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イノベーションと共に「イキイキ」が街中に溢れ出る台湾 - 約30回目の訪台ストーリー


悠久の歴史と文化にクリエイティブ産業が融合する台湾。

約30回目の今回の来台では、先週から今週に掛けて、前半は台北、後半は台南と高雄で過ごしました。
 

私は、10歳まで大阪の商人気質文化の中で育ち、以降は、上京するまでの約20年近くを故郷・香川 = “UDONキングダム“ で育ちました。そんな私にとって、"程良いアグレッシブさとフレンドリーさ” の絶妙な融合を醸し出す台湾は、自然と肌に合う魅かれる場所になっていきました。今まで旅と出張で約20の国と地域への訪問を経験していますが、その中でも最多回数を誇るのも台湾です。ある時を境に、「屋台などで必要最低限の現金・クレジットカード・MRT(台北のメトロ)パスの3点を入れたパスケースと携帯電話」 だけをポケットに、「飲料用ペットボトル、折りたたみ傘」だけを手に、首都・台北市内は、普段都内を歩く時とさほど変わらぬ感じでスタスタと歩けるようになっていました。

松山文創園區から見る台北の街並み

 
 

一般的に、日本人にとって台湾の良さは...
短時間で行ける旅先であること、食事がとにかく安くて美味しいこと、“哈日族” と呼ばれる、TVドラマやJ-POPなどの最新日本カルチャーを好む方が多いことを筆頭に新旧で親日家の方が多いこと、交通インフラやITインフラが随分前から整備されていること、などなど。
 
そんな中でも、毎回訪れる度に私がインスパイアされるのは、街中に溢れる "新旧混在の創造性豊かなイノベーション” です。
 
 
元々お茶文化が発展している台湾では、茶芸館のみならず、以前より、オリジナリティ溢れるカフェが路地裏含めて数多く点在しています。その独自性と創造性、そして何より過ごしやすいゆとりある自由空間は、東京に点在するカフェではなかなか味わうことができないものだと個人的には思っています。
 
また、日本でも出店が増えてきだしたライフスタイル複合型書店がモデルにしたといわれる 「eslite - 誠品書店」は、私が初めて訪台した20年前でも既に数店舗あり、台湾の書店ではお馴染みである 立ち読みならぬ “座り読み“ を私もよくしたものです。以降、最新の台湾カルチャーとライフスタイルの発信基地のひとつとしての勢いは凄まじいです。


さらには、歴史的建造物や古い倉庫群・工場などのリノベーションを生かし、クリエイティブな文化と産業を引き起こすイノベーションが街中の至るところで発見できることも、台湾が昨今、世界中から注目を集めている特徴のひとつです。今回の旅では、台北市内では「松山文創園區」「華山1914文化創意園區」「四四南村」、高雄市内では「駁二藝術特區」を満喫しました。その中でも特に、国際的な文化クリエイティブ産業と人財育成に多大な力を注ぎ込む「松山文創園區」と「駁二藝術特區」には、知的探求の心を満たされました

松山文創園區 内
四四南村 内
駁二藝術特區 内



都内に長く住んでいると、どこもかしこも高層ビル・商業施設の建設ラッシュで、進化は良しとして、ただ時折、独自性に欠けて味気無くなる時があります。一方、台湾では、大都市ならではの最新の商業施設群がありつつも、その裏路地に一歩踏み込めば、日本の昭和時代にタイムスリップしたかのような趣がある建物が点在しており、"混在した独自性” が街に生きていると強く感じます。古き良き文化を見直し新たなイノベーションを創り出す文化創意の機運が非常に高く、歩くだけで "生きる多様性” を吸収できることが非常に多いのです。

松山文創園區 内 - 自然景観とアートと最新の街並みの融合


 
そして忘れてはいけないのが "屋台文化“
若い時の一人旅の時は、私は、朝、地元民に混じって公園で太極拳をした後(笑)、朝屋台に行くなど、生活の一部のような旅の過ごし方をしていましたが、何といっても台湾屋台は "夜市”と呼ばれるように醍醐味は日が暮れてから! 台北市内にも至る所にカラーの異なる夜市が登場し、ほぼほぼ網羅してきましたが、私がいつも度肝を抜かれる独自性を発揮している夜市は「台南」にあります。

約10年前、台南「花園夜市」に初めて行った際は、近づくにつれ視界に入ってくる数多くの縦長のぼりに「ここは戦国時代の戦地か!」と思わされる程でした。ローカルフードの豊富さのみならず、昭和レトロなゲームも大量に鎮座して凄まじい活気です。普段は駐車場などの広大な敷地に曜日ごとに場所を移動させて出現するというのも台南の夜市の独特な慣習で、今回ももちろん花園夜市が出現する曜日に合わせて行ってきました。

これだけテクノロジーとインフラが発展した都市で、これだけの規模でこれだけの人が夜市に繰り出す "自由"と"生命力"溢れるカルチャーは、私にとっては、これこそ一歩踏み入れるだけで体感できる「イキイキ」なんです。決して古いのではなく、ある意味この新旧入り乱れた街全体の日常自体が "イノベーション” だと感じるのです。

台南の移動夜市 - 花園夜市



 
私は今年3月に、"「働く人と組織のイキイキ」を実現する” というパーパスを掲げて会社を設立しました。
 
「大好きな日本」で 働く人と組織の "個々の違い” が 個性や持ち味として存分に生かされ、自律的に個がイキイキと活躍できるような環境を創り出したい。
 

今回の台湾訪問の目的のひとつ...
第二期に控えている「グローバル事業展開」の視察と共に、パーパスに近づけるヒントを台湾の街中で感じ取りたかった
 
イノベーションと共に、
「イキイキ」が街中に溢れ出る台湾

今回も改めて全身で吸収できた情熱伴う独自性を、パーパス  "「働く人と組織のイキイキ」を実現する” にどう生かすか。しっかりと内省し、自身のアウトプットにもイノベーションを起こし、選んでいただいているお客様に日々誠実に向き合うと共に、これから出会うであろうお客様にも介在価値を存分に出していきたい。
 
そんな刺激的エネルギーをいただける街の日常。
何度訪台しても、また行きタイワン...!

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この街がすき

外資系17年(HRトップ 7年)とプライム市場上場企業 Global CHRO(最高人事責任者)経験の私が「誰もが独自性を強みとして持ち、新しい無限の可能性を秘めている」を自身のコーチング哲学に、2023年3月 起業をしました。サポートくださる方々と一緒に日本を元気にしたいです!