生保暮らしの柊さん

元風俗嬢。毒親サバイバー。性暴力サバイバー。生活保護受給4年目の暮らしを主に書いていま…

生保暮らしの柊さん

元風俗嬢。毒親サバイバー。性暴力サバイバー。生活保護受給4年目の暮らしを主に書いています。性風俗での実体験ははてなブログで(性暴力描写があるので閲覧注意です)。https://carbuncle-0114.hatenadiary.com/

マガジン

  • 生保受給者の日常

    食べることと寝ることが好きな、独身生保受給者の日常。大雑把でマイペースでちょっとだけていねいっぽい、暮らしのエッセイまとめ。

  • 本当は暴力だったこと

    「あれはホントは暴力だった」「あれはホントは抑圧だった」「あれはホントは優しさじゃなかった」 ようやく気づけた色々なこと。

  • 柊さんのうまいモノ暮らし

    生保受給者が普段食べているものと、大雑把な自炊レシピの記事。レシピはかなり大雑把です。

  • 元風俗嬢、その後。

    過激な表現は控えていますが、性暴力と性的搾取に関する記述があります。ご注意ください。性風俗という業界がどういうものかということ、性風俗にいた頃の自分ことなど。

  • さよなら神様、お父様。

    「わたしにとって父は、おそろしい神様みたいなひとでした」 両親や親戚達とのこと。彼らが「毒」なのだと気づけなかった子どもの頃の話と、気づいてからの話など。

最近の記事

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ライター柊佐和への《仕事依頼》はこちらから

いつも記事をご覧いただきありがとうございます。 このたび柊佐和としてライティングのお仕事を募集開始いたします。 この記事には、 ・柊佐和の簡単なプロフィール ・これまで書いた記事 ・得意分野/興味関心のある分野 ・問い合わせ先 を、記載しております。 納期等はご相談の上でお願いします。 ご興味のある編集様・メディア様からのご連絡お待ちしております。 ◆プロフィール◆ 柊 佐和(ひいらぎ さわ) 30代後半 女性 日本の田舎生まれ 毒親、毒親戚に囲まれて育つ 経歴 高

    • アルバイトのその後とチーズケーキ

      年末から始めたアルバイトを辞めることになった。 詳細な退職事由は書かないが、いい職場だったので残念でならない。 辞めた後悔や、続けられないと感じた経緯や、こんな自分はやはりまともじゃないのだというような話を、いつもの婦人相談員さんに聴いてもらった。 彼女はわたしの話を辛抱強く聴いたすえに、 「自分のしんどいとか不快とか思う気持ちをないがしろにしなかったあなたの選択は、正しいと思います」 と、言ってくれた。 それでわたしも冷静になれたというか、気分が楽になった。 退職手続きは滞

      • 言葉が通じない男達、あるいは人間ではなかったわたし。

        *性売買、性風俗における性暴力行為の描写を含みます。 「でも、やっぱり本番したいなぁ」 男はそう言って、わたしに笑いかけた。 どこにでもいるような男だった。 特徴を挙げることさえ難しい、普通の中年の男だった。 男とわたしは数十分前に会ったばかりの他人で、わたしは彼が金を出して買った風俗嬢だった。 だが、男は笑いかけた。恋人に微笑みかけるように、はにかんでいた。 その様子を目の当たりにして、わたしは裸の肩に鳥肌を立てていた。 この男には人間の言葉が通じないんだ。いや、もしか

        • 1日早く週末へ

          今週は金土日が休みなので、一足早く週末にチェックインした。 光の速さで買い出しをすませ、雨が降り出す直前に帰宅できたし、勢いに乗って作り置きもできたので、120点満点だ。 今日は作り置きを調理しながら、久しぶりに梅酒を開けた。 何を隠そう、今年に入ってから一度も飲んでいないのだ。理由は特にない。なんか忙しくて。 数ヶ月ぶりの梅酒は、ホワイトリカー特有のアルコール臭さやカドが抜けており、まろやかな口当たりとこっくりした甘さが際立っていた。「熟成」という言葉を体現したような味

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        • 生保受給者の日常
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          22本
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        記事

          タッパー弁当と自分のための毎日

          朝ちょっと早く起きられたので、その日の弁当を撮ってみた。 ・白米(作り置き) ・鶏肉とニンジンとシメジのオイマヨ炒め(作り置き) ・ピーマンとちくわのきんぴら(作り置き) ・ゆで卵(朝ごはんのついでに作ったやつ) 大層地味な佇まいだが、わたしがわたしのために自分好みに作った料理なので、当然おいしい。そして量もちょうどいい。夕方、タイムカードを押す頃に空腹になるくらいの量だ。 職場の給湯室でポットや冷蔵庫が使えるので、インスタントのみそ汁やスープを持っていくようにしているし

          タッパー弁当と自分のための毎日

          春のはじめの日光浴

          バルコニーにデッキチェアかキャンプチェアが欲しい。 冬季、自宅の室内には日光が届かないけど、バルコニーにはほどよく陽だまりができる。部屋に座っていると寒くてエアコンかストーブを点けたくなるほどなのに、バルコニーに出ると驚くほど暖かかったりする。 これはもう、日光浴だな。 そう思い立って意気揚々と掃き出し窓から外に出るのだけど、なにせ座る場所がない。 人目につきづらい場所とはいえ、手すりにもたれて身体を乗り出せば通りから丸見えになるし、だからといってその場で木のように佇んで

          春のはじめの日光浴

          憧れだった「普通な毎日」とチョコのこと

          一か月があっという間でびっくりしている。 まもなく給料日なのだけど、ついこの間もらったばかりじゃなかったっけ?と、不思議な気分だ。 今のところ体調も崩さず、遅刻早退もせず、毎日出勤できている。 毎朝、最寄からひとつ先の駅まで歩くようにしているのだけど、寒くて寒くて「やめときゃよかった」と思いつつ、頭が冴えるのと、運動している充足感が得られるのでやめられない。 会社のそばのコンビニでコーヒーを買い、タイムカードを押して、持ってきた弁当を冷蔵庫に入れてから、仕事にかかる。 午前

          憧れだった「普通な毎日」とチョコのこと

          お気に入りのポットのことと、給料が出た話

          誕生日だったので、ティーポットを買った。 波佐見焼の可愛いやつだ。 はぁ~、可愛い。 見ているだけで癒される。 付属の茶こしはステンレスだし開口部は大きくシンプルな造りので、洗いやすく使いやすい。 磁器らしく頑丈で軽くてツヤツヤ。言うことなしだ。 「西山」の食器は使いやすいし可愛いので、ちょっとずつ集めている。 食器が可愛いと、それだけで食事の幸福度が上がる。ボーっとゴハンを食べている最中、ふとお気に入りのお皿の模様が目に入った途端、 「な、なんて可愛いんだ…」 と、キュ

          お気に入りのポットのことと、給料が出た話

          わたしたちの現在地

          *性風俗、性売買、性暴力に関する記述があります。 幹線道路沿いのソープ街でお茶ばかり挽いてた頃、 真夜中の街道をラブホテル目指して送迎されていた頃、 都心のビジネス街にある「熟女」ばかりのソープにいた頃、 客が寝ている女を好き勝手にできるのが売りの店に体入していた頃、 朝から10時間も待機所に座っていた彼女は、1円も収入を得られないまま、深いため息を残して帰っていった。 幼い息子を養う彼女は、お金がなくて客のカバンに手をかけそうになり、あまりに惨めで泣いたと言った。

          わたしたちの現在地

          買春があたりまえな社会の異常さが、もっと遠くまで伝わりますように。

          ポルノ・買春問題研究会さんが、わたしのnote「普通の男が女を買っている」を、英訳掲載してくれました。 元記事は下記。 平易かつ綺麗な英語に訳していただいて、感謝にたえません。 これを読んでいる方も、ぜひ一読してみてほしい。 女を買うのが自分達の当然の権利だと信じる男たち、 女を売り物にして上前をはねる女衒ども、 性売買・性風俗というシステム、 「売る女が悪い」とヒステリーを起こす男たちの醜態、 それらが平然と存在している日本社会のこと、 もっともっと多くのひとに伝わる

          買春があたりまえな社会の異常さが、もっと遠くまで伝わりますように。

          まったり元旦と今年の抱負

          帰省もなければお出かけもないので、静かな正月元旦である。 朝のうちに目が覚めたので、ちょっとだけダラダラしてから起き出し、洗濯して掃除して、いつも通りに朝ごはんを食べた。 正月らしいことは大してしないのだけど、初詣だけはしたいので、身支度をして外に出る。 風がめちゃくちゃに強いけど、その分カラリと晴れ渡っており、おまけに暖かくて、絶好の散歩日和だ。 お詣りをして、新しいお守りとおみくじを買った。 今年のおみくじは小吉。焦らずたゆまず勉強しろというようなことが書いてあって、ま

          まったり元旦と今年の抱負

          ミカンと本とライブハウスの年末

          年の瀬、八百屋に行ったら「超~甘い」という売り文句で小玉ミカンが売っていた。 フルーツは贅沢品だけど、冬のミカンくらい気にせず食べたいので、2袋まとめて買った。 売り文句に違わず、甘くてジューシー。15個くらいあるけど、あっという間に食べきってしまいそう。 ついでに書店に寄って、2023年の話題書コーナーにあった「鵺の碑」と「射精責任」も買った。どっちもずっと欲しかった本だ。 「鵺の碑」この鈍器みたいな厚さの百鬼夜行シリーズ新刊を、また買える日が来るなんて、しみじみと嬉しい

          ミカンと本とライブハウスの年末

          愛の葬列、或いはその続き

          10月 大好きなミュージシャンが亡くなった。 取引先の事業引き揚げが決まり、収入源がひとつなくなることになった。 やるべきことが終わらなかった。 11月 ダラダラと長居していた夏がようやく重い腰を上げた。 寒さが深まるごとに朝の目覚めが鈍重になっていった。 ライターのアルバイトを見つけたのでためしに応募したら、採用された。 10月に終わらせるはずだったことは、まだ終わっていない。 いきなりだが、バイトが決まってしまった。 来春までは様子を見ようと思っていたのだけど、元々興

          愛の葬列、或いはその続き

          Could you help me?

          少し前に、口唇ヘルペスが再発した。 なんにも予兆はなかったのに…暴飲暴食もしてないのに…夜もぼちぼちちゃんと寝ているのに…なぜ… 唇にできた水ぶくれが痒いうえに痛くて、我慢できなくもない程度の灼熱感が下あご全体にじんわりと広がる。率直に言ってめっちゃしんどい。 非常に憂鬱だが、症状が出てしまったものは仕方がない。さっさと治療することにした。 ヘルペス再発時の市販薬を買おうかと思って調べていたけど、ちょうど直近で心療内科の月イチ診察があったので、まずはそこで処方が出ないか確認し

          マガジンをまとめました

          ようやくマガジンをまとめました。 ざっくり傾向別にまとまったと思うので、ぜひご活用ください。 生保受給者の日常 一番更新頻度が高いマガジンです。 日々の日記ぽいもの、エッセイぽいものがまとまっています。 当noteの中では比較的穏やかで治安がいいものが多いと思います。 さよなら神様、お父様。 毒親、毒親類についてのマガジンです。 父を筆頭に、子どもだったわたしに毒を浴びせてきた大人達について、記憶をもとに書いています。 特定の宗教や信仰について書いたものではありません

          マガジンをまとめました

          普通の男が女を買っている

          *性暴力を含む性風俗の内容が書かれています。 性風俗を利用する客がどんな人間か、知っているだろうか? 反社会的な団体に属する、いかにも危険そうな男? 見るからに女にモテなさそうな男? チャラチャラした若い男? オタクの男? 職場で女性にセクハラしている男? 痴漢や盗撮をする男? インターネットで女性差別的発言をくり返している男? 答えは、それらを含んだ普通の男達だ。 わたしの客には大学生もいれば、90すぎの老人もいた。 自衛官も、ヤクザも、警察官も、医師も、消防士もい

          普通の男が女を買っている