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FUKASAWA屋
2018年8月19日 22:30
真夜中に目が覚めた。 隣にいるはずの忠幸さんがいない。耳を済ますと泣き声が聞こえてきた。 また、美優の夜泣きか……毎晩、毎晩なんであんなにあの子は泣くんだろう。美幸の方は夜泣きもせず朝までぐっすりなのに。 子供がこんなにも面倒なものだとは思わなかった。 あたしはただ『専業主婦』になりたかった。相手は誰でもよかった。経済力さえあれば誰でも……そう、本気で思っていた。
2018年8月28日 22:07
真夜中に目が覚めた。 手を伸ばすとそこには温かい小さな手がある。私は暗闇の中その先にある小さな塊を優しく抱きしめ、また眠りについた。 「ようじぃ、今日くる?」 「さあ、どうかなあ?」 「ねえ、ようじぃ、まだ?」 「幸子は、ほんとにようじぃが好きだねえ」 日曜の朝、目を覚ました瞬間から、幸子はようじぃはまだかとうるさい。確かにようじぃは毎週日曜にやってきて、