【エッセイ】四季の終わりは私たちの終わり

四季が変わろうとしている。冬は暑いし、夏は暑すぎるし、ここ100年ほどの常識は終わりつつあった。

四季の終わりが、意味されていた。

あまりに呆気ない。

死ぬのが呆気ない。生き物はすべて森羅万象であることを、私たちは、いつか思い出す。もしかすると、私だけ、あなただけかも、しれないけれど。

私たちは小さくて。収まりがよくなくて。団結はできなくて。

そのくせ、感情はあって、脳は大きいから感じ取れる領域は広くって……

四季が終わり、人類がいつか、終わるとき、その時代の私たちの子どもたちは、何を想うだろう。

私たちは、いらない想像まで、してしまう。

哀しい生きものだ


END.

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