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鹿児島県与論町で奄美群島全市町村踏破!<日本全市町村踏破(制覇)>

2018年2月12日。沖永良部島から与論島へと飛ぶ。

わずか20分程度で、与論空港着。これで、大島郡与論町踏破。鹿児島県最南端の市町村である。鹿児島県は、残り1村のみ。

そして与論町は、奄美群島の最南端でもある。これで、奄美群島の市町村全踏破を達成。

与論空港でレンタカーを借りて出発。

空港は島の西端にあるので、まずは空港のすぐそばの海を眺めに来てみた。西端だけあって、サンセットビーチの名が付いている。

美しい海。与論島は円形に近い島だが、その周囲はほぼすべてリーフ(珊瑚礁)に覆われている。

空港近くの与論駅。与論島には鉄道は通っていないが、1979年当時、与論島が国鉄の周遊券指定地に含まれて十周年となったことを記念して作られたもの。

その頃は、沖縄にゆいレールも出来ておらず、「最南端の鉄道」のようなロマンをもって作られたのだろう。

また、ヨロン駅が作られた頃は、若者に大変人気のあるリゾート地で、島に30軒はディスコがあったという。今では恐らく1軒もない。ピークは1977年頃だと、この日泊まった宿の主人から聞いた。そういう時代の雰囲気の中で作られた、「ロマンティックな」ものだったのだ。

ヨロン駅から、島の北岸を走って行く。海岸には、ずっとリーフが続いている。

そして、島の東端に近い、大金久海岸へ。後述するが、ここは与論島を代表する観光名所で、まずはその浜辺を見ておこうかと思ったものの、「鳩の湖(ハトノコー)」なる不思議な名前のスポットの案内板があったので、そちらに引き寄せられてしまった(苦笑)。

海岸の岩場に、祠がある。

祠には「按司根津栄浜宿之跡」の石碑。「按司根津栄」は「アジニッチェー」と読み、800年程昔、この島にいたと伝わる英雄で、島では神として崇められている。彼がここを拠点に漁をしていたということだ。

海岸の珊瑚礁の岩場の中に「鳩の湖」があった。按司根津栄が飼っていた伝書鳩の水飲み場だという。一方、とある作家が名付けたものだという話もどこかで聞いた。

「鳩の湖」のあたりは、与論島でもとりわけ海の色が美しいところだ。与論島は珊瑚礁に取り囲まれているので、どこも水色の美しい海岸が広がっているが、ここでは藻類の影響か、浜辺に近いところが半透明の緑色となってる。波打ち際となると、砂が透けて白く見える。この水色・緑・白のグラデーションが得も言われぬ美しさを作り出している。こんな美しい海は、日本、いや世界でも、そうそう見られるものではないだろう。

近くには、「旧暦3月3日の祭石」なる、磐座のようなものも鎮座している。

ここでは、旧暦の3月3日に海の神に感謝し、海上安全と子供の成長を祈願する祭りが行われる。琉球文化圏で行われる「海神祭(うんじゃみ)」の一つであろう。

この祭石からは、大金久海岸が見渡せる。

水色の海と白い砂浜。そして、春から夏にかけての干潮時には、この沖合1.5kmのところに、「百合ヶ浜」という砂浜で出来た島が現われる。星の砂も拾えることで知られ、与論島最大の観光スポットになっている。

だが、真冬の夕方ともなれば、人気もなく、静かなものだ。

この美しい景勝地を、独り占めにして逍遥できるのも、贅沢なものだ。

鹿児島県全43市町村のうち、42市町村踏破、残り1村、達成率97.7%。
九州・沖縄全274市町村のうち、258市町村踏破、残り16市町村、達成率94.2%。
日本全国1741市町村のうち、1718市町村踏破、残り23市町村、達成率98.7%。

サポート頂けると、全市町村踏破の旅行資金になります!また、旅先のどこかの神社で、サポート頂いた方に幸多からんことをお祈り致します!