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今年度の振り返り

人繰りをいじれるタイミング

具体的な数値はここでは書けないが、今年度はかなり働いた1年だった。実質ワンオペなプロジェクトをいくつも抱え、定例ミーティングを回すだけでもいっぱいいっぱい。

周りの人たちの好意に何度も助けられ、模範的な振る舞いができたとはとても言えない。

年間通じて「ワンオペではこのプロジェクトは回せない」と何度も上に訴えかけたが、他の人たちもいっぱいいっぱいで人員が増えることはなかった。

しかし、年度末になり、新体制になるということで、脱却の見通しが立ってきた。今回学びになったのは、人繰りを変えるのはできるタイミングが限られていて、そこを逃すと次のチャンスが来るまで苦しい陣容での戦いを強いられるということだ。

人員変更の余地があるタイミングは、アンテナを立てておかないと戦略全体に影響を及ぼす。リーダーはここを見誤ってはいけないのだ。

帰る場所がある幸せ

人事異動では過去に所属していた人がカムバックを果たした事例がいくつかあった。ある程度年次がいくと、異動した先で上手くいかなかった人間は引き取り手を求めて彷徨うことになる。

プロサッカー選手も、キャリアが晩年に差し掛かると、かつて活躍してビッグクラブに送り出してくれたチームにカムバックを果たすのはよくある光景だ。

往年の活躍を知るファンたちの温かい拍手と共に迎え入れられ、引退時にも盛大に送り出される。居場所を確保した人間だけに許される特権である。

働き盛りと言われる30〜40代、ここからの頑張りで私はどれだけの居場所を確保できるだろうか。

同期たちの進路

さすがに入社から10年以上の歳月が経つと、社内に残っている同期の数も限られてきた。システム部門にいた同期たちは、ざっくり感覚でいうと3分の2ぐらいの人間が退職している。

仕事に適応できなくて離脱したか、更なるキャリアアップを目指したい、というのが退職の理由だった。

退職した後の進路だが、公務員、SE、コンサルがほとんどだ。エンジニアという職業柄なのか、頭を使う仕事が多い。間にMBAでの勉強を挟んでいる人間もいる。

コンサルへの転職組は、ほぼ金融×システムのセクターに配属されるので、仕事の内容はあまり変わっていない。

そう考えると、「金融システムの仕事自体が嫌だ」という人間は、公務員か独立がメインの選択肢になりそうだ。

起業した人間もいるが、会社が存続できた人間はいなくて、貯金が底をついて会社員に戻っている。

経済的に追い詰められた時、その人の本当の好みが現れる。根っからの起業家は貯蓄が底を尽きても勝負し続けるだろう。その点では、みんな根っこのところはサラリーマンのようだ。


こうして書き出してみると、30代の振り返りはシビアで辛気臭い。まあ、それだけ人生に真剣に向き合っている、ということにしておこう。

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