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計画とは将来の意思。現実の延長線上の実現可能な計画は予定というべき

しゅんしゅしゅんです。

裏表紙の言葉がぶっささる。

・売上を増やせ。利益は減らすな
・減益になりそなので、マーケティングコストを削ろう
・うちは無借金なので健全経営です
・黒字だから問題ない

こんなフレーズがあふれていたら、その組織は未来の成長より目先の業績を優先する「PL脳」に侵されている。会計の知識より先に、成長を描いて意思決定をする脳の使い方「ファイナンス思考」が今こそ必要だ。

朝倉さんの「ファイナンス思考」耳が痛いです。はい、PL脳です。組織的にPL脳かも。

まず、売上至上主義です。売上UPのために、手っ取り早く値引きをしたがります。そこに利益観点は存在しません。原価を増やす打ち手を余裕でやります。期初予算内なら費用対効果の精査はそこそこに販促いれちゃいます。振り返りはあまあまです。

投資会議で投資判断をするときに、将来生み出す売上予測を算出するのを面倒くさがってざっくり見立てます。将来生み出すキャッシュこそが投資判断のみそなのに、ファイナンス思考ないです。資源には限りあるって観点が頭ではわかってますが、心ではわかってません。未来の事業価値に繋がるかどうかではなく、誰が言ったかで、施策の優先順位が決まったりすることもあります。ずっとやってきたことを中々やめられません。

この本読んで普段の自分の思考と組織の思考を振り返ると…PL脳になっている瞬間って多いなあと。こわ。

部分的な指標達成ではなく事業全体の価値を、時間軸を未来に伸ばして考える。そんなメンタリティでいなければと反省します。

「ファインナス思考」の特徴は価値志向・長期思考・未来志向。競争の前提条件がダイナミックに変化する市場では、自社ビジネスを磨きあげるPL改善だけでは対応できない。変化に適応する組織は小規模なテストをスピーディーに行い、事業機会を発見したら一気に資源を投じる。そのための調達準備も含めて事業開発と財務戦略がセットで求められるとな。今だからこそ、これからこそ、必要な考え方なんだなあ。

最後に。こんなかっちょいい言葉が本書で紹介されている。

計画とは将来の意思。現実の延長線上の実現可能な計画は予定というべき。

予定調和のおままごとはいらないぜ。

では。


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