が精査する人なら 70 ページの提案書を持ってきた時点で 「人のことを考えていない人 (企業)」 と見なして、いちばん最初に候補から外すだろう。


それを思いながらも、みんなが必死に頑張っている状態では言えるはずもなく (そもそも自分の直接の上司ではないし)、結局終電近くまで作業はしてしまった。

そして言うまでもなくコンペには落ちた (らしい)。
何が原因なのか、本当のことを教えてもらえたとは思わないけれど、あれは誰かが指摘すべきことなのではないかなぁと思っている。


そしてまた今回別の依頼だ。
私はイレギュラーなものは仕事内容によって受ける・受けないを決めているため、受けるのであれば自分が 「できる」 または 「役に立つ」 と思っているということだ。

そこでまたベースとなる資料が提供されるのだけれど、これまた同じなのである。


飲み会での話も、提案書も、「自分が話したいことばかりにフォーカスしすぎていて、相手の興味レベルや知識レベルはガン無視」 ということが共通しているのだ。

ターゲットが最初から頭にない。だから 「まったくの素人向け」 なのか 「ちょっと詳しい人向け」 なのか、「専門的に仕事をしている人向け」 なのかがまったく分らない。

さらに上の上司から言われた内容的には 「まったくの素人向け」 のように聞いていたのだけれど、専門用語が散りばめられているどころか 「自社製品が何か知ってるよね」 体で始まっているため、誰向けなのか本当に分らない。


私の 「仕事」 って何だろう? さっきも書いたように私が 「役に立つ」 と思うものならば、常により良いものを作りたい気持はある。
割と批判的 (?) な性格のためか、問題点などは目につきやすいのだ。

しかし、逆に 「私に求められているもの」 を客観的視点で見るならば、「ダメ出しせずに素直に言われたとおりやってくれる」 ということなのだろうか。


先輩 D も、比較的上司 A と似たところがあり (かといって自分語りは特にしない)、「他人の頭の中にある情報と自分の頭の中にある情報がイコールである」 と思っているフシはある。

突然 「アレをアレしてください」 的な指示が来たりして、面食らって 「アレって何ですか?」 と訊くと、「アレは 〇〇 のことに決まっているでしょう」 (← こんなイヤな言い方はされない) 的な返事が来て、あぁ、D さんの頭の中では当然私が今 「アレ」 について考えていると思っているんだなぁ、と思うことが何度もあるのだ。
いくら私のメインの仕事が 「アレ」 とかけ離れているとしても。


そして上司 A と先輩 D との会話は結構カオスである。お互いがお互いを 「わからず屋!」 と思っているような気がする (上記のエピソードから類推するに当然か)。
だから傍で聞いている方が理解しているような気がする。

上司 A が言っている意図を先輩 D がくめず、反発した D さんの意図をまた上司 A が曲解する、というカオス。
(いやいや、そんなこと言ってないでしょと周りは思って聞いている)

以前はこの間に入って通訳をしていた先輩 E がいたのだけれど、確か出世してもういなくなってしまった。優秀な人だったので納得だ。

D さんが声を荒らげたり、人に対してムッとした感情を露わにすることは滅多にないのだけれど、上司 A に対しては見せがち。
きっと今までも色々あったのだろう。すれ違いも多かったのかもしれないが。


あと、先輩 D がお客さんの質問の意図をくめずにトンチンカンな回答をしてしまって、もう 1 回質問したのに対してまた同じ回答をしてしまう…… ということもチョイチョイある。

結果、お客さんが難色を示していたりイラッとしているのに対して気付かなかったり、逆に 「好感触」 と思っている時もあるように思う。

見ていてハラハラするので、やんわりと 「ちょっといつもとメールのトーンが違うので、もしかしたら多少ご立腹かもしれませんね😅」 と言っても、「え、そんな事ないでしょう」 と一蹴される。

いやいや、これめちゃめちゃ怒ってますよ! (「貴社との取引きを根本的に考え直さないといけないかもしれない」 レベルのことを言われている) ってものでも、相手の怒りに気付かない……。

でも 「〇〇 さんから返事が来ない😫😫」 と言っているときもチョイチョイあって、「そりゃ~ 内心キレてたもん……😞」 と思っても、言えるはずもなく (いや言ったはずだが)。


彼ら (A・D) がそうとは言わないが、比較的身近に発達障害の人 (診断済み) がいる。色々と書籍やネットの記事を読んで得た知識もあるので 「他人の気持ちを想像するのが苦手な人」 というのが存在するのも認識している。
私自身、人の気持ちを想像するのが苦手ではないけれど、発達障害的傾向はあるので (感覚過敏や過集中)、共感はできなくても理解できる部分はある。

だから 「何でそんなことするの!?」 とかは思わないのだけれど、果たして自分がどこまで 「ここはこうした方がいいのでは……」 というちょっかい? を出すべきかはいつも分らない。


上司 A が効果の低い資料を作ろうが、先輩 D が取引き先を減らそうが、(最終的に私に降り掛かってくるかもしれないが) 私がすぐに直接困ることではない。
だから余計に今の私がすべきことって何なのかなぁ、と思う。
ヘンにうるさくして煙たがられても、それはそれで仕事やりづらいし。

やはりヤンワリと 「ここをこうしてみたんですけど、どうでしょう」 とか 「先方、〇〇 に対して詳しく知りたがっているみたいですね……」 ぐらいのことは言った方がいいのか。
(明らかにクレームになりそう & 私に出ていける権限があるときは直接緩衝することもある)


それとも心を無にして😑 「これが良くない」 と思ってても、言われたとおりやるべきなのか。

それかみんな細かいことを気にしていないだろうから、シレッと勝手に修正しておくべきか。

提案書のページ数はどうにもならないけど。

メインの仕事でもないし、直接の上司でもなく、頻度も半年に 1 度くらいなので転職するほどのことでもない。


こんなとき、みんなどうしているのかなぁ。


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