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ヨーロッパの森の中で

まさに「非日常」ってやつだった。

まわりは 広大な自然がひろがっているだけで
大きなショッピングセンターなんかは皆無。

コンビニなんてないし、電車の騒音も
夜中に爆音で走るバイクもいない。

見上げると満点の星空がひろがっている。

朝 ジブリにでてきそうな窓をあけると、鳥の声がきこえる。

ドイツのGöhrde。


🍃ヨガとアーユルヴェーダをコンセプトにした宿。

青い現在地のとこらへん。まさにmiddle of nowhere

Hamburg(あのニベア青缶 発祥のまち)から
なかなか来ないバスを乗り継ぎ、
Berlinまではまだ4時間以上かかる、森の中。

2023年秋  ドイツ時間 夜の20時、
世界中から集まったボランティアのメンバーと、
瞑想していた。

広い森の中には


サウナルーム一棟貸しのコテージ
アートを楽しむクリエイティブルーム とかが点在していて

ボランティアのメンバーも使えるサウナルーム。

アーユルヴェーダのカウンセリングルームやマッサージ室

複数のヨガルームがあったり

1階クリエイティブルーム+ 2階はヨガルーム

ラウンジでは 毎日 ブッフェ形式 or コース の食事が3食 提供される。

フルーツやグラノーラなどの朝食バイキング
泊まらせてもらっていた部屋。ボランティアする代わりに滞在費はかからない
森の中のリトリート宿。全体のイラスト

ちょっとしたお菓子を買うためには
30分以上 大自然の中をペダルをこいで、こいで

「最寄り」のHitzacherという田舎町まで自転車をはしらせた。

なんでそんな辺鄙なとこに行ったの?の回答は
タダで泊まれたから、と答えている。

ヨーロッパ6か国 ひとり旅をしていた
無職あらさー 愛知県民のわたしは

ここドイツの森の中で
1か月間、お手伝いをして過ごした。(📍Rundlingsdorf Sagasfeld)

宿に対して 支払うお金はないけれど、収入もうまれない。

けれど、日本で社会人して
みなし残業の代償に入ってくる固定の安月給から
税金が天引きされて、それでさらにその手取り月収から

毎月家賃が引き落とされ せまい1Rアパートで
暮らしていた自分にとって

お金のやりとりのない1か月は
例えたら、めっちゃ草原を猛ダッシュで逃げてて
後ろふりかえったら急にライオンがいなくなってた、みたいな

追われ続けることから解放されて、ほっとした そんな感覚だった。

色んな国のみんなで円になって
シンギングボウルや打楽器などで 自由に音を奏でたり

 年齢もバックグラウンドも異なるひとたちが共通の言語(英語)で、
3食を共にして、ヨガしたり 語り合う。

みんな違うのが当たり前。

そんな森の中での生活が
居心地よかった。

29さい。仕事もしてないし、結婚もしてない。
なにか型にはまっていないと、周りから言われるような気がしていた。

スペイン人のヨガ講師 Mariaのガイドが聞こえる。
"Inhale, exhale" 

吸って、はいて。
スマホは部屋においてきた。

前よりは、
他人と比較して落ち込むことがなくなった。
自分にできるぺーすで。

これからもきっと。







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