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世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?


世界的に有名なアートスクールに幹部候補を送り込むグローバル企業、早朝のギャラリートークに参加するニューヨークやロンドンの知的専門職の人たちは、何を求めているのか?

転職活動の面接で「あなたが行ったクリエイティブな活動を教えてください」と言われ答えに窮し手に取った一冊です。

1、世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?


①論理的情報スキルの限界
正しく論理的・理性的に情報処理をすることは「他人と同じ正解を出す」ことでもあるので、必然的に「差別化の消失」を招く。
様々な要素が複雑に絡み合う世界では、全体を直感的に捉える感性と構想力や想像力が求められる。

②自己実現欲求市場の登場
商品やサービスに求められる便益は安全欲求→承認欲求→自己実現欲求へと進展している。全ての消費ビジネスがファッション化しているので、人の承認欲求や自己実現欲求を刺激するような感性や美意識が重要となる。

③システムの変化にルールが追いつかない世界
システムの変化に法律の整備が追いつかないという現在のような状況においては、明文化された法律だけを拠り所にせず、内在的に「真・善・美」を判断するための美意識が求められる。

2、どう「美意識」を鍛えるか?


①絵画を見る
・何が描かれていますか?
・絵の中で何が起きていて、これから何が起こるのでしょうか?
・どのような感情や感覚が、自分の中に生まれていますか?

②哲学に親しむ
・コンテンツ(内容そのもの)からの学び
・プロセス(気づきと思考の過程)からの学び
・モード(哲学者自身の世界や社会への向き合い方や姿勢)からの学び

③文学を読む
④詩を読む
レトリック(文章やスピーチなどに豊かな表現を与えるための一連の技法のこと)を学ぶことで「メタファー(比喩)の引き出し」を増やす。


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