【パワハラ】あなたを傷つける人に対して「無関心で相手にしなくていい」自由を持っている
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
このnoteでは十数回にわたってパワハラ・モラハラ対策としてのコミュニケーション術をお伝えしてきました。
日本随一のコミュニケーショントレーナーとして1万人以上レクチャーしている司拓也さんの新刊『嫌われずに「言い返す」技術』で紹介している、嫌われずに言い返すためのテンプレートや声などを取り上げましたが、やはり「何を言われても動じないメンタル」を身につけられたら、それこそ最高ですよね。
今回は、司さんが同書の中で、他人からの攻撃に傷つかない心構えについて解説している箇所を一部編集して公開します。
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何を言われても動じないメンタルづくり
これまでの章では、私たちは言葉の力やコミュニケーション術を通じ、相手からの影響を受けず、言い返す方法やテクニックについて探求してきました。
これらの知識やスキルは、相手のパワハラ、モラハラ的な言動に対して、操作されたり、見下されたり、支配されたりする危険を減らす手段となります。
私たちの日常には、残念ながらパワハラやモラハラといった問題行動を繰り返す輩やからが存在します。彼らはパワハラ、モラハラと悟られないように、あなたを巧妙にコントロールしてこようとします。
その方法論は、時に詐欺集団やカルトによるマインドコントロールの手法と似ています。
相手がこのような手法を使っていることを早期に察知できれば、無意識下でアラートが発動し、「何かおかしい」「何か怪しい」という警報があなたの中に鳴り響くようになります。それがあなたの心を守る自己防衛の第一歩となり得ます。
人間関係が日常のあらゆる場面で繰り広げられるように、ビジネスの舞台でも、取引の条件や会社内の人間関係の微妙なバランスが、相手の利益を最優先しようとする試みに影響します。
そのため、これらの状況で自身の立場を保ち、他人に操作されないようにするためには、適切な心構えや心理学の知識・理解が不可欠です。
そこでこの章では、これまでに学習したテクニックに基づき、他人からの攻撃に傷つかない心構えや心理テクニックに焦点を当てていきます。
これにより、あなたは他人とのコミュニケーションをより適切にコントロールし、健全な人間関係を築いていくことができるでしょう。
すべての人に「いい人」と思われる必要はない
あなたには、「すべての人を愛さなくてもいい」という自由があります。また、「あなたを傷つける人に対して無関心で相手にしなくていい」自由もあります。
多くの人は、他人に嫌われないように努力し、できるだけ多くの人に好かれることを目指して生きています。
しかし、これが度を越えると、自分を縛り、心の自由を奪うことになります。
私たちは、小さい頃から他人に迷惑をかけないよう、親切であるよう教えられてきました。
人から親切にされたら、お返しをしたいと自然に感じるのは、これが根付いた礼儀としての心構えからです。
しかし、あなたのその誠実性は、時に利用されてしまうリスクがあります。
例えば、ある店で無料サンプルを受け取ったとき、何かお返しをしなければと感じるのは、返報性の原則が働いているからです。しかし、これに過度に応える必要はありません。サービス品を受け取ったからといって、何かを購入する義務はないのです。
パワハラやモラハラをする人たちは、最初はあなたに何かしらの恩義を感じさせるような行為をして、あなたの信用を得ようとします。その後、お返しを求めて、不当な要求をしてくるのです。
返報性の原則に縛られてしまうと、あなたは相手に何か恩を返さないといけないと、その要求に応えようと、いつまでも相手にコントロールされ続けることになります。
すべての人に「いい人」と思われる必要はないのです。
自分の価値を大切にし、自分の心地よい範囲で人間関係を築くことが重要です。他人からの不当な要求には、適切に距離をとり、自分を守ることが大切です。
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いかがでしたか?
今回ご紹介した新刊『嫌われずに「言い返す」技術』の著者・司拓也さんは、日本で随一のコミュニケーショントレーナー。心理学をベースに、話し方、声の出し方を、1万人以上にレクチャーしています。
嫌われずに言い返す、著者オリジナルのメソッド「ポーカーボイス&トーク」の重要エッセンスを、多くの会話事例を交えながら徹底解説した新刊『嫌われずに「言い返す」技術』(司 拓也・著)は、おかげさまで発売1週間で重版出来、全国書店、ネット書店で発売中です。興味のある方はチェックしてみてください。
▼『嫌われずに「言い返す」技術』の「はじめに」「目次」はこちらで読めます。
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