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子どもの想像力を、寄付を通して育むことはできる?

お金がどこからきて、どこに行くのか? を想像する力を育むことを目指すフィナンシェの会。

先月、ワールドビジョンが提供する寄付ボックス型アドベントカレンダーについて書かせていただきました(詳しくは↓よりご覧ください)。

■ 思ったよりも、寄付に前向きな子どもたち

 5歳ごろの娘は、寄付に対して「何もしないのにお金をもらえるなんて、ずるい!!」という考えを持っていました。私の伝え方も良くなかったのかもしれませんが…。
 ところが、最近は、小学校で募金のお知らせが来る度に、「寄付する!」と言って、寄付する金額を決めるゲームをして、学校にお金を持って行っています。

■ お家で集まった寄付の金額は…

 そして、今回は私の両親の協力もあって、集まったお金はこんな感じに…!! 

右のボトルに入っているのが両親からの寄付。これがほとんどを占めてますね。

 クリスマスが終わったので、先日アドベントカレンダーに入った寄付金とボトルのを募金しに、5歳と8歳の娘を連れて郵便局まで行きました。ワールドビジョンのアドベントカレンダーには、ゆうちょで使える払込用紙が同封されているので、一緒に持って行きます。

 郵便局では、機械で硬貨を数えてもらいました。その合計は、なんと9,095円。次女はいまいちピンと来ていない様子でしたが、長女は「1,000円くらいかなと思ってたけど、こんなに!?」と驚いていました。

 寄付を終えてから、5歳の娘が「お金しか送らないの?お手紙は送らないの?」の一言。モチベーションが高い時に手紙を書けなかったので、本人のやる気が無くなってしまったのですが、確かに手紙も添えて寄付をした方が、良かったなと反省しました(次回の改善点ですね)。

 ちなみに、まもなくゆうちょ銀行では硬貨の枚数に応じて手数料がかかるようになるそうです…! 写真のように1円玉をたくさん集めても、手数料でほぼ取られてしまうので、注意が必要ですね。

■ 寄付はお金の流れを想像し、社会問題に気付ける出発点

 寄付を小学生くらいの子どもに教えるのにあたって、大事だと考えているのは、「寄付しなさい」とか「寄付は良いことだよ」と教えないことだと思っています。
 それよりも、「日本にも、世界にも、同じくらいの年の子どもで毎日3回ご飯を食べれない子がたくさんいるんだよ。ここに寄付することで、その子たちがご飯を食べれるようになったり、病院にも行けるようになるんだよ」というお金の流れを伝えるようにしています。小学校から案内が来る寄付もむやみに寄付するのではなく、どのようにお金が使われるかを娘が親に伝えられたものだけ寄付をしています。

 今回、寄付をしに行く途中、長女が「このお金、何に使われるんだっけ?」と聞いてきたんです。アドベントカレンダーを初めて見せたときにも説明はしているのですが、何度も分かりやすく伝えることが必要で、子どもも「どうお金が使われるんだろう?」と興味を持ってもらうことも大事だなと、改めて感じました。

 寄付は、買い物よりもお金の使われ方が分かりやすいので(もちろん人件費や広告費も多いのですが…)、お金の流れを想像する練習の出発点として、ぜひ取り入れていただきたいお金の使い方です。また、寄付にアンテナが立つことで、世の中に様々な社会問題や環境問題があることに気付くこともできます。

 実際のところ、娘たちはどこまで理解できているのか分かりません。でも、何度か繰り返して伝えていくことで、なんとなく価値観に刷り込まれていくのかな、と思っています。

 学校のように正解はなく、社会にはどのように解けば良いか大人も分からない問題は山積。だからこそ、幼いころから社会問題を身近に感じ、解決に少しでも貢献できるかもしれない、と思える体験も必要ではないでしょうか。

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 フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。(スキやフォローもお願いします)

子どもと一緒にお金を学べる絵本はこちらから↓↓ 寄付を学べる絵本も紹介しています

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