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フルノの最前線!北の大地で活躍する若きフィールドエンジニア達! vol.3

vol.1, 2と釧路サービスステーションの4人のフィールドエンジニアとその仕事を紹介してきました。今回のvol.3で釧路編は最終回。
取材協力いただいた4名、それぞれ今後の目標をお伺いしました。

左からいつきさん、梶谷さん、久末さん、そして美村サービスステーション長

船からの帰り道、釧路サービスステーション長 美村さんに今の釧路サービスステーションの課題を聞いてみました。
そこには釧路だけではなく、日本全国のサービスステーションが抱える課題が見えてきました。

美村さん 社内最年少のサービスステーション長に2022年4月に就任した

美村さん「"技術継承"が課題ですね。これは釧路だけでなく全国すべてのサービスステーションの課題でもあります。
現在、釧路サービスステーションには2名、定年退職後も外注としてサービス業務を請け負ってくださるフルノOBがいらっしゃいます。このお二人の存在感というか、大ベテランが手伝ってくれる有り難みを日々感じています。
一方、いつまでも手伝ってくれるわけではないので、いち早くこのお二人の技術やノウハウを自分含め皆に伝承しないといけないとも感じています。」

美村さんもいつきさんもOBのお二人に作業の進め方やトラブル解決の方法を相談することも多いそう。
特に若手にはOBのお二人が現場に出るときに同行させて、勉強するように調整しているとのことです。

美村さん「この世代の方々って、聞いたら教えてくれる反面、聞かないと1人でササっと作業を終わらせてしまう方が多い印象です。いわゆる背中を見てで学べってやつです(笑)
ですが時間の余裕はないので、久末くんや梶谷くんにはOBのお二人にどんどん質問して学んでほしいと思いますね。なので彼らにはより一層の積極性を求めたいと思います。」

特に貴重なのは"失敗談"なのだとか。
それは仕事の失敗だけではなく、船での作業だからこその注意点もあるそうです。

美村さん「失敗談からくる学びは沢山あると思いますが、そればかりは私も経験していないことは教えられない。経験豊富なOBのお二人だからこそ、長年の業務の中であった事故や失敗の経験をお持ちで、その情報は貴重ですよね。私も昔、同じ作業で怪我した人がいるからと作業の注意点を教えてもらった経験が今も生きています。」

船の上は網やウキなどの漁具でいっぱい。足場は常にチェックしないといけない。

時代や製品は変わっても、船という働く環境、漁師さんという支える相手は変わらない。だからこそ昔からの経験は今でも一番の価値があるのだと実感しました。

フルノ最年少サービスステーション長として
やっていきたいことは最良を目指すチーム作り

技術伝承という課題に取り組む美村さん、サービスステーション長に就任したのは2022年の4月で、それはフルノ最年少なのだそう。
この1年、大変なこともあったのだろうと推測できますが、これからのステーション長としての目標を伺いました。

ー フルノ最年少サービスステーション長に就かれて、今どういったことを考えていますか?

美村さん「4月からサービスステーション長に就かせていただいたので、やはり後輩育成が目標というかやらないといけないことだと考えています。
先ほどのOBの話もそうですが、経験値が高い世代が続々と定年を迎えますので、いち早く後輩の成長のスピードを高めないといけません。
成長を感じられることもあれば、『あれ、これ前も言ったなぁ』と思うことがあったりと、いざやってみると後輩育成って難しいなと日々感じています。」

久末さんのように船の業界は未経験だけど、電気工事の知識を有して入社してくる人もいれば、梶谷さんのように船の業界への経験値はあるが、電気工事の経験は乏しい方もおられ、それぞれに合わせた指導をしていけるようにしていきたいと教えてくれました。
そしてご自身としてもマネージャーとして成長したいと話します。

美村さん「以前、私が根室にいたときのステーション長の采配が目標ですね。繁忙期にはサンマ船が一気に港に入ってきて、その時期は1日に何隻も船を回らないといけません。船ごとに作業内容は異なるので、その作業内容に合わせて誰がどの船に行けば効率的かを考えて人員配置をしてくれていました。
各々の1日の合計作業時間も全部計算できていたんだと思います。繁忙期でしたが、決して忙殺といったことはなく、メリハリのある1日を過ごせていました。
今自分がサービスステーション長として考えると、当時の上司は一人一人の技術的な力量みたいなのが見えていたんだと思います。そういった点でも他の3人とのチーム作りを大切にして、チームで常に最良を目指して日々の業務をこなしていきたいと考えています。」

釧路のサービスステーションとして何でも言い合えるチームを作っていきたい、そう意気込む美村さん。
インタビューを通して感じた美村さんの印象は話しやすくとても誠実、そんなリーダーが引っ張るチームだからこそ、きっと素敵なチームになるのだろうと確信しています。

それぞれの段階でそれぞれの目標、フィールドエンジニアとして成長するための心構え

最後にまた釧路サービスステーションに戻って、他の3人に今後の目標についてお聞きしました。

梶谷さん「今はまだ1人で作業することがないので、まずは1人でやれるようになることですね。いつかは後輩もできると思うので、知識・経験を積んで早く一人前になりたいと思います。」

作業場で製品と向き合う梶谷さん、ドライバー使いは慣れたもの。

久末さん「技術力・製品知識を深めて良いサービスをできるように、ですかね。作業効率を上げて短期間に良質なサービスをして、お客さまに満足してもらえるような仕事を積み重ねていきたいです。」

機器のケーブルを配線する久末さん、丁寧かつスピーディーに作業をこなす

斎さん「釧路での目標としては、古き良き機器が付いている船が多いんですが、やはり部品の生産の関係などでだんだん保守が効かなくなってきています。そういう船に対して、今のパソコンベースの機器を提案していきたいですし、そのために自分たちも製品知識を向上させていかないといけないですね。もちろん営業スタッフも新機種の提案をするんですが、我々もお客さんと近い距離で仕事をしていますので、しっかりメンテナンス出来るということを伝えてお客さまに安心してもらって、良い提案・説明ができるようになっていけたらなと。営業とサービスがしっかりタッグを組んで一緒に訪船するというのが理想の形だと思います。」

改めて釧路サービスステーションを後にして、この記事を書いていく中でも釧路のフィールドエンジニアチームのバランスの良さやチームワークの良さを感じるインタビューになりました。
数年後梶谷さんが久末さんのように、そして久末さんが美村さんや斎さんのように大きく成長させている姿がイメージできます。
また釧路が全国のサービスステーションのハブになっているように、美村さんや斎さんのタッグが作り上げるこのチームモデルが全国のサービスステーションに良い影響を与えていくのではないでしょうか。

最前線で機器とお客さまに向き合うフルノのフィールドエンジニア、その仕事ぶりを話す彼らには泥臭くも蓄積された誇りを垣間見ることができました。

海の目と鼻の先、最前線で今日もお客様の船へ船へとかけていく

取材・執筆 高津こうづ みなと


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