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[MMA]日本人ファイターの海外進出

手痛い敗戦が選手を成長させるように、RIZINで星を落としたファイターが今新たに成長しようとしている。

元谷友貴と牛久絢太郎のATT入り。

日本で長らく活動し、互いにDEEPのベルトを巻き日本のMMA団体で輝かしい結果を残してきた。

そのベテランファイターがついに活動の拠点を日本から海外へと移し、世界レベルを求めて本格的に動き始めている。

堀口恭司が何年も前に開拓した世界への道を辿る者が現れ、ついにキャリアのある選手たちも世界へと出るようになった。

これは間違いなく日本のMMAレベルを引き上げるきっかけとなるだろう。

敗戦からレベルアップを求め海外へ拠点を移し、その選手がRIZINで結果を出せばその流れを汲む者も増えるようになるかもしれない。

そうなれば外の技術が日本に持ち込まれるようになり、成長の底上げに貢献するようになるはずだ。

元谷・牛久はすでにあるレベルまで技術を備えてしまっているので、伸び代という意味ではどのくらいあるのか分からないが、柔術やレスリングなどの各技術に専門コーチがいるATTではより深いレベルでの学びを得られることは間違いない。

そして何より世界トップレベルの選手たちと日々の練習を共にすることが出来る。

これは何よりも有益な経験となって成長を促すに違いない。

またATT所属としてちゃんとしたチームの一員になることで、出稽古では得ることの出来なかった詳細な技術提供を受けることも出来るようになるだろう。

先人に習って後続のために道を造った堀口恭司の大きな一歩がここで実を結び始めている。

彼が居なかったら、彼が実績と信頼を海外の場で作っていなかったら、恐らく元谷・牛久両名の海外進出はもっと難しいものになっていただろう。

そう言う意味で堀口恭司は実績だけでなく、日本の格闘技界の成長を促す礎として大きな貢献をしているのではないだろうか。

盛り上げつつ成長させる、一つの業界を根本から伸ばしていくには開拓する苦労と実績を作るための実力が必要となる。

観客にもファイターにも影響を与え、自己犠牲を厭わず競技の発展に寄与する。

そんなこの時代のMMA開拓者である堀口恭司の積み重ねによって、日本のMMAの成長が助けられている。

これからRIZINで星を落としたベテランファイターたちがATTの下で練習を重ね、どういった成長を見せてくれるのか今から期待せずにはいられない。

若年層の海外進出が進んでいく中で、ベテランファイターも海を渡り始めた。

しかもそれは一時的なものではなく、覚悟のある移籍となっている。

出稽古の流れから本格的な移籍となり、技術でも世界と戦える日本人ファイターが様々なクラスで増えれば国内でもMMAというジャンルがより魅力的になっていくだろう。

そうなればRIZINも団体のとしての価値をより大きなものにしていけるはずだ。

色物ではなく強者を集めた本当に熱いカードで構成される大会が高頻度で見られるようになれば、MMAはより盛り上がりを見せてくれるようになるのではないだろうか。

海外で戦う日本人ファイターはもちろん、新たなATT所属の日本人ファイターの次戦にも注目が向けられる。

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