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トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇/アビゲイル・シュライアー(2024/04/03)【読書ノート】

「KADOKAWA『あの子もトランスジェンダーになった』」あの“焚書”ついに発刊。ヘイトではありません。ジェンダー思想と性自認による現実です。
思春期に突然「性別違和」を訴える少女が西欧諸国で急増しているのはなぜか。
かつては性同一性障害と呼ばれていた「性別違和」は幼少期に発現し、およそ全人口の0.01パーセントに見られ、そのほとんどが男児だった。
「性別違和」の急増や男女比の突然の逆転——何が起こっているのか。
・SNSとインフルエンサーたち
・幼稚園からジェンダー思想を教える学校教育
・精神科医の新標準「ジェンダー肯定ケア」
・思春期ブロッカー・ホルモン補充療法・乳房切除手術
・権威すらもキャンセルされる活動家の激しい抗議
……約200人、50家族を取材した著者が少女たちの流行の実態を明らかにする。
「それまで違和感を覚えたことはなかったのに、学校やインターネットで過激なジェンダー思想に触れて傾倒した十代の少女たちがもてはやされている。そうした少女たちの後押しをしているのは、同世代の仲間たちのみならず、セラピスト、教師、インターネット上の著名人たちだ。だが、そんな若さゆえの暴走の代償はピアスの穴やタトゥーではない。肉体のおよそ四五〇グラムもの切除だ。(中略)いわばフォロワーになっただけの思春期の少女たちに、そのような高い代償を払わせるわけにはいかない」(「はじめに」より)
米国ベストセラー『Irreversible Damage: The Transgender Craze Seducing Our Daughters』の邦訳版
【目次】
はじめに 伝染
1 少女たち
2 謎
3 インフルエンサー
4 学校
5 ママとパパ
6 精神科医
7 反対派
8 格上げされたもの、格下げされたもの
9 身体の改造
10 後悔
11 あと戻り

 放火脅迫の脅威にさらされる「トランスジェンダーになりたい少女たち」
産経新聞出版と複数の書店が、書籍「トランスジェンダーになりたい少女たち」の発行を巡り放火の脅迫メールを受け取りました。これらのメールはドイツのドメインから送信され、性別変更後に回復不能なダメージを受けた少女たちの体験を取材した内容に基づいています。犯人の逮捕と公開を求める声が上がっています。
ネット上では、この事件をめぐり多様な意見が交わされています。一部の人々は、多様性を唱えながら異なる意見に耐えられない矛盾を指摘しています。また、なぜ特定の団体や政党がこの書籍に対して強い敵意を持っているのか、その背後にある動機についても議論がなされています。
この脅迫事件は、性教育やLGBTQ+ コミュニティに関する議論に新たな火をつけています。一部の人々は、この書籍が提起する問題をもっと広く理解するために、積極的に議論を展開すべきだと主張しています。そして、脅迫に屈せずにこの問題に取り組むことの重要性を強調しています。
「トランスジェンダーになりたい少女たち」への脅迫は、社会的な矛盾やLGBTQ+ コミュニティの課題に光を当てると同時に、言論の自由と多様性を守るための共同の努力がいかに重要かを示しています。読者としては、このような議論に耳を傾け、理解を深めることが求められています。

4月3日に、「トランスジェンダーになりたい少女たち」という書籍が発売されることが決定しました。この発表に対して、出版社には賛成と反対の両方の声が寄せられています。作者は、現在車中であり音声が聞き取りにくい可能性があること、そして本書の主なテーマであるLGBT問題について触れています。昨年6月に成立したLGBTに関する法律は、保守派からの批判を受けており、自民党の支持者の間で不満が広がっていると指摘されています。特に、性別の区別をなくす動きは、自然の摂理に反するとの見解を示しています。本書は、性別を変更したが手術による回復不能なダメージを受けた若い女性たちの話を取り上げています。この取り組みは一部から差別を助長するとの批判を受けており、元々の出版予定であった角川出版は、講義などの圧力により出版を中止しました。
しかし、産経新聞出版がこの書籍の出版権を獲得し、4月3日に出版することになりました。この書籍は、欧米でLGBT問題が行き過ぎた結果としての失敗を指摘し、性別変更手術の後悔に苦しむ人々の実情を伝えるものです。
性別という自然に与えられた区別を尊重し、不当なレッテル張りに反対する必要があります。本書は、トランスジェンダーに関する重要な議論を提起しており、出版社はこの問題に真摯に取り組んでいます。社会は、多様性を認めつつも、各人の選択がもたらす結果を理解し、サポートする体制を整えるべきです。

ヒカリさんは、性同一性障害と診断され、女性から男性への性別変更を行いました。しかし、男性としての生活を始めても、期待していた満足感や居心地の良さを感じることができず、違和感が生じました。ヒカリさんは、再び性別を女性に戻すことを決断します。彼女の経験は、性同一性障害を抱える人々が直面する複雑な心理的プロセスを浮き彫りにしています。
ヒカリさんは幼い頃から、女性として生きることへのネガティブなイメージを持っていました。これは、母親が子育てで苦労する姿や、自身のボーイッシュな嗜好などから生じた偏見によるものでした。大人になり、トランスジェンダー(FTM)の人々との出会いを通じて、自分も性別変更を行うことで解決できるのではないかと考えるようになりました。しかし、性別変更後に男性として社会で生活する中で、彼女が抱える違和感は深まるばかりでした。
性別を再び女性に戻す決断をしたヒカリさんですが、戸籍上の性別を変更することはできても、生物学的な性別を元に戻すことは不可能でした。これは、性別適合手術を受けたことにより子供を産む能力を失ってしまったためです。さらに、日常生活では、男性ホルモンの投与により低くなった声など、性別変更前とは異なる新たな課題に直面しています。
ヒカリさんの体験は、性同一性障害に対する社会の理解が深まりつつある現代でも、性自認の問題がいかに複雑であるかを示しています。性別を変更することが、すべての人にとって最適な解決策ではないこと、また、性自認は時間と共に変化する可能性があることを、彼女の経験は教えてくれます。
性同一性障害に対する社会的な認識や法的な制度にはまだ多くの課題があります。性別変更を検討する人々への正確な情報提供、性自認の多様性を認める社会的な理解の促進、性別変更手続きの柔軟性の向上など、改善が求められています。ヒカリさんのように性別を再変更する人々の経験から学び、より包括的で理解ある社会を目指すべきです。


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