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私が会社を辞めてデンマークへ行く理由

こんにちは。
まだ初夏の季節なのに、猛暑日が続きますね〜。

そんな異常な暑さも関係してくる(?)今回のテーマは、『私が会社を辞めてデンマークへ行く理由』。

日本の大学を卒業後、日系の会社に就職しましたが、3年目で退職。デンマークへの移住を決意した私が、どんな経緯でその決断に至ったかを今回はシェアしてみたいと思います。

理由01. 大学院で勉強するため

まず第一の理由は、大学院で勉強するため。
しかし元々は国内の大学院に進学しようと考えていました。

「海外に出たい!」というよりも、「勉強したい!」という気持ちが強かったので、費用なども節約しやすい国内を想定していた当初。

しかし、複数の学術領域が掛け合わさった研究をしたかった私にとって、日本国内の教育機関は一つ一つの領域が独立したプログラムが多くある印象を受けました。

ありがたいことに小さな頃から英語の勉強をさせてもらっていたおかげで私には英語という壁がなかったので、同じ条件で海外のプログラムを調べてみました。

すると、私の想定していた内容にピタリと当てはまるプログラムが次々と。

”理由03. 人生は一度きり"にも繋がる部分ですが、「せっかく大学院へ行くのであれば、日本国内という条件を外して考えたほうがベストな環境が選べるかもしれない」と考えるようになりました。 

【行き先がデンマークになった理由】
そこからのデンマークとの出会いはあっという間でしたが、行き先がデンマークになったのは、そこしか合格しなかったから。(汗)

全部で4つの国で出願しました(スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク。ノルウェーだけ、外国人でも学費が無料の修士プログラム)が、ご縁があってたまたま合格をいただいたのが、デンマークのコペンハーゲン大学。他のプログラムは、すべて落ちてしまいました・・・(汗)

ちなみに偉そうなこと書いていますが、コペンハーゲン大学すら、補欠合格しています(笑)詳しくは、別の回で詳しくお話しします。

日本では大学院入学と言うと「院試」なるものがありますが、海外の大学院入学には院試も面接もないことが多いです。

基本的には
・英語のスコア
・大学の成績
・大学で勉強したこと
・志望理由の短めエッセイ
などをまとめてPDFでアップロードして、結果を待つだけ。

「海外大学院」と聞くとかなりハードル高く聞こえると思いますが、英語のスコアさえあれば、日本の大学院よりも門戸が広いのではないかと個人的には思います。

改めて、大学でもう少し頑張って勉強しておけばよかった・・・と痛感した経験です(涙)英語力もそうですが、選択肢が広がります。

デンマークという国への移住を決めたのは、「完全なるご縁」です。

理由02. 日本の社会保障制度にウンザリ

社会人になり、日本の行政にウンザリする経験が増えたことがまた、別の理由。

・物価が上がるのに給与が上がらない
・出産費がかさむ
・保育園がなく子供を産みにくい
・子供を育てるのにお金がかかる(教育費、医療費etc)
・税や保険料を納める割りに、リターンを感じられない
・老後が心配

などなど・・・

このまま日本で10年、20年、50年と生きて、幸せな生活をしている未来が思い描けていない自分がいることに気がつき始めたのが同時期でした。

個人的考えになりますが、私は結婚願望がありますし子供も欲しいです。自分のやりたいことがあって、それを仕事にして「仕事楽しい!」と言いながら生き生きと暮らしたいと思っています。

人生100年時代の中で、それが本当に日本国内で叶うかな?と考えた時、「わからない」「不安」というのが私が正直に感じた感情です。

国連が実施する「世界幸福度報告」では、2014年デンマークが1位に。
2021年の最新報告書では、デンマークは2位、日本は54位です。

この違いはなんだろう?

そんな単純な疑問も、「デンマークで暮らしてみたい」という漠然とした気持ちを駆り立てた背景の一つです。

★豆知識★ デンマークの学費について
少しずれた話になりますが、デンマークでは、学費は基本的に無償です。

GDPの半分弱を税収が占める(46%、2017年)ほど税金の高い国ですが、税金で必要な社会保障をまかなっているので、社会保険料を納める必要がありません。

※無償のものの例:教育費、医療費、出産費、介護費など
※病院は外国人であっても無償で提供が受けられます
※18歳を迎えたデンマーク国籍の成人は、国から生活費が支給されます

ちなみに私が通う予定の大学院も、デンマーク国籍であれば学費は無償。

私は外国人なので、年間100〜120万円ほどの学費がかかります。とはいえ、日本の大学院とそこまで大差のない学費。

世界大学ランキングに入ってくるような学校で学べるのはコスパが良いと個人的に考えています。

日本の大学で世界大学ランキングに入ってくるのは、東京大学、京都大学、東北大学、東京工業大学あたり(統計によりばらつきがあります)。

私の今の能力では、これらの学校へ入学することは至難の技・・・
英語があったおかげで、別のルートから、素晴らしい学校で学ぶ機会をいただくことができました。

理由03. 人生は一度きり

当たり前のようですが、人生は一度きり。

私はいつか孫ができたときに、「ばあちゃんカッケぇ・・・!」と思ってもらえるような、チャレンジングな婆さんになりたいと思っています(笑)

迷ったら、やってみる。
失敗してもいい。

(注)もちろん、経済的に破綻しない程度に学校は選定しています!
イギリスやアメリカは相対的に学費が高い傾向にあるので、そもそも出願候補から外していました。

自分で責任が取れると判断できる範囲で、やれることやってみよう、と思うようにしています。

こんな風に思うことも、わがままなんじゃないか?
身の程知らずなんじゃないか?
日本でだって、十分恵まれた生活ができるんじゃないか?

そんなこともたくさん考えました。

そんな時、周りの大人たちが、デンマークへの大学院進学に圧倒的賛同を示してくれたことが、私にとって非常にありがたかったと思っています。

親を筆頭に、職場の社長、上司、同僚、取引先のよくしてくださった方まで、全員が口を揃えて「行ったほうが良い」「羨ましい」と言ってくださりました。

そんな風に背中を押してくれる方々に恵まれたことが、私の財産です。

性格上いろんな先々のことを考えて不安になりがちですが、そんな時は、声をかけてくださった人生の先輩方の言葉を思い出しています。

逆に、こんなことを言ってくださった取引先の方もいました。

"人生100年あると仮定すれば、追求したいことが人生の中でいくつもあって当たり前。本当に人生かけてやりたいか?と重く考えなくても、50年くらいやったら飽きるかもしれない(笑)何を選ぶかに時間をかけすぎず、選んだものに一生懸命向き合えたらそれで良いんじゃないかな。"

医療の発達で長くなる人生、どう設計していくかが議論のテーブルに乗ることもしばしば。

自分が幸せな人生を自分で作るために、そして背中を押してくれた周りの人に恩返しをするために、後悔のないデンマーク生活にしたいと思います。

では本日は、この辺りで(急すぎたらすみません。眠くなってきました)。

おやすみなさい。


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