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高橋御山人
2020年12月27日 01:28
ハイエースの後部座席、右側に座っている。後部左側には母が乗っている。運転席には父。助手席にも誰かが載っている。このハイエースは実家のクルマだ。ハイエースは、とある山間のとある街の、小さな商店街のようなところに停車している。私は後部座席の窓から、ぼんやりと外の景色を見た。低い山並みの向こうに、大きな富士山型の山が見える。あれは島根県を代表する山とも言うべき、三瓶山だ。と、その三瓶山が、突然雷
2020年12月15日 11:56
暗い洋館の中を進む。床も壁も手すりもマホガニーで、木造の洋館。いや近代によく建てられたような、和洋折衷の建築かもしれない。とにかく、その洋館は大きく、果てしない。時折、暗闇に、原色をちりばめたステンドグラスのようなものが目に入るが、外の光は全く差し込んでいない。ただ、何がしかの室内照明がどこかに点いているのか、周囲の壁や床は、仄かに暗闇の中に浮かび上がっている。その中を進む私は、猫又だ。雌の猫
2020年12月14日 05:53
山の麓にいる。眼前には、切り立った崖があり、その手前に、何棟か、神社仏閣のような建築物が建っている。それは、見た事のないもので、日本で言えば神仏習合色が濃いが、海外の要素も入っている。実際、その建物の扁額には、「朝鮮○○○」と書かれている。○の部分は何と書いてあったか覚えていない。その建物は、少し黒くくすんだような、赤い屋根の建物で、その下の壁は黒っぽい色であった。その下に、真っ白の基礎があり