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日本の結婚の”真実”と夫婦とは。

『好きな人のタイプは??』と聞かれたとき、


『理想の結婚相手は??』と聞かれたとき、


あたなが想像する人物像は同じでしょうか。


もし、違うのではあれば、【好きな人=結婚相手】ではないことを意味します。

結婚とは人生における1大イベント。

人生の半分以上を配偶者と共に過ごすことを結婚というカタチで、僕らは決断します。

半分以上を過ごすにも関わらず、なぜ好きな人と結婚できないのでしょうか。

そんな背後の真実に今日は迫っていき、最後は家族というものを考えていきます。

■結婚=法的契約

日本国憲法は、”結婚の自由”を定めています。

したがい、誰も彼も自由に好きな人と結婚することが認められています。

一方で、

結婚=法的契約

である面も見逃せません。結婚には、以下のような義務が発生します。

①同姓義務:夫婦で苗字を統一させる義務
②同居義務:原則同居する義務
③扶助義務:夫婦の生活水準を揃える義務
④貞操義務:性的純潔を保つ義務
⑤夫婦財産制:夫婦間の財産を共有する義務

結婚するにあたり、僕らはいくつかの義務を背負うことになります。

貞操義務はエンタメ界のニュースとして、取り沙汰されない時がありませんね。

マスコミや人々が騒ぐのは、それが法的に義務とされていることを破るからです。

果たして貞操義務が法的に改正されたら不倫ネタのニュースはなくなるのでしょうか。

②④扶助義務、夫婦財産制は、最初の問い。

『好きなタイプ』と『理想の結婚相手』が変わる大きな要因です。

男女ともに、相手方の年収はやはり気になるところです。なぜなら、財産が共有されるからです。

ちなみにある女子大学生向けの調査では、

年収1200万円のブサメンと年収400万円のイケメンだと、86%が年収1200万円のブサメンを結婚相手として選ぶそうです。

ややミスリードな調査ですが、お金が結婚の重要ファクターであることは違いありません。

では、苗字統一義務について考えていきます。

■苗字統一義務

日本の法律(民法731条)では、

「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」

とあります。

つまり、法的には夫の苗字に妻が変える必要性はありません。

では夫と妻いずれの苗字を選択しているか、その比率は何%でしょう??



正解は、96.2%が夫の苗字を選択しています。


なぜ、法的にはどちらも選択可能なのに夫の苗字選択の比率がこんなにも高いのか。

それは、明治政府による強いイデオロギーが現在も残っているからなんですね。

明治政府の民法には、

『戸主及び家族は其家の氏を称する、妻は婚姻に困りて夫の家に入る。』と定められました。

つまり、妻は夫の家に入る。文化と価値観。

それが今でも日本には残っています。逆に言うと、ほんの100年前後の歴史しかありません。

現代の日本人は今もその価値観に引っ張られています。

■夫婦別姓

“クルム伊達公子”、これは複合性というカタチをとっています。

ヒラリー・クリントン、正式名称は”Hillary Rodham Clinton”も同様です。

夫婦の苗字を組み合わせて新しい苗字を組み合わせることは、世界では当たり前なんですね。

実は、法的に同姓を強制している国って世界を見渡しても日本しかないんです。

なんで??日本では夫婦同姓に法的な制約があるのか。

これも、明治政府名残りです。家制度という形で徴税や徴兵の義務を求めていました。

その際に、管理しやすくするために施行されたのが、”夫婦同姓”

それがいつの間にか、日本文化や家庭秩序の維持の名の下に価値観として根付いてしまいました。

先日、日本政府が日本人のローマ字表記は、先にFamiliy nameから書くように決定したニュースは海外でも取り上げられました。

それくらい海外の人にとって、日本の夫婦同姓はめずらしいことなんですね。

■根強い性別による役割の分業

先日noteにしましたが、海外で暮らすと日本の性別による役割の分業って根強いのがわかります。

男性の家庭内労働時間を1とした場合の女性の男性に対する家庭内労働時間の比較です。

①韓国:5.05
②日本:4.84

③イタリア:3.04
④イギリス:1.83
⑤アメリカ:1.63

韓国と日本がダントツなんですね。

「女性が男性の家に入る」という価値観をこうしたデータから見ることもできます。

それにしても、日本の男性はどれほど家事をしていないのでしょう。

驚愕ですね。

僕自身は両親が共働きで料理も父と母が料理を作っていたのもあり、男性が家事をすることに何も違和感がありません。

しかし、僕の感覚と世の中の現実がここまで乖離しているとは思いませんでした。

■本当の夫婦のあり方と伝えたいこと。

現在、稲田議員によって夫婦別姓の議論が国会でも推進されています。

一方で、夫婦別姓を”家族解体運動”と主張する保守派の議員がいるようで、稲田議員に対する風当たりは強くなっています。


反対の理由がよくわかりません。


海外では別姓でも、仕事を早く切り上げ夕食や週末の家族との時間を大切にする人が多くいます。


日本では同姓でも夜遅くまで働いたり、飲みにいったりで、女性に家事を任せて、家族の時間を軽視する人が多くいます。


苗字別姓の何が家族解体を起こすのでしょうか。


個人の問題であって苗字の問題ではありません。


それよりも女性が社会に進出し、男性と女性が育児と家事を平等に行う社会の実現され、

夫婦がお互い支え合う家族をのあり方を目指すほうが、よっぽどあるべき家族のカタチに近づくのではないでしょうか。

夫婦別姓は、夫婦が互いに自立しながらも支え合う家族をカタチづくるために、必要な制度だと僕は思います。


人は何のために家族を、結婚を求めるのか。


愛する相手と人生を共に過ごすため。

自分のより相手の人生を大切にしたいため。


僕は、それがあるべき家族と夫婦のあり方だと信じたいのです。

当然、それだけでは解決しないかもしれません。


しかし、苗字を別姓にしたら崩れるものなのか。


そうではないと僕は思います。


お互いに対する理解と敬意。


それが一番大切なのではないでしょうか。



そして、もうひとつ僕が伝えたかったこと。


あなたの常識は、世界の常識ではない。


ということ。


それを知るだけで、視野が大きく広がります。


男性が家事、育児をしていなかったら海外では、”ださい”です。


それを知って生きるのか、知らずに生きるのかで、人生の豊かさも変わると思います。


結婚だけではありません。

労働、人権、階級、刑罰、冤罪。


あなたは日本の本当の真実を知っていますか??


死刑執行は世界の常識だと思っていませんか??


日本の最低賃金水準がどの程度世界比較で低いか知っていますか??


そんな日本の衝撃的な一冊。

『政治的に無価値なキミたちへ』

真実を知って良い選択をしたい方、良い人生を送りたい方へ。

ではでは、本日もありがとうございます。













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