福留進一

(株)現場サポートの社長です。2005年に務めていた会社の新規事業撤退方針を受け、退職…

福留進一

(株)現場サポートの社長です。2005年に務めていた会社の新規事業撤退方針を受け、退職と同時に現場サポートを設立。鹿児島県経営品質賞知事賞、日本における働きがいのある会社ランキング、日本でいちばん大切にしたい会社大賞等の受賞経験を活かし組織創りについて綴ります。

最近の記事

会議の在り方について

商品企画部の社員が、記事のネタを提案してくれました(写真の4人の中の誰かです)。私は人の脳を使って何とかなる人生を歩んできましたが(笑)、よくよく考えると、このような提案があること自体がありがたいことです。前回は、「究極のバリューは主体性」という記事を書きましたが、今回のネタの提供自体が主体性を発揮していると言えます。 以下が、頂いた記事です。 この記事を読んで、これまで持ち前の瞬発力や直感で会議を進めてきた自分に対して大いに反省をしています。以前、社員との面談でも、会議で

    • 究極のバリューは主体性

      理想とする組織運営を考えれば考えるほど、「主体性」が大切な価値観であると気付きます。 弊社の指針書であるGSPolicyの、私たちの信条の大切な価値観の一つ目に「主体」があり、次のように説明文を添えています。 「一人ひとりがGSであると考え、会社事を自分事として考えて行動します。」 このGSPolicyでは、社員に関する方針他、様々な場所の記述が主体的であることを目指して書かれています。従って、「⚪︎⚪︎します」「⚪︎⚪︎行います」「⚪︎⚪︎担います」という表現にしています

      • ありがとう大賞 全公開_即導入可能!

        賞与の時期に毎回行う、「ありがとう大賞」なる弊社のイベントを全公開します。開始は、2012年12月ということで、なんと11年もやり続けています。 社員への案内文を全公開して、補足コメントをします。 このタイトル名で、全社員へ現場クラウドConneを使って通知しています。 全員参加を義務付けています。 長い間やっていますが、誰も拒否していません。義務か努力目標かは、全ての実施事項について明確にしています。 重要なところです。この趣旨説明は11年前から変わりません。「会社の

        • 無茶振り文化と心理的安全性

          心理的安全性が高い会社は生産性が高い! 2015年にGoogle社の研究チームが、「Project Aristotle」の研究結果を公表して以来、その内容は組織づくりにおいて頻繁に引用されています。 先週の火曜日に某所で、「パフォーマンスを高めるエンゲージメント」というキーワードに惹かれて講演を聞きに行きました。誰もが知る大手企業数社の事例で、エンゲージメントサーベイを実施し様々な取り組みを行い、効果が出ているとの話でした。ここでクローズアップされたのが「心理的安全性」です

        会議の在り方について

          新入社員家族懇談会

          開始して9年になる、「新入社員家族懇談会」について、具体的な運営とその効果等について書こうと思います。 今年の懇談会は、11月11日(土曜日)に終えましたが、とても良い時間になりました。まずは骨格をざっと紹介します。 ◇目的 現場サポートを知ってもらい、良き理解者そして応援者になっていただくため ◇対象 ・新入社員ご家族(ご両親)または、ご両親に代わる方 ・対応する者 社長・直属の部長・採用担当 ・日時:11月の土曜日 11:00~14:00 ・コンテンツ   会社説明:

          新入社員家族懇談会

          評価制度について

          組織創り等で講演に呼ばれる際、最も多い質問が「評価制度」のような気がします。 評価制度の導入や改善の動機として、「社員を上手くコントールしたい」「成長を促したい」「より公平に利益を分配したい」等があると思います。 一方で評価制度があっても、「目標を意識してくれない」「評価結果への不平不満の声が後を絶たない」等、課題がある組織も多いのではと思えます。 ◇2022年の中小企業白書より 2022年の中小企業白書からの抜粋ですが、人事評価制度がある企業の方が売上高増加率が高い、又

          評価制度について

          役員面談

          一般的に言われる1on1とは少し違うやり方で長年面談を続けています。前期までは、社長が全て一人で行っていたので「社長面談」と呼んでいましたが、今期からは人事担当の役員でもある専務に半分をお願いしています。複眼で対応することと、私以外の経営幹部の育成も目的としています。 以下に、GSPolicy(経営指針書)からの抜粋と、なぜこのようなアプローチを取るのかについての説明を記載します。 ------GSPolicyより------ (1)相互フィードバック 相互フィードバックの

          朝礼のスタイル

          様々な朝礼のスタイルがあると思いますが、弊社でも毎年のように見直しをしながら、現在は以下のようなスタイルで行っています。 週一回の朝礼は、理念や方針に共感するうえで極めて重要な場です。 弊社では、週の初めに8時30分からオンラインで全体朝礼を行っています。その目的は、方針の確認と鋭気を養うことです。また、コミュニケーションスキルの向上と共育の場としても活用されています。 以下、流れを紹介します。 私たちの理念・私たちの三つの主義の唱和 司会者が唱和担当者を指名します。

          朝礼のスタイル

          リスキリングについて考える

          9月15日(金)には九州生産性大学、16日(土)には致知45周年記念講演会に参加し、多くの学びを得ました。その中で、「リスキリング」というキーワードについて、私たちがどのような役割を果たすべきか考えさせられました。 ・九州生産性大学 トップを囲む懇談会 ・致知45周年記念講演会 ココロの時代の全員戦力化トップを囲む懇談会では、戦略人事の第一人者である学習院大学の守島先生の講演を拝聴しました。講演タイトルは、「これからの人事戦略、ココロの時代の全員戦力化」でした。このタイト

          リスキリングについて考える

          嫌いだった「福利厚生」という言葉

          昨日は、月一回の内定者研修会でした。 (内定者研修については、別途記事を書く予定) 今回のテーマは、「福利厚生について」です。6月の経営方針説明会にて内定者より質問があり、採用担当者が設定したものです。そもそも、選考時に福利厚生については一切触れておりませんが、福利厚生とはどんなもので、どう考えれば良いかを含めて説明する必要があると採用担当は考えたようです。 ・弊社の内定者5名へのヒアリング 就職活動中に、福利厚生の良し悪しを選択の基準としたかについて聞いたところ、無視はし

          嫌いだった「福利厚生」という言葉

          熱量を上げる

          所属する中小企業家同友会で開催している「共育塾」という中堅社員向けの研修会にて講師をした時の出来事です。「福留さんの熱量に驚きました。うちの社長とは全然違いますね?」と言われたと、ある経営者がおしゃっていました。 ・「熱いですね」と言われて 「熱いですね」と言われることがありますが、私自身としては全くの無自覚なものですから、その熱源について思考してみようと思います。 「熱」というと、稲盛和夫さんの有名な方程式である、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」を思いだします。考

          熱量を上げる

          月初の仕事

           現実にしっかり向き合うために、私が行っていることについて紹介します。今回紹介するのは、月初めに必ず実施していることです。 ・現金残高のチェック 月末の現金残高は経理担当者が「現金残高君」というkintoneアプリに登録してくれます。このアプリには、各銀行の預金と借入金の金額が記載されています。さらに、現金の推移、預金から借入を差し引いた金額の推移、借入から不動産分を除いた金額の推移などをグラフで確認できます。大きな増減の要因などにコメントを添え、経営幹部のConneスペー

          月初の仕事

          自己紹介と最近の講演録

          note開設にあたり、自己紹介を兼ねて最近の講演で話した内容を掲載することにしました。次の記事からは、テーマ毎に深めていこうと考えています。 5名で創業 私は、大学を卒業と同時に、現在の富士フイルムビジネスイノベーションジャパンという会社に営業職として入社しました。  29歳で一所懸命働いていたことが評価されたのか、新規事業に抜擢されました。デジタルカメラが世の中に登場して間もないころで、建設現場で大量に撮影されていた工事写真のデジタル化を推進するためのソフトウェア事業を担

          自己紹介と最近の講演録