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WEB特集「今年度かぎり”見敵必撮”偵察航空隊に密着」(9)編集後記+追記:西日本豪雨写真
「事」の始まりは、宮城県の松島基地でのことだった。バリバリという音を立てて急上昇する機体を見て「あ、ファントム、音がでかいな」と声を上げたところ、横にいた方が「あれはRF、百里から来ていますよ」と語りかけてくれたことだった。偶然隣り合わせになったご家族で、母親は大きなレンズを付けたカメラでバシバシ写真をとり、父親はブルーインパルスの模型を手にしたお子さんと一緒に飛行機が飛び交う空を眺めていた。さら
もっとみるWEB特集「今年度かぎり”見敵必撮”偵察航空隊に密着」(8)RF・F-4@百里基地航空祭2019 Last Movie
偵察航空隊を取材するため百里基地を訪れました。航空祭のアナウンスでは、偵察航空隊の第501飛行隊は今年度で、そして第301飛行隊も来年度で、運用しているファントムが用途廃止されます。いずれも百里基地航空祭としては最後の展示飛行となりました。そこでRF&F-4だけの動画をまとめてみました。百里基地には生産ライン最後のファントムが存在しています。こうしたことからラスト・ファントム、そして今年をファイナ
もっとみるWEB特集「今年度かぎり”見敵必撮”偵察航空隊に密着」(7)近づく”終幕”
「ウッドペッカーはどうなるのでしょう?」隊のシンボルについて岡田隊長にこう聞いてしまった。不注意にもほどがある。「キツツキですよ。キツツキ。」岡田隊長から教育的指導を受けた次第である。日本の自衛隊の機体にアメリカのキャラクターが描かれるはずはない。そんなことになれば自衛隊の飛行機ではなくなるだろう。隊長の話では前述の通り、キツツキのマークは「無くなると思います」と言うことになる。RFの引退と共
WEB特集「今年度かぎり”見敵必撮”偵察航空隊に密着」(6)偵察情報処理隊長に聞く
飛行隊が持ち帰った情報(フィルム)を処理・分析するのは偵察情報処理隊だ。分析までには多くの手順がある。
アナログの写真をモザイク・デジタル画像に接合上記が一連の流れを表したもので、取り出されたフィルムは隊員が走って現像室に届けていた。現像機にはライトボックスが取り付けられていて、現像済みのフィルムがはき出されると、そのままライトボックスで現像処理の確認をしていた。
そこから更に建物の中を走って
WEB特集「今年度かぎり”見敵必撮”偵察航空隊に密着」(5)第501飛行隊”復興の一助”と信じて
今回の取材では災害派遣で撮影された様々な被災地の航空写真を目の当たりにすることが出来た。その中に、福島第一原発の写真もあった。311東日本大震災でも偵察航空隊は連日、情報収集を続けた。3機態勢でそれぞれが要求のあった地域を撮影していたのだ。あの日、第501飛行隊のRFで同じ機体に乗り込んでいたパイロットとナビゲーターが百里基地にいた。多くは異動ですでに百里基地から離れているが、現在も百里基地で任務
もっとみるWeb特集「”見敵必撮”偵察航空隊 今年度で”60年”の歴史に幕」ニュースの深層・動画編
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茨城県の航空自衛隊百里基地で2019年12月、航空祭が開かれました。
百里基地を拠点に活動する日本で唯一、航空偵察を専門にする偵察航空隊は今年度での廃止が決まっていて、拠点での最後の航空祭となりました。
有事の偵察ばかりではなく、災害が相次ぐ昨今、被災地での情報収集にもあたり、災害支援の一翼を担っています。偵察航空