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AALTOのドキュメンタリー映画

北欧の建築家AALTOのドキュメンタリーをやってたので観てきました。

木を使った曲線美は、自然になじむ優しさが感じられる。でもデザインはスタイリッシュ。

モダンと自然が融合した空間はいつまでも寛いでいられそうな建築物。

人の住むところも、自然から離れると疲れるとか、都市国家レベルがちょうどいいとか

ほんとに共感だらけ。

木のぬくもりは、いいな。

彼を支えたアイノたちのおおらかな女性性も、アルヴァ・アアルトの世界には不可欠だったんだなあと、改めて映画で理解できました。

生きる、という壮大なテーマが彼のデザインにはある気がします。

刺激的、唯一、スタイリッシュとエゴの競争の度を越して、もはやなんやねん!みたいなデザインの方がうけたりする今。
それがなぜウケるのか全くよくわからんのですが、
わたしはAALTOの曲線や柔らかさが好き。
わたしの好みの人の世界観も、ちゃんと脈々と続いていることに安心した。

窓から自然を見るためのデザイン、光の取り入れ方。いつか工房や、建築物を尋ねにいきたいなあ。

自然は厳しさもあるけれど。やはり美しい。
その尊敬は忘れてはいけない気がする。

映画パンフレット

サントラの音楽はなかなか変わった編成のアンサンブルがながれてて、たぶん、バス・トロンボーンかな。
リズムをタイトにとってなくて、刻みがやや遅れて響くことを好しとした表現。

低いからジャストで乗ろうと思うと、リズムマエノリくらいで取らないと遅れるが、それも、柔らかい表現の一つのようにアンサンブルに含まれていた。
低音って、懐が深い表現だ。
主題のフリューゲルのような音色も、AALTOのつかった柔らかい白色のようなイメージで、映画としても素敵でした。

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