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立花美彦著(2018)『なぜ僕は安定を捨てて44歳で起業するのか』Kindle版

起業したい思いの吐露

本書は44歳当時の著者が安定した企業を去り、独立していく一歩手前の状況を綴ったKindle本として構成されている。

これもKindle Unlimitedを利用して読んでみた本の1つです。わたしも2年前に転職して、その後は安泰だと思ったけれど、転職したその組織で不正をする輩がいて、わたしの警告も虚しく隠蔽がまかり通り、それを正すこともできない組織にうんざりして辞表を書いた経験があり、短期で次の仕事を見つけることに苦労したことがある。個人として起業しようと考えた点では、この著者と同じである。

会社員として40代や50代になると、自分の先々のキャリアがおぼろげながら解ってしまうのと、それに自分の意向が合致していれば良いが、そうでもない場合はコンフリクトが発生する。

この本の著者も、なかなか管理職に上がりたい希望が通らず、悶々と過ごすうちに新たな活路を起業に求めていることは、会社員経験を持った人にはよく分かるというもの。

問題は、独立してもやっていけるだけのものを自分がもっているかにかかっており、本書ではマーケティングやセールスライターとしての技量を生かせるという武器が勝負どころとして挙げられている。

みんなキャリアに関しては深く考える時期が必ずあり、そのときにどうするかという点で、さっと本書を眺めてみるのも良いのかも知れない。

わたしも2度めの転職を果たしたが、わたしの場合は仕事をしながら、副業NGの組織だったので、無償の社会貢献活動としてエグゼクティブ・コーチングや講師ナド、また通信制ですが大学や大学院等を通じて色々なことにチャレンジしていたことが、今の自分をつくっています。

むしろ早々に管理職になった人が、その後の転職もままならず、その組織にぶら下がったままだとか、あるいは田舎に帰ってしまった等の噂になったりしていることもあり、トータルで見てキャリアとしてどうなのかという観点も今後考える必要はありそうである。

とはいえ、その後の著者がどうなったのかを知りたいですね。

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