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白菜逆転劇

1月14日

今晩のご飯はどうしようか。

昨晩は、遅めの夕ご飯だったので簡単にできる白菜鍋をメインにしたん

だったな。


鍋に入れる具材として代表選手である白菜だが、芯に近くなればなるほど

白さを増す白い部分がちょっと苦手だった。

美味いまずいではなく、味がなかなか浸透していかない気がするのである。

クラスに1人はいるような「いけ好かないヤツ」。

それが私にとっては、白菜の白い部分なのだ。

なのに、黄緑色をした葉っぱの部分というのは、沸騰した湯に入れた瞬間に

湯に浸かり、しなしなと柔らかくなってくる。

葉っぱの部分と白い部分は一体化しているのに、この差はどういうことなの

か。


ということで、鍋をつくるときは一刻もはやくクタクタに煮えて欲しい私の

気持ちを背負い、具材のなかから一番のりで鍋に滑り込むことになるの

が、この白い部分となる。


なんだか面倒になり、いつしか白菜そのものを遠ざけていたのだが、

最近、知った鍋レシピがきっかけで白菜の見る目が一気に変わってしまっ

たのだった。

その名も『白菜の塩もみ鍋』である。

作り方は言うまでもなくタイトル通りで、白菜を細く切って塩もみして、

軽く水気を切る。あとはこれを昆布で出汁をとっていた鍋に投入するだけ。

事前に塩で揉んでいるので、例の白い部分も柔らかく、課題だった味の

浸透率も素敵なくらい上がる。

あくまでメインは白菜だが、私はこれに人参や豆腐、豚肉なんかも入れて

美味しくいただいた。

旦那からも好評だ。

使いきれていない白菜が冷蔵庫に残っているよ、という人にもおすすめであ

る。


それが、昨夜の晩ごはんだった。

さて、今日はどうするか。


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