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届くコトバ全てがエール#24 ココロとコトバ

大切にするのは、
○匿名性
○だれも傷つかないこと
○考えを押し付けないこと
○自分たちのなかにある、『患者さん』や『患者さんを支える人』のイメージに囚われないこと

……………


今回お話をしてくださったのは、脳腫瘍を経験された「わたし」さん。

当時、27歳だった「わたし」の『ココロとコトバ』をご紹介します。


〜カンタンな紹介〜
2017年27歳のとき運転中に、てんかん発作が起こり正面衝突の事故が発生しました。

翌日、MRI検査で脳腫瘍が発覚。
翌月に摘出手術を受け、病理検査の診断で「びまん性星細胞腫(グレードⅡ)」と告知されます。

その後は3か月に一度の定期検査で体調管理をしていましたが、2年後の検査で再発が発覚。
2019年29歳のときでした。

再び手術を受けることとなり入院。
病理検査の結果、グレードの悪化(Ⅱ→Ⅳ)が明らかとなりました。「神経膠腫(グレードⅣ)」と診断されます。

抗がん剤治療と放射線治療を直後から開始することとなりました。

抗がん剤治療は1年間継続の予定でしたが、治療開始直後に出会った、統合医療のドクターのおかげで治療の選択肢が広がります。

その結果、抗がん剤治療を中断。
人生、思考、感情、エネルギー、細胞、身体、環境すべてを整えることを治療と定義づけ「やれることを全部やる」スタンスで日々過ごすことに決めました。

現在2021年、31歳で寛解に至っています!




Q.あなたが言われて救われた(嬉しかった)、または自分にかけてあげたい言葉はありますか?


誰が言った?
病を公表したあと、コトバを届けてくれたすべての人

実際の言葉
届くコトバのすべてがエール

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エピソード


告知を受けて以降、すべてのやりとりがわたしにとって嬉しいものです。


「あなたなら大丈夫だよね」
「こんな治療をして助かった人がいるらしいけど、あなたにも合うかな?」
「統合医療って分野でこんな医師がいるけど話し聞いてみない?」
「あなたがいまやってみたいことを是非、手伝わせて欲しい!」
「人参もいいんでしょ?大量につくったから、送るね!」
「水素発生器、使ってみない?死んでほしくないから貸すよ!」
「お代はいらないよ。元気になったら奢ってね!楽しみにしてるから!」


たくさんのコトバをかけてもらいました。


どう思った?


病気はもちろん、喜ばしいものではありません。

可能なら健康なまま一生過ごせるのがイチバンでしょう。


でも、病気になったからこそ得た多くの気づきもあります。わたしが病気になったことで生まれた相手とのやりとりはどれも印象的なものでした。


『いまこの瞬間があること、目の前にいる人に感謝しようって思った。』


『あるとき友人が突然亡くなった。お別れ会で遺影に向かって語り掛けたけど、返答はない。
生きていて、想いを伝え合えるって有難いこと。』


『好きな本に書いてある言葉で【病気が治った人】の共通点は、「病気になったことに感謝した人」って書いてあったことを、最近あなたを見るたびに思いだすよ。』


どれもが生きるための力を与えてくれました。

また、脳腫瘍は決してネガティブなものではない。

わたしの人生にとって必ず意味があること。「この経験をネタにして必ずみんなに伝えていく!」と宣言してたから、周りの人たちも明るく病気への話題振りをしてくれていました。


たとえば、『今日会えるのが最後だよね。いままでありがとう!なーむ』なんてことも。笑

もちろん冗談ですが、普通だったらあり得ないですよね。

不謹慎だと思う人もいるかもしれません。

でと、会うたびにこんなやりとりができる関係性がありがたくも貴重でした。



死はいつでも、誰にでも訪れる。

日本で病気や死をおおっぴらに話して笑うことは、タブーのようにも扱われます。

でも、時間の有限性を意識することで、その時間のコミュニケーションは自然と深まると思うんです。

だからこそ、すべてのコトバすべてが、生き抜く決意と信念を日々、強めてくれました。





Q.あなたが言われて傷ついた、言われたらショックだったと思う言葉はありますか?


ショックだった言葉はありません。


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エピソード


ショックだったコトバを考えたのですが…、特にないんですよね。


どう思った?


わたしが病であることを知り、何を感じ、どのような声かけをしてくるかは人それぞれです。

わたしが病気であるという事実に対して、相手だって多かれ少なかれショックを受けると思うんですよね。



だから、コトバ選びは容易ではないはずなんです。


相手に対して、こちらが何かを期待して勝手にショックを受けるのはおこがましい。


そう考えていました。



たとえ違和感のあるコトバ、もやもやするコトバであっても、きっとその人との関係や、わたしの人生において意味があるモノだと考えました。

自分の置かれた状況や心情がこの発想に至らせた可能性はおおいにあります。


どんな人でも、相手の心情を完璧に把握して、正しいコトバをかけるなんて不可能。


だからこそ、すべてのコトバを『エール』ととらえることが、再び健康を目指すわたしにとっては大切なことでした。



Q.あなたが言ってしまって後悔した言葉はありますか?

実際の言葉
後悔してしまったコトバはありません

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エピソード


後悔したコトバ…こちらも考えたのですが、ショックだったコトバと同じく、なかったです。


どう思った?


適切でないことを言ってしまった、気分を悪くしたかもしれないと思ったら、すぐ謝るようにしています。


なので、モヤモヤと後悔することはなかったです。



きっと、「人生はいつでも終わってしまう可能性がある」と思っていたからこその行動でしょうね。


後悔したままにして、一生の別れとなってしまうのは絶対にイヤだという強い想いがあります。



……

今回お話してくださった「わたし」さんは、
自分の経験を知ってもらうことで、読者の方々の人生を豊かにしていただきたい。という考えをお持ちでした。

通常は匿名性ですが、ご本人さまの希望により「わたし」さんこと、「槇 仁彦」さんのnoteをご紹介させていただきます。

こちらもぜひご覧ください。



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