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ことばのストックをもつこと。

今朝は、4時半から15分おきに目覚ましをセットしていたのだけれど、4時には目を覚ましてしまった。
子どもたちの部屋をそっとのぞくと、うすいかけぶとんにぴったりくるまって、さなぎのようでした。

朝はまだひんやりとしていて、窓がところどころ白くくもってさえいて、外に出ると低い位置に雲とも霧とも区別がつかないもや。


仕事は今日も、それでも笑って精いっぱいやって楽しかったけど、帰るころには、新たな予定や知らせが次々とLINEをとおしてやってきて、どんどん気持ちは下降気味。

時々スマホなんて投げ捨てたくなることありませんか笑?
でも、こうやって書いたり楽しんだりしているのも同じものなので、妄想の中でしか投げられない。



不思議なもので、こうやって気持ちを書き出しているだけで、少し落ち着いてきます。


そしてもうひとつ、自分の機嫌をとり、ささくれた心を修復するために開くもの。

それはことばのストック。


お守りのような、クスリのような、本たち。
その時によって変わったりもするのだけれど、最近の不動の3冊はこちら。


もう何度か、いつかのnoteでも紹介させていてだいた、星野道夫さんの『旅をする木』。


こちらは、茨木のり子さんの詩集『おんなのことば』。

何年も前、何の本読んでるんですか?と大好きなお客さんに聞いたときに教えてもらった、有働由美子さんの『ウドウロク』。
それ自体もすごくおもしろかったのだけれど、その中で有働さんが引用していた、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」の詩。
これを読んで衝撃を受けました。



はい、まさに、仰るとおりです。
言い訳はいたしません。
自分の感受性くらい、自分で守ります。

そう言える強さをもらいます。

他に、この詩集の中の「みずうみ」も大好き。

そして、こちら。
ながしまひろみさんの『やさしく、つよく、おもしろく。』

私の大好きな「ほぼ日刊イトイ新聞」での糸井重里さんのことばを糸口に描かれたという、日々の、何気ない、小さな物語たちです。

特に弱っていないときに開いても、心の奥にあるやわらかい部分にそっと触れられたようで、気づいたら涙が出そう。
ありのままを肯定できそうな、やさしい気持ちにさせてくれます。



本以外にも、いいな、ということばに出会ったら、写真にとったり、スクショしたりして、ストックしています。
(やっぱりスマホ必要じゃんね。)


気持ちが落ちているときに、もちろん、それらを見たからといって簡単に回復する、なんて人間は単純なものでもありません。
でも、それらの言葉に繰り返し触れているうちに、自分の心の中に浸透していき、クッションのような存在になっていることを確かに感じます。




久しぶりに贅沢バージョン。

明日は休みなので、夜中ではありますが、好きなお菓子No.1と言っても過言ではないチョコパイを心の栄養として食べながら、川上未映子さんの『夏物語』の続きを読みます。

そういえば、さっきまで我が家の男たち3人は、川崎フロンターレとパリ・サン=ジェルマンの試合に夢中でしたが、私はただ、ユニフォームのフォントがお洒落すぎる。というのが気になってしょうがありませんでした。
さすがパリ。



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