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正月飯を食う連中とは誰なのか?

西武そごうがもう正月用の節(せち)を売り始めるらしくて驚きました。ヘッダ画像をお借りしています。

なぜこんなに早く元旦用の飯を売るのかぼくには不思議で仕方なかった。それはおいておいて、いわゆるデパートがそういうイベント料理を担当する(ことになっている)社会の構造も不思議でならないと思っています。別に不満とか異議が言いたいわけじゃなくて……

デパートってそもそもテナントに特定の食べ物を売らせているだけじゃないですか。デパ地下で

だからそれと同じ販路で元旦飯が調達できるのだろうか?地下で売ってる食べ物もパッケージングされてて調理の必要もないからジャンルとしては同じなんだろうか。

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それも置いておくと、セチオ売り場は極めて面倒な未来予測が必要らしくて驚かされます。それは「正月飯を食う連中が誰なのか?」と常に考え続けなければならないことに由来します。

デパートの正月飯担当者に言わせれば、正月飯を食うのは家族団欒の場らしい。考えてみれば確かにそうです。一人暮らしで例えビニコン(コンビニエンス・ストア)に投げ売り1000円のセチオが売ってたところで100円の蕎麦とか食ったほうが多分体が温まることでしょう。

で実際の正月料理はもっと値段が張るし、そこまで低姿勢な料金になったところで買わない(とぼくは思う)んだから若い層に訴えかける商品・食べ物ではないという属性を持っているという結論が得られる。

御託を言いましたが、2023年の正月は人々が集うらしい。喫茶もねえ、集いもねえ、の集いですね。

だからデパートに言わせれば「おたくら世間体とか気にせず家族で冬休みに会うっしょ~~~~~~~~~~~~?コレ買っとけば子供も親も祖父母も歓びまっせ~~~~~~~~~~~wwwWWw」ということらしい。非常に理にかなっているといいますか、現段階で世の中に蔓延している「行動制限の取っ払い」というキーワードひとつでここまで商機のフレームワークを張り巡らせられるな……と思わされます。

値段が凄い。三世代がド満足できるように和洋中で2~3万円です。そして発想としては別に糾弾するわけじゃないですが犬用飯が22810円。

これは「え~~~???まさか人間様だけ豪華飯食ってペットだけいつもの感想餌なわけないっすよね~~~~~~~~~~???1月1日にペットを労った飯買ってやらないんだったらいつ買うん~~~~~~???wWWwwW」という意味合いでしょう。

とにかく豪華な飯を食えばその場の多くが満足する、と、これまで失われていた三世代が一同に会すという機会で大盤振る舞いしないわけないだろ、みたいなリベンジ消費の機運を無理やり消費者に芽生えさせるマインドはきっとどんな業種も見習うべきなのでしょう。ぼくは見習いませんが

ところで正月の飯の理にかなってなささがぼくは気になる。1月は冬なので日照時間も短く、セロトニンがあんまし生成されないから鬱になりやすいわけです。

でぼくは散々書いてますが、冷えた飯は臓器の機能を低下させます。

つまり鬱になりやすい季節に身体まで弱らせるんですよね。そんな飯がめでたいわけがない。不思議ですよね。


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