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主体性をめぐる冒険 ことばにすることの練習中

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無痛

彼がすきだ。 8月に出会って、まだ半年も経っていないとは 到底思えないくらい、 とても自然体で過ごしている。 彼の知人にも紹介してもらったり、 すきだ、かわいいと言っ…

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1年前

自分でかけた自分への呪い

わたしはずっと、自分で自分に呪いをかけていた。 他者からの好意を素直に受け取れないという呪いだ。 人が生きている上で、完全な孤独ではない限り、 誰かと親密になった…

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1年前
1

家族の風景

妹が結婚する。 わたしは3姉妹の長子で、中間子である妹が結婚し、近々式を挙げる。 未子の妹はすでに結婚し、可愛い子どももいるが、式は挙げていないので、家族で参列す…

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1年前

ずっと寂しい。 ぽっかり空いた穴。 誰かと話したり、騒いだり、くっついたりして、 一瞬、穴は塞がったように思っても、 膜は一瞬にして、とけてなくなる。 人には触れ…

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5年前
1

しんじること

望めば救いの手が差し伸べられると、信じることにした という言葉が重い。 誰かを信じて全てをさらけ出したり、 誰かを信じて助けを求めたり、 簡単にできちゃう人と、そ…

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5年前
3

せつないもの

ー生まれたときはどんなに愛されていても 愛は歪むからー どうして歪んでしまうんだろう どうして忘れてしまうんだろう ずっと愛し続けることのむずかしさ 歪んで、めち…

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5年前
3
無痛

無痛

彼がすきだ。
8月に出会って、まだ半年も経っていないとは
到底思えないくらい、
とても自然体で過ごしている。
彼の知人にも紹介してもらったり、
すきだ、かわいいと言ってもらったり、
出張や旅行に行く度にお土産を買って帰って来てくれたり、
誕生日には慣れないサプライズをしてくれたり、
わたしのすきなムーミンのブランケットを
さり気なく置いてくれていたり、
ほんとうに愛してもらっている。

久しぶりの

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自分でかけた自分への呪い

自分でかけた自分への呪い

わたしはずっと、自分で自分に呪いをかけていた。
他者からの好意を素直に受け取れないという呪いだ。
人が生きている上で、完全な孤独ではない限り、
誰かと親密になったり、ああこの人のここが好きだな、
一緒にいると楽しいなと思える人と少なからず出会うと思う。

そういうとき、わたしの謎の自尊心の低さから、
相手のそういう気持ちを、いやいや、そんなことあるわけないやろと
無下にしてしまうことが何度かあった

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家族の風景

家族の風景

妹が結婚する。
わたしは3姉妹の長子で、中間子である妹が結婚し、近々式を挙げる。
未子の妹はすでに結婚し、可愛い子どももいるが、式は挙げていないので、家族で参列するのは初めての行事になる。

家族と情緒的に交流することが苦手で、そういう場面を避け続けていた。
犬が死んだときも、じいちゃんが死んだときも、悲しみの分かち合い方がわからず、ひとりで泣いて、悲しんで処理してきた。
今回、これは家族でエモく

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穴

ずっと寂しい。
ぽっかり空いた穴。

誰かと話したり、騒いだり、くっついたりして、
一瞬、穴は塞がったように思っても、
膜は一瞬にして、とけてなくなる。

人には触れられないその穴を埋められるのは自分だけ。
さらにその穴を持っていることは、恥ずべきこととして隠し通し、
誰にも触れさせないようにもしている。

穴を埋める方法は、ただひとつ。
誰かとわかり合うこと。
わかり合えた、繋がれた、と思えたと

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しんじること

しんじること

望めば救いの手が差し伸べられると、信じることにした

という言葉が重い。
誰かを信じて全てをさらけ出したり、
誰かを信じて助けを求めたり、
簡単にできちゃう人と、そうでない人がいる。
できて当然のことなのに。

仕事でそういう子どもたちをみていると、
一度でも傷ついたことがある子は、
それが本当にできない。本当に。
また傷つくのが怖くて、でも愛されたくて本能が求めているから、
逆に人を傷つけたり、

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せつないもの

せつないもの

ー生まれたときはどんなに愛されていても
愛は歪むからー

どうして歪んでしまうんだろう
どうして忘れてしまうんだろう

ずっと愛し続けることのむずかしさ

歪んで、めちゃくちゃで、
許されないことをしたりされたりしても、
一度でもこころから愛しいと思ったひととは、
お互いのタイミングがあるにしても、
何回でも修正することができる、

と、信じて。

でも、一度でも愛してくれたひとから、
見捨てられ

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