小石川ひさ(写真詩家)HisaKoishikawa

学生時代吉増剛造氏の授業をサボるという勿体ない行為を大後悔。 写真詩集『らいふ』発売中…

小石川ひさ(写真詩家)HisaKoishikawa

学生時代吉増剛造氏の授業をサボるという勿体ない行為を大後悔。 写真詩集『らいふ』発売中。電子書籍も発売中です。 https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-23098-6.jsp 🙅無断転載は固く禁じます🙅

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明日発売です

いよいよ11月1日、明日、私の写真詩集『らいふ』発売となります。 出版費用は少ぉぉし出版社に出してもらいましたが、ほぼ持ち出し。Instagramの広告もすべて自費です。 …

かくれんぼ【詩】

まあだだよ まあだだよ さあさあ鬼が目隠しの間に まあだだよ まあだだよ そうそう誰にも見つからないよに うふふとわらうおくちにチャック ちいさくちいさくうずくま…

擾乱【詩】

汎ゆる事象に身を任せ ゆらゆら揺れる草花は 芽吹いて恋して実りを迎え 後悔も憐憫もなく 命の欠片を風に乗せ 元気にやれよおさらばと 見送り枯れ果てその地に埋まり 再…

初めまして、千瑛-chie-です!|千瑛-chie- @chie69art #note #自己紹介 https://note.com/chie69art/n/n03e598ba0cf

千瑛さんのアー写を撮りました

ピコピコ【詩】

おびただしい情報の波の上 泳いでいるつもり うまく乗ってるつもり 溺れた意識は朦朧と 排泄だけを繰り返し 後始末もできない波の中 内緒の話をしよう 世界中の眼の前で…

浸り漂うこの空間の下に足の裏を着けて【詩】

いつもぴたりと 首筋に張り付いているようです どうしようもないものが 景色はスライドして流れ 私だけその場所で足踏みしていて 夜が落ちて全て染め上げ 月の光で洗っ…

声【詩】

終わる日に染まる道 長く伸びる影は夜に融け 僅かな灯りにその存在を主張した 月が蠢く影たちを 愛おしそうに見つめている 月もまた 太陽に照らされ輝く存在であることを…

遺言【詩】

誰かが死んだとて 悲しくても腹は減り 何とも言えない後ろめたい気持ちになるが それでも生きるために命を食らう 生きろと言われている #詩 #写真詩 #言葉 #写真と詩 #…

HAKEI−波形−【詩】

姿を消したその後も 粘度を保ち ゆったりと 香(か)を残す 肉体に沿って 寛やかに形を作る 手探りで生きた証 *躍動する現代作家出展作品 #詩 #写真詩 #言葉 #写真と詩 #…

躍動する現代作家展に入選いたしました
作品2点展示されます

第13回 躍動する現代作家展
福岡アジア美術館 7階
企画ギャラリーA・B・C
2024年4月4日(木)~4月9日(火)
※休館日なし
開館時間
木・日・月・火
9:30~18:00
金・土
9:30~20:00

HAZAMA-間-【詩】

あちらの世界はどんなでしょう 覗いた先は理想郷 境界線ではんぶんこ どっちつかずの心地良さ 彷徨う心の有所 ゆうらり漂うケムのよに あなたの世界はどんなでしょう …

触れないけれどそこにある【詩】

重なる花唇 繊細に敷き詰められた感覚で 不確かなものを確かに感じる https://www.instagram.com/p/C3kdaRRP51o/?igsh=MWhrb2JpcTd0bG14YQ==

感傷【詩】

そこへ降りようとしていた雪たちが 風に翻弄されあちこちへ 目的地はあそこだったと 少し残念そうに見えるわね ふふふ ふふふ おかしいね どこへ降りたとておんなじよ …

今を【詩】

ふとした風景が ふとした瞬間が 捉えて離さない けれど過ぎ去るその時よ もうそこには残らない さようならとも言わないで さようならと去っていく 心焦がすその時は 美…

さみしく笑う夜だった【詩】

空が笑っている さみしい夜の闇だった あの人は笑っているだろか あの人には笑っていてほしい 弱音を吐いてもいいのよと さみしく笑って空を見る 願わくばわたしのすぐ…

SWIM【詩】

喧騒の隙間から光 輝く不機嫌な街 渋谷から原宿まで すれ違う命よ センスセンスと忙しく 組み上がったナンセンス 希望も絶望も 幸せと不幸と クラクションにかき消され…

明日発売です

明日発売です

いよいよ11月1日、明日、私の写真詩集『らいふ』発売となります。

出版費用は少ぉぉし出版社に出してもらいましたが、ほぼ持ち出し。Instagramの広告もすべて自費です。
私が小石川ひさだということを私の生活圏内の人たち、家族親類は知りません。
ごく限られた親しい友人達だけは知っています。
自分だけでどこまで出来るか試してみたかったのです。
しかしひとりではなかった。
SNSで繋がった方々や、文

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かくれんぼ【詩】

かくれんぼ【詩】

まあだだよ
まあだだよ

さあさあ鬼が目隠しの間に

まあだだよ
まあだだよ

そうそう誰にも見つからないよに

うふふとわらうおくちにチャック
ちいさくちいさくうずくまる

「そろそろお家にかえりましょ」

赤く染まったお空の向こう
カラスもねぐらに帰ってく

もう
いいよ
もういいよ

だあれもみつけてくれなくて

もういいよもういいよ

潤んだ声を気づかれないよう
思いっ切りに背中を伸ばす

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擾乱【詩】

擾乱【詩】

汎ゆる事象に身を任せ
ゆらゆら揺れる草花は
芽吹いて恋して実りを迎え

後悔も憐憫もなく

命の欠片を風に乗せ
元気にやれよおさらばと
見送り枯れ果てその地に埋まり
再び新しい命を迎え入れ

生命の輝き美しき
それは自然のお話で

恥の無い人生など
嘘っぱちです
盛大に人は間違うのです

邪な愛情は世界を形作り
螺旋を描きながら進んでいく

壮大な命の物語
ひとりひとり
螺旋の中心で回転するの

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初めまして、千瑛-chie-です!|千瑛-chie- @chie69art #note #自己紹介 https://note.com/chie69art/n/n03e598ba0cf

千瑛さんのアー写を撮りました

ピコピコ【詩】

ピコピコ【詩】

おびただしい情報の波の上
泳いでいるつもり
うまく乗ってるつもり

溺れた意識は朦朧と
排泄だけを繰り返し
後始末もできない波の中

内緒の話をしよう

世界中の眼の前で

誰も気にしないスピードで
目まぐるしく変わるから

愛の告白だってお手の物

通わない体温
巡らない血液

本当は柔らかな手を取って
瞳の中へ逃げ込みたい

時を越えてあなたのもとへ

蔓延る言葉の中から拾って欲しい

わたし

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浸り漂うこの空間の下に足の裏を着けて【詩】

浸り漂うこの空間の下に足の裏を着けて【詩】

いつもぴたりと
首筋に張り付いているようです

どうしようもないものが

景色はスライドして流れ
私だけその場所で足踏みしていて

夜が落ちて全て染め上げ
月の光で洗ったら
すべて忘れてしまうのでしょう

愛情が生まれることも

始めまして
こんにちは

毎日が通り過ぎていく

いつもぴたりと
寄り添っているのです

逃げようもないものが

朝日で体を温めたら
同じ日々をなぞっていく

いつの間に

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声【詩】

声【詩】

終わる日に染まる道
長く伸びる影は夜に融け
僅かな灯りにその存在を主張した

月が蠢く影たちを
愛おしそうに見つめている

月もまた
太陽に照らされ輝く存在であることを
少々さみしげな灯りを落とし
誰にともなく語りかけた

遍く地上の物質は
その声を聞くともなしに聞いている
#詩 #写真詩 #言葉 #写真と詩 #写真

遺言【詩】

遺言【詩】

誰かが死んだとて
悲しくても腹は減り
何とも言えない後ろめたい気持ちになるが
それでも生きるために命を食らう

生きろと言われている
#詩 #写真詩 #言葉 #写真と詩 #写真

HAKEI−波形−【詩】

HAKEI−波形−【詩】

姿を消したその後も
粘度を保ち
ゆったりと
香(か)を残す

肉体に沿って
寛やかに形を作る

手探りで生きた証

*躍動する現代作家出展作品 #詩 #写真詩 #言葉 #写真と詩 #写真

躍動する現代作家展に入選いたしました
作品2点展示されます

第13回 躍動する現代作家展
福岡アジア美術館 7階
企画ギャラリーA・B・C
2024年4月4日(木)~4月9日(火)
※休館日なし
開館時間
木・日・月・火
9:30~18:00
金・土
9:30~20:00

HAZAMA-間-【詩】

HAZAMA-間-【詩】

あちらの世界はどんなでしょう
覗いた先は理想郷

境界線ではんぶんこ

どっちつかずの心地良さ

彷徨う心の有所

ゆうらり漂うケムのよに
あなたの世界はどんなでしょう
彼我の境は蓬莱島

今まさに立つこの世こそ
漠然とした桃源郷

「HAZAMA-間-」

躍動する現代作家展 出展作品
#詩 #写真詩 #言葉 #写真と詩 #写真

感傷【詩】

感傷【詩】

そこへ降りようとしていた雪たちが
風に翻弄されあちこちへ

目的地はあそこだったと
少し残念そうに見えるわね

ふふふ
ふふふ

おかしいね

どこへ降りたとておんなじよ
どこにあっても変わらないのに

目的地は降りた場所
どこであっても変わらない

そう笑われた
#詩 #写真詩 #言葉 #写真と詩 #写真 #雪 #雪の街

https://www.instagram.com/reel/C3D

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今を【詩】

今を【詩】

ふとした風景が
ふとした瞬間が
捉えて離さない

けれど過ぎ去るその時よ
もうそこには残らない

さようならとも言わないで
さようならと去っていく

心焦がすその時は
美しく残るだけ
思い出は美しくなっていくだけで

愛を語るには
醜くても汚れても
今を見つめて生きるのです
そうしていくしかないのです

美しい一時を心に残して

さようならとも言わないで
さようならと去っていく
#詩 #写真詩

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さみしく笑う夜だった【詩】

さみしく笑う夜だった【詩】

空が笑っている
さみしい夜の闇だった

あの人は笑っているだろか
あの人には笑っていてほしい

弱音を吐いてもいいのよと
さみしく笑って空を見る

願わくばわたしのすぐそばで
なんて独り善がりのお願いで

泣くよに笑う月だった
#詩 #写真詩 #言葉 #写真と詩 #写真 #月

SWIM【詩】

SWIM【詩】

喧騒の隙間から光
輝く不機嫌な街

渋谷から原宿まで
すれ違う命よ

センスセンスと忙しく
組み上がったナンセンス

希望も絶望も
幸せと不幸と
クラクションにかき消された

誰にも見られない
落ちた口づけの主(あるじ)はどなた

誰も聞かない声

私を見つけて
#詩 #写真詩 #言葉 #写真と詩 #写真