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備前焼のこと(二)出逢い

民泊でお世話になっているY様が、お知り合いの窯元さんまで送ってくださいました。
 ゆっくりギャラリーなど見ていましたら、『珈琲いかがですか?』と
ご主人が備前焼のカップに淹れてくださいました。初備前焼カップです。
珈琲好きです。ワクワクしながらいただきました。
 深入りのいい香りとともに、澄ンとした透明感を感じます。
?豆の種類かな??と思いましたが、どちらかというと水の様な気がしました。色味と対照的(?)に、やさしい温もりも感じます。
口につける食器の感触のあたりが、ツルンとした陶器とはまた違います。
 御庭の景色もあるかもしれませんが、ゆったりとした時間が流れ、疲労感が癒されていきました。

珈琲のお礼を述べて伊部までの交通手段を尋ねると、山麓窯のご主人が送ってくださるとのこと。珈琲までご馳走になって送ってまでいただき、すっかり恐縮してしまいました。

伊部で最初に目に飛び込んできたのは、芳清さんの作品たちでした。
ため息が出ます。青山のギャラリーにも作品が置いてあるそうですが、作品の移動はとても神経をつかうため、より繊細な作品は持って行かないそうです。作家さんの作品でも、現地に来ないと見ることができない作品があるのだと知りました。
『備前焼、素人なので何が良いとか目利きができないのですが、アドバイスなどありますか?』と伺ってみました。
芳清さんは『大丈夫。ちゃんと作品が呼んでくれるから。いいとか悪いとかなくて、それぞれだから』と教えてくださいました。
 何だか安心して、隅から隅まで足がクタクタになるほど夢中で歩き回りました。

芳清さんの作品
芳清さんの作品
横山朋子さんの作品

日も暮れる頃、小径を入ったあまり目立たない小さな門の奥の方で並ぶ作品にたちが目に留まりました。
呼ばれたかも・・。


お力添えいただけますと幸いです。