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ものごとの良し悪しなんて


2023年9月18日(月)朝の6:00になりました。

おそろしく速い手刀、オレでなきゃ見逃しちゃうね。

どうも、高倉大希です。




女性は、家族以外の男性に顔を見せてはならない。

かつての日本では、それが良しとされていました。


成人になったら、歯を黒く染める。

かつての日本では、それが良しとされていました。


いまでは、女性もまちを歩きますし、歯はむしろ白くなるように努めます。

ものごとの良し悪しなんて、時代と共に簡単に変わります。


これからみなさんは、あたらしい価値観に基づく、あたらしい生き方や考え方を主張し、古い世界を変えていかなければなりません。そしてこのとき必要なのは「あたらしいルール」をつくることです。世界は、たった一行のルールで変わる。

瀧本哲史(2016)「ミライの授業」講談社


そんな良し悪しの判断が、早すぎるのではないかという場面をよく見かけます。

くり返しになりますが、ものごとの良し悪しなんてどうせすぐに変わります。


友だちが少ないことは、ダメなことなんだ。

ネガティブに考えることは、悪いことなんだ。


事象と判断の間に、一切の思考がありません。

誰かが決めた判断基準を、鵜呑みにしてしまっています。


ユーザのことを考えずに「一般的にこういうものが良いはずだ」「常識的にこれが正しいはずだ」などと「良さ・正しさ」を振りかざすデザイン......これこそが、デザイナーを待ち受ける最大の罠です。

玉城真一郎(2019)『「ついやってしまう」体験のつくりかた」ダイヤモンド社


短い鉛筆を見て短いと判断できるのは、長い鉛筆の存在を知っているからです。

生まれてはじめて鉛筆を見た人には、それが短いと判断することはできません。


きっと、歴史を学ぶことの意義はここにあります。

いまを相対化し、目の前の良し悪しに囚われないための訓練です。


ものごとの良し悪しなんて、簡単に変わります。

つまり、自分で良しにすることも悪しにすることもできるはずだということです。


他者からの承認を求め、他者からの評価ばかり気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになります。

古賀史健(2013)「嫌われる勇気」ダイヤモンド社


はじめから、良い事象と悪い事象が決まっているわけではありません。

その事象の良し悪しを、わたしたちが勝手に判断しているのです。


友だちが少ないことが、ダメなわけではありません。

友だちが少ないことを、あなたが勝手にダメだと思っているのです。


ネガティブに考えることが、悪いわけではありません。

ネガティブに考えることを、あなたが勝手に悪いと思っているのです。


あなたがそう判断している理由は、誰かがそう言っていたからです。

誰かが決めた判断基準を、鵜呑みにしてしまっています。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。