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「YES」と言われるつまらなさ


2023年7月22日(土)朝の6:00になりました。

想像しなさい。千の太陽がいっぺんに空にあるところを。

どうも、高倉大希です。




役職が上がると、まわりにイエスマンが増える。

これはもはや、必然的に起こることなのだろうなと思います。

もしかすると、そんな環境を心地よく感じている上役もいるのかもしれません。


どんな意見を出したとしても、「よいですね」と言われる。

どんなギャグをかましたとしても、「おもしろいですね」と言われる。

はたして、このような環境に安住することにどこまでの価値があるのでしょうか。


人間は人間である限り、ずっと満たされないのです。満足した瞬間というのは、成長が止まるときです。引退して、余生を送るときに考えればいいことです。

安藤広大(2023)「とにかく仕組み化」ダイヤモンド社


感銘を受けました。

勉強になりました。

気づきを得ました。

ためになりました。


だれかの意見に対して、YES と言うことは簡単です。

あまりにも簡単なものだから、言われた側はあまりおもしろくありません。


あなたがなにを考えたのか。

多くの YES の中には、これが欠落しています。

最悪の場合、「YES と言っておけばよいんでしょ」という企みが見え透きます。


ちゃんと考えて話すというのは、“相手の言っていることから、その奥に潜む想いを想像して話す”ということでもあります。

安達裕哉(2023)「頭のいい人が話す前に考えていること」ダイヤモンド社


よくないことに対して「よくない」と言ってくれる人。

おもしろくないことに対して「おもしろくない」と言ってくれる人。

このような人たちは、上役にとても重宝されます。


もちろん、なんでもかんでも否定すればよいというわけではありません。

ひとりの人間として、相手に迎合してしまってはつまらないという話です。


同調圧力を強く感じながら育ってきた日本の子どもたちにこれを教えると、他人を否定してはいけないと習うので、誰がどんな意見を言っても、「イエス、イエス、イエス」となり、「そうですね、そういうこともありますね」と同調するだけで終わってしまう。自分自身の価値観をもとに考えを表明することさえできません。

平田オリザ(2022)「ともに生きるための演劇」NHK出版


脚立を登りもしない。

ルーペを覗きもしない。

そんな YES は、なにもうれしくありません。


つまらないものに YES と言う。

YES と言われたものだから、おもしろいのだと勘違いする。

これほど残酷なことはありません。






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