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根性に逃げない


2023年11月9日(木)朝の6:00になりました。

たとえ忍術や幻術は使えなくても、立派な忍者になれることを証明したいです!

どうも、高倉大希です。




根性に逃げない。

この言葉に出会ったとき、とてもドキッとしたことを覚えています。


一般的に、根性は出すものです。

根性は大事だと、方々で言われています。


そんな根性に、逃げてはならない。

こう言われてしまったわけです。


100歩譲って、あなたが人並みはずれた体力と根性の持ち主で、「犬の道」を通っても成長できたとしよう。だが、その後、あなたはそのやり方でしか部下に仕事を教えることができなくなってしまう。つまり、リーダーとしては大成できない。

安宅和人(2018)「イシューよりはじめよ」英治出版


根性が前提にあると、力をかけるべき箇所の判断をないがしろにしがちです。

とりあえずがんばろうと、強引に進めてしまうのです。


力をかけるべきではない箇所に、ひたすら時間を費やします。

時間を費やしてはいるので、がんばったという満足感はのこります。


ところが、そもそも力をかけるべきではない箇所なので誰からも評価されません。

がんばったのに評価されないという、悲しい結末を迎えることになるわけです。


ムダな頑張りを褒めると、間違った方向に人は進みます。「これさえやっとけばいい」という発想になります。「評価」という仕組みは、それくらい慎重に扱うべきものです。

安藤広大(2023)「とにかく仕組み化」ダイヤモンド社


がんばったのに評価されない経験を重ねると、こんなことを言うようになります。

「ここは自分がいるべき場所ではないのかもしれない」


こうして多くの人たちが、辞めるという選択肢をえらびます。

気持ちは、よくわかります。


そう思って当然です。

もとを辿れば、そもそものがんばるべき箇所の判断がまちがっていたのです。


人は誰しも自分の過去がムダだった、意味がなかったと思いたくはありません。それは自分の人生を否定することにもつながるわけで、誰もそうしたくはないはず。「今になって考えてみれば、あの時やってよかったと思う」というのは、「じぶんを認めることによって自分の過去に意味を持たせたい」という気持ちからきているのだと思うのです。

孫泰蔵(2023)「冒険の書 AI時代のアンラーニング」日経BP


根性が前提にあると、がんばるべき箇所の判断があやふやになってしまいます。

手段の目的化が起こり、無駄なものに労力を割いてしまいます。


だからこそ、根性に逃げてはなりません。

無駄なものをいちはやく発見し、徹底的に手を抜くことも大切です。






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