政治家のふりをした浮浪者をスナップして、雨の中

「ダレカガアマフラシニアメヲタノンダノサ」

とメモ書きをして電柱にはりつける

ぐしょぐしょにぬれた体をコンビニにもちこみ

さっきの写真を印刷する

パインの缶詰を一つ買い　コンビニに傘をひとつ寄贈する

自分に一番お似合いな場所を何とか見つけ出し

そこでパインをたべる….甘すぎる

フォークに突き刺したパインを雨粒にさらして口に放る

これでいい

空になった缶詰にさっきの写真を入れて火をつける

雨は缶にたまっていくのに、火は燃え続ける

火は水に浸かっているのに、燃え続ける

その燃え続けている火をそのままにして僕はその場を去る

ここに来るはずのだれかのために

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