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【短編小説】 神様、私に勇気をください!

 師走。
 皆さまごきげんよう。
 さて、今回は、ある文芸コンテストをパトロールしていたとき出会った少女の物語をご紹介いたします。

 その少女の小さな胸には闘志が宿っていました。

 なお、紹介させていただくにあたって、作者の許可を得ています。
 全編、759文字です。

 作 神崎ライ氏


 私にはもう時間がない。この思い、何とか伝えたいけれど……

 物心ついた時からずっと一緒だった。幼馴染み(アイツ)がいなくなるなんて考えたこともなかった。

 いつもと同じように一緒に帰宅した時、何となく様子がおかしかった。

 その理由は、夕飯の時に明らかになった。

 お母さんが一言、

「お隣の隆行(たかゆき)くん、もうすぐ引っ越すそうよ」

(つづく……)


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