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夏休みの宿題をサボる方法

最近、ネットで 「夏休みの宿題、あなたはどのタイプだった?」 という質問を見た。
大まかに分けて選択肢は下記の 3 つだった。

  1. 早めに終わらせて思いっきり遊ぶ

  2. ペース配分をしてコツコツ地道に終らせる

  3. 最後まで放置し、ギリギリでやる


私はもちろん 3 のタイプだったが、途中からは


宿題をやらずに 「持ってくるのを忘れました」 と毎日言い続けてウヤムヤにしてしまう


というワザを覚えた。
先生の方が根負けである。

「やっていないのに嘘をつくな!」 とは言えないだろう。証拠がないのだから。

間違いなくそう思われていただろうが。


しかし高校生にもなると、


「やってません」


と正直に言うようになった。


私は高校生あたりから何の本の影響かは忘れたが、「潔くなろう!」 ということを目指し始めた。


「宿題をやってもいないのに '持ってくるのを忘れただけだ' というのは卑怯ではないのか?」


と、中学までの自分を省みたのだ。

「潔い」 の誤った解釈ゆえ、「潔く宿題をやる」 にはならず、潔く宿題をやることを放棄し、潔くそれを申告する。


あぁ、私ったら潔い \(^^)/


と思っていたかどうかは定かではないが、宿題をやっていないことで特に怒られもしなかった。


そもそも、高校にもなると夏休みの宿題などほぼ出ない。
数学などは問答無用で新学期にテストをやらされるだけである。

そうだ、「形だけの 'やった'」 という事実など、最終的に社会に出て行こうとする人間にはまったく意味がない。
社会は結果がすべてである。


そして数学は好きだったので、きちんと参考書の出題範囲を 2 周して、テストではキッチリ満点を取った (^^)v
※ 出題範囲さえしっかり勉強していれば誰でも取れる

しかし特に理数系に進む予定もなかったため、まったく意味がない頑張りでもあった。
ただのゲームでしかない。
今は一から復習しないと、もう解けないし。


「手を抜いていいところは手を抜く」 という話が昨今では見られるようになったが、「手を抜く」 どころか 「手をつけない」 という選択肢もあっていいのではないか。

その分、自分が力を入れたいところに注力するのだ。


ちなみに、「持ってくるのを忘れました」 からのウヤムヤというスキルを得たのは下記の経緯である。



小学校 4 年生くらいの頃の夏休みに、家族でどこかの川原に出かけていき、大量の石を拾った。

ひとつが H10 × W12 × D4 cm くらいの、そこそこ大きいゴツゴツした石だ。

それを母親が (どうやって探し出したのか不明だが) 専門家にそれぞれの石の名前と特徴を聞き出した。
↑ この場になぜか私も居合わせた。

この情報をもとに、家にあったお菓子の空き箱を利用して仕切り入りの箱を作り、中に脱脂綿を敷いてから石を入れ、「石の標本ボックス」 を作った。

これは花崗岩、これは玄武岩
これはチャート、これは石英

見た目は異なるがかぶっている種類も多く、箱の中身は計 16 個くらいにはなったのだろうか。


それを私に 「夏休みの自由研究」 として提出させようとしたのだ。


これが非常に苦痛だった。


まず、重い

次に、私がやっていない

最後に、本気すぎる


今思えばオカンのただの自己顕示欲という気がしないでもないんだが、とにかくもう嫌だった。

先生は間違いなく褒めるだろう。
4 年生でこんな本気の自由研究してくる生徒は、中学受験するような優等生だけだ。

私はそうではない。
ガラじゃないからどう振る舞えばいいのかよく分らないし、とにかく混乱した。


そこで登場したのである。


「(宿題は) できているけど持ってくるのを忘れました」


が。


この時ばかりは事実であった。
しかし、結局出せないまま終る。

そこで学んでしまう。

先生もまさか冬になるまで 「夏休みの宿題は?」 などと訊いてこず、1 週間過ごしただけでももう訊かれなくなるというケースを。



また、私は高校時代には夏休みの宿題どころか普段の宿題さえ 「やってません!」 と言うようになっていた。
さらに、定期テスト 20 点以下 (もちろん満点は 100 点だ) もしばしば散見したが、成績はどんなに悪くても 4/10 止まりであった。

これにはコツがあって、(コロナ禍じゃ通用しないかもしれないが) 「目が悪いことを理由に席替えではくじ引きを放棄して最前列を希望する」 ということで最前列の座席を恣にし、授業態度だけは良好にし、「私、話聞いてます!」 アピールをしておくのだ。


先生のことをナメているわけではないのだ。
ただ宿題がめんどくさいだけで、先生は先生だ。
そこを 「ナメられている」 と捉えられてしまったら、テストの点が良くても好成績を取るのは難しいかもしれない。
デキた先生なら問題ないが。


ちなみに教師によると、意外と最前列は死角だということだった。
しかし、生徒側としては内職できない環境である。
本当に授業聞くくらいしかやることがないのだ。友達と話すわけにもいかない。

そうすると自然と成績が上がる。
授業の中身が分るようになること、および授業態度が良好に (見えるように) なることから。


現代ではもしかしたら通用しないかもしれないが、勉強時間を意図的に増やさずに成績を上げたい方がいたらお試しあれ。


note でもブログでも、大体 「極めている人」 なら、それに特化して人に有益な情報を提供することができる。

しかし私にはそれがない。
強いて言うなら、おそらく一般的な人よりはかなり省エネで生きているので、できるのはその方法を記載することくらいかなぁと思う。


そんな私でも一応、仕事では普通に労力を払っている。


したがって、仕事でも 「やってません!」 と言い続けてもそこそこの評価をしてもらえる魔法のような方法をご存知の方がいらしたら、ぜひ教えを請わせていただきたい m(_ _)m



お読みくださりありがとうございました (^^)


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