見出し画像

ドーナツ×オクラの意外な共演!博多発クラフトドーナツ店「ケンジーズドーナツ」とコラボの舞台裏をご紹介

こんにちは、農劇スタッフの平川です。

ここ数年、クラフトビール、クラフトコーヒー、クラフトコーラなど「クラフト」という言葉をよく耳にしませんか?

クラフトとは大手メーカーが大量生産したものではなく、小規模ながらこだわりの職人技で製造されたものを指し、個性的な味わいを確立しています。

このたび、福岡で注目を集めているクラフトドーナツ店「ケンジーズドーナツ」と農劇がコラボレーションして、オクラ100%パウダー「御来楽を使用した「オクラドーナツ」が新たに誕生しました!

画像1

オクラの粘りによるモチモチ食感の焼きドーナツは、テレビやWebメディア、業界紙にも取り上げられ、話題を呼んでいます。

今回はケンジーズドーナツ店主の上杉健治さんにお話を伺い、ケンジーズドーナツのこだわりやコラボの舞台裏についてお伝えします。

「安心安全なドーナツをつくる」ケンジーズドーナツのこだわり

画像2

福岡市南区にあるケンジーズドーナツ本店では每日上杉さんと数名のスタッフでこだわりのドーナツを手作りしています。

イースト菌を使って生地を3回発酵させ、成形も一つひとつ手作業で行うなど時間と手間をかけて丁寧に作られています。とくに材料を厳選しており、可能な限り九州産の材料を使用しているといいます。

「ローカル性を出したくて、福岡県産の小麦粉など九州産の材料を中心に使用しています。地元の食材を選ぶことで、フードマイルの削減になり地産地消を実現できます」と上杉さん。

画像3

店頭には5種類の揚げドーナツと7種類の焼きドーナツに加え、季節限定のフレーバードーナツがずらりと並びます。これまでにはスパイスカレードーナツやグラナパダーノチーズ&ペッパー、甘夏、素揚げなど珍しいフレーバーがたくさん登場しています。

画像4

上杉さんがこだわっているのは「安心・安全なドーナツ」づくり。ドーナツの揚げ油はこめ油を使用し、健康に配慮してトランス脂肪酸を多く含むマーガリンやショートニングは使用していません。

おすすめは、小麦粉・卵・動物性食品・白砂糖を使用していない焼きドーナツ。「卵や牛乳を使用しないヴィーガンドーナツはボソボソしがちなのですが、増粘剤などを一切使用せずにしっとり感を出すために試行錯誤を重ねました。ヴィーガンの方やアレルギーを持つ方に限らず、ヘルシーでおいしいと人気の商品です」と上杉さんは言います。

開発に5年!クラフトドーナツ店をはじめたきっかけ

画像5

大手ドーナツチェーンが市場を席巻するなか、クラフトドーナツ店として2007年にオープンしたケンジーズドーナツ。開店のきっかけには娘さんの存在があったそうです。

「娘の大好物がドーナツで、休みの日はいつもドーナツを一緒に食べていたんです。そのうちに、おいしいだけではなく材料にこだわったからだに優しいドーナツを作りたいと思うようになりました。以前アメリカに滞在していた際に、大手チェーンだけではない多様なクラフトドーナツを食べた経験があり、自分で作れないだろうかと挑戦をはじめました」。

当時本業であった居酒屋の経営をしながら、理想のドーナツづくりを模索した上杉さん。ドーナツは他のお菓子と比べてレシピの数が非常に少なく大変だったといいます。5年間ほど手探りで開発を続け、やっと納得のいくドーナツが完成しました。

ドーナツの揚げ油で車が走る。おいしいだけじゃないエコな取り組み

こうして出来上がったドーナツは、ケンジーズドーナツ本店をはじめ、福岡市内のカフェやスーパーなど複数の取り扱い店舗で販売されています。

ドーナツを届ける配達車は、なんとドーナツを揚げた後の油を燃料にして走っています。「ドーナツの揚げ油として2週間で約20リットルと大量の廃油が出ます。それを廃棄するのではなく、不純物を濾して配達車の燃料にしています。配達に必要な燃料はすべて廃油でまかなえていますよ」と上杉さん。

画像6

からだだけではなく、環境にも優しいドーナツづくりを実現しています。

オクラとドーナツが出会ったきっかけは?コラボの舞台裏に迫る


今回、農劇とコラボしてオクラ100%パウダー「御来楽」を使用したオクラドーナツを開発したきっかけについて、上杉さんは「10年以上にわたって親交のあるプランナーの石元卓也さんから『御来楽』を紹介されたことがはじまりです。粉末状である御来楽とクラフトドーナツは相性がよいのではないかと興味を持ちました」と語ります。

画像7

(写真左:石元さん、写真右:上杉さん)

しかし、コラボにあたっては気になる点も。ケンジーズドーナツでは九州産の材料を中心に使用していますが、御来楽の原料となるオクラはタイ産です。

「できる限り九州産を使用しているため、当初は海外産であることが気になりました。しかし日本よりも厳しい基準で農薬管理をしていることを知り、納得して使用しています。何よりオクラ100%パウダーは希少で、他にはありませんから。九州はアジアの玄関口なので、これを機にアジアの国々の食材を使ってつながっていけたらいいですね。たとえばタイ産のココナッツを使ったドーナツなんておいしそう」と上杉さん。

オクラの持つ独特のねばり感はドーナツ生地との相性がよく、他にないモチモチ感が魅力です。

上杉さんは「ナチュラルな増粘剤」と御来楽を評します。それでいてクセがなく、お客さんからは「オクラドーナツだけど、オクラが入っていることがわからない」という声もあるそうです。

オクラドーナツを開発するにあたって、「オクラパウダーが少なすぎるとオクラの風味が感じられず、かといって多すぎると膨らみません。オクラパウダーの分量の調節には苦労して、何度も試作を繰り返しました」と上杉さんは言います。

オクラとドーナツは意外な組み合わせですが、幅広い世代に愛されるドーナツの器の大きさによって、驚きの美味しさが生まれました。また、ドーナツ1個あたりオクラ2本分の栄養が含まれており、おいしくてヘルシーなドーナツに仕上がっています。

画像8

こうして完成したオクラドーナツは2021年6月からケンジーズドーナツの取り扱い店舗を中心に発売を開始し、好評を博しています。

さらに今後は農劇が開発中の野菜パウダーを活用した、野菜ドーナツ第2弾も登場する予定です。

ケンジーズドーナツと農劇のコラボレーション、これからもぜひご注目ください!

▼現在、オクラドーナツが購入できる店舗はこちら▼

・ケンジーズドーナツ本店(南区大橋)
・シードヴィレッジ(中央区赤坂のカフェ)
・マキイ

最後まで読んで頂きありがとうございます。 気軽にコメントを残してくださいね。