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時事ネタや金融市場の仕組み等についてのコラムです
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債務上限問題2023【5/9更新】

債務上限問題2023【5/9更新】

債務上限問題とは

米国では連邦政府の国債発行等による債務残高の上限が法律で定められています。
その上限を超えて債務を増大させるには議会の承認を得なければならなりません。
詳細は最下部に過去記事のリンクを張り付けてありますので、そちらも参考にしてみてください。
ここでは6月にも特別会計措置を使い切る可能性がある現在の債務上限問題について、追記形式で解説していきたいと思います。

債務上限を巡る動き

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逆イールドとは

逆イールドとは

米国経済がソフトランディングするのかハードランディングするのか
インフレ率がピークアウトし、パウエル議長は2月1日のFOMC後の会見で満足そうに「ディスインフレが始まった」と発言した
FRBの大幅利上げとサプライチェーンの回復により、猛威を振るった物価上昇は一旦は落ち着きを取り戻しつつある
市場が気にするのは高金利政策によって米国経済が景気後退する可能性
景気後退は避けられないとしても、軽微な落ち

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次期日銀総裁候補と注目ポイント

次期日銀総裁候補と注目ポイント

今年の4月8日に任期満了を迎える日銀の黒田総裁の後任人事が注目を集めています
10日にも日銀総裁および副総裁の人事案が国会に提出される見通しとなっており為替・株の動きに大きな影響を与えるとみられています
日銀は長期に渡って大規模な金融緩和政策を取ってきましたが、グローバルなインフレや金利上昇圧力から政策の一部であるイールドカーブコントロール(以下YCC)の上限を引き上げるなど、政策に変化が出てきま

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金利抑制の「秘策」日銀共担オペとは

金利抑制の「秘策」日銀共担オペとは

足元の日本の長期金利は0.4%を下回る水準となっており、前回の日銀会合前の0.5%を上回る水準からみると、やや落ち着いた金利動向となっています。
日本の金利低下圧力に一役買いそうな「秘策」として注目されているのが”共担オペ”と言われるものになります。
共担オペとは、「共通担保資金供給オペレーション」のことで、日本銀行の金融政策手段の一つとなっています。
共担オペは、民間金融機関が日銀に国債などを担

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FOMCボードメンバー【2023】

FOMCボードメンバー【2023】

2022年度は歴史的な大幅利上げを敢行したFRB(連邦準備制度理事会)
2023年度は利下げに転じることがあるのか
金融政策の意思決定機関であるFOMCのメンバーについて解説します
まずはFOMCの日程から

【2023年度のFOMC日程】
① 1月31日~2月1日 → +0.25%
➁ 3月21日~3月22日
  [経済政策金利見通し]
③ 5月2日~5月3日
④ 6月13日~6月14日
  [

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米債務上限問題とは

米債務上限問題とは

年明けから米国の債務上限問題がメディアで度々取り上げられている
記事によっては米国がデフォルトリスクに晒されているという内容もあり、見る人が見れば気が気でないような事態だが、そもそも債務上限問題とは何なのか解説していきたいと思います

債務上限問題は米国債シーリングとも呼ばれ、今回初めて起こった問題ではなく、以前から度々問題に上がっている
言葉の通り米国の債務が上限に達しているという問題で、日本に

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