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伊佐 知美
2018年2月18日 01:41
「バタン」と音を立ててキッチンの扉を閉めてしまった時、私はいつも「あぁ、ごめんねマックス」と異国の地で暮らす彼に、どうしてだか想いを馳せる。スペイン(それはいつかスペインでなくなってしまうかもしれないけれど)のバルセロナ。たしかあれは、Monumental駅の近く。歩けばすぐにバルセロナ凱旋門が見えて、爽やかな風が吹き、海も山も見えて。そう、世界穏やかな2017年4月の頭、私はマックスの家です
Nana
2018年2月15日 11:56
「あの日から、進んだつもりでいた。でも、なにも変わっていなかった」のこりのカクテルを飲み干して、彼女は続けた。どれだけ私が幸せになっても、今私が幸せだとしても、彼のことを完全に忘れる日は来ないかもしれない。むしろ来てほしくない気もする。あんなにひどいことをされて、もう嫌いになってもいいはずなのに。一年も会わないうちに、彼女は私の知らない服をきて、知らない顔を持っていた。綺麗に施されたメ