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先輩ちゃんと後輩君

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連作短編の『先輩ちゃんと後輩君』のシリーズを纏めてみました。 手作り料理からジャンクフードまで幅広く料理を扱っています。 子供っぽい先輩ちゃんとクールな後輩君の遣り取りをお楽しみ… もっと読む
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記事一覧

【連作短編】先輩ちゃんと後輩君 その1

第1話 先輩ちゃんはとろとろハンバーグがどうしても食べたい  西向きの窓が夕陽で赤く燃え…

黒羽カラス
9か月前
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【連作短編】先輩ちゃんと後輩君 その2

第2話 先輩ちゃんはカレーの匂いに誘われてお好み焼きを食べる  部屋の掃除と洗濯を終えた…

黒羽カラス
9か月前

【連作短編】先輩ちゃんと後輩君 その3

第3話  先輩ちゃんは後輩君を連れ込んで晩ご飯を作らせたい  日が暮れて街中にスーツ姿の…

黒羽カラス
9か月前
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【連作短編】先輩ちゃんと後輩君 その4

第4話 先輩ちゃんは給料が出たので後輩君を飲みに誘う  黒板を背にした講師が大きな身振り…

黒羽カラス
9か月前
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【連作短編】先輩ちゃんと後輩君 その5

第5話 先輩ちゃんは部屋の掃除をしながらあれこれ考える  部屋の厚手のカーテンが開いてい…

黒羽カラス
8か月前
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【連作短編】先輩ちゃんと後輩君 その6

第6話 先輩ちゃんは貯め込んだお金で後輩君に夢のような接待をする  高田 春人は目の前の…

黒羽カラス
8か月前
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【連作短編】先輩ちゃんと後輩君 その7

第7話 先輩ちゃんは「生」について真剣に考える  塾のバイトの帰り道。高田 春人のスマートフォンが軽やかに鳴った。ダウンジャケットのポケットから取り出してアプリを起動。青山 陽葵から送られてきた内容を一瞥して考え込むような表情となった。 『今日は私の給料日! 駅前商店街の北口に午後六時に集合だ!』  以前にも似たようなメッセージを目にしたことがある。給料日を声高に主張していながら一文のどこにも「奢る」の言葉が見つからない。その時は割り勘になった。 「……またですか」  冷や