守谷佳純(kasumi)

音楽コラム(新旧J-POP)| 小説 | エッセイ | プロ野球ファン雑記 | 他いろ…

守谷佳純(kasumi)

音楽コラム(新旧J-POP)| 小説 | エッセイ | プロ野球ファン雑記 | 他いろいろ | 心のおもむくままに書いています。プロフィール→https://note.com/gypsoksm/n/nb2af6abff3e9

マガジン

  • Good music

    新旧さまざまなおすすめの音楽を、思い出とまじえてご紹介します

  • オフコース愛を止めないで!

    連続コラム【オフコース愛を止めないで!】をマガジンにまとめました。 コラムは完結しましたが、今後オフコースや元メンバー関連の記事を、随時掲載します。

記事一覧

固定された記事

サイトマップ〈守谷佳純note〉

音楽コラム、創作(小説)、野球、雑記など、好きなもの、表現したいことを、心のおもむくままに綴っています。 ぜひ読んでいただけたら、うれしいです。 ℹ️随時更新し…

〈小説〉スカートとズボンの話 #5

1996年 華 18歳 わたしは、都立高校の3年生になった。学校に制服はない。  高校受験のときママはお嬢様私立にわたしを入れたがったけど、とんでもなくダサいズボン制服…

10

〈小説〉スカートとズボンの話 #4

 ゴワついたようなそれは試着室で穿いてみると、とてもやわらかかった。フロントのボタンを1つ1つ留めると、上等のコルセットみたいにわたしの下腹を覆った。そしてわたし…

〈小説〉スカートとズボンの話 #3

 わたしは最寄り駅から中央線に乗り、あの駅へ向かった。  「mer bleue」は、駅から少し離れた場所にあるらしい。  あれからいろいろ調べた。「下衣」をどちらかに決め…

〈小説〉スカートとズボンの話 #2

 そうだ、パパの雑誌に載っているかもしれない。  パパの鞄には、いつもおじさん向けの週刊誌が入っている。それなら、もっとわかりやすく書いているかもしれない。わた…

〈小説〉スカートとズボンの話 #1

1992年 華 14歳 栗色の髪をしたモデルは、褪せたブルーのジーンズを穿いている。 「リネンのシャツに、ウォッシュ加工されたワンサイズ上のリーバイス501。メンズサイズ…

小説の連載をはじめます

突然ですがタイトルの通り、小説の連載(?)をはじめます。 毎日はむずかしいですが、週に4,5日掲載、30回くらいで完結させたいです。1か月半はかかるかな…… 主人公は…

#6 言葉を頼れない人たち(後編)〈1話完結ストーリー〉

前編はこちら 「おにいちゃんのところに行キマショウ」 幼稚園の帰り、すました顔でカイが言った。これから、リクの学童へ迎えに行くのだ。 棒読みのようにたどたどしいが…

1997年、皆 MOON CHILDが好きだった 〈ESCAPE〉〈アネモネ〉〈tambourine〉〈Over the rainbow〉

少し前「MOONCHILD」というアイドルグループが解散する、というニュースが流れた。 思うところがありタップしてみると、私と同じことを考えた人々が、コメント欄に多数集ま…

49

#5 言葉を頼れない人たち(前編)〈1話完結ストーリー〉

「非常に、アンバランス」 検査結果を聞くアユミに主治医は、何度もそう言った。 次男のカイが、小児科の発達外来で知能検査を受けた。結果は軽度の知能の遅れや自閉的傾…

50

野球ファンのXまとめ 2024/04〈楽天イーグルス〉〈MLB〉

Xアカウントの野球ネタまとめです。(シーズン中は半分以上が野球ネタに💦) 楽天戦中心ですが、今年はMLB(大谷)も気になる! 野球好きにしかピンとこない観戦ネタ、ゴ…

36

バブリーOLはいつ消えた?〈あとがき〉

まえがきと他の回はこちら 肩パットに金ボタンジャケットのバブリーOLこと、90年代前半女子。 彼女たちはいつ消えたのか? ファッション雑誌「JJ」を通して、5回にわた…

48

バブリーOLはいつ消えた?#5〈1996年〉エイジレス・ボーダーレス化へ

まえがきと他の回はこちら 今回の参考資料は「JJ」1996年3月号。 ※下記リンクから、表紙が見られます まったく違う雑誌のように。96年のJJは、前年までとまったく違…

40

バブリーOLはいつ消えた?#4〈1995年〉海外大好き?90年代後半女子

まえがきと他の回はこちら 今回の参考資料は「JJ」1995年3月号。 ※下記リンクから、表紙が見られます おしゃれはスーパーモデルに学べ巻頭はすっかりおなじみ、スーパ…

51

バブリーOLはいつ消えた?#3〈1994年〉コンサバって、なんですか?

まえがきと他の回はこちら 今回の参考資料は「JJ」1994年3月号。 ※下記リンクから、表紙が見られます 「春」ニュートラ・ニット再び「ニュートラ」という、かつて(80…

50

バブリーOLはいつ消えた?#2〈1993年〉ギャル草創期 バブリー末期

まえがきと他の回はこちら 今回の参考資料は「JJ」1993年2月号。 ※下記リンクから、表紙が見られます 憧れのスーパーモデル パリコレ編この当時女性誌界隈では、 スー…

60
サイトマップ〈守谷佳純note〉

サイトマップ〈守谷佳純note〉

音楽コラム、創作(小説)、野球、雑記など、好きなもの、表現したいことを、心のおもむくままに綴っています。
ぜひ読んでいただけたら、うれしいです。

ℹ️随時更新しますℹ️

自己紹介考察もの(?)最新の企画ものです。ちょっとした思いつきから書き始めました。

音楽関係聴く専門(演奏経験なし)ですが、音楽大好き。
専門家でもないのに生意気かも……と思いつつも、取り上げる全てのミュージシャンに愛とリス

もっとみる
〈小説〉スカートとズボンの話 #5

〈小説〉スカートとズボンの話 #5

1996年 華 18歳 わたしは、都立高校の3年生になった。学校に制服はない。
 高校受験のときママはお嬢様私立にわたしを入れたがったけど、とんでもなくダサいズボン制服を見て一瞬にしてあきらめてくれた。泣きながら、ぐずぐず言われたけど。

 4年前「下衣選択法」申請の日にプチ家出をした後は、ひどい騒ぎだった。パパはわたしをひっぱたき、ママは半狂乱で泣き叫んでわたしを責めた。
「あなたはこれでもう、

もっとみる
〈小説〉スカートとズボンの話 #4

〈小説〉スカートとズボンの話 #4

 ゴワついたようなそれは試着室で穿いてみると、とてもやわらかかった。フロントのボタンを1つ1つ留めると、上等のコルセットみたいにわたしの下腹を覆った。そしてわたしの脚を、やわらかくまっすぐにつつんでくれた。

 カーテンを開けると店員の女性は、わぁ、と目を見開いた。そして、ねぇ見てみて、とバックヤードに声をかけた。すると、ヒゲも髪もモジャモジャの大柄な男性が出て来た。

「シンデレラ・フィット

もっとみる
〈小説〉スカートとズボンの話 #3

〈小説〉スカートとズボンの話 #3

 わたしは最寄り駅から中央線に乗り、あの駅へ向かった。
 「mer bleue」は、駅から少し離れた場所にあるらしい。

 あれからいろいろ調べた。「下衣」をどちらかに決めてそれを申し込むには、専用の書類に本人のサインと拇印(指紋)が必要らしい。

 市役所の窓口でわたしが
「女性下衣選択法の書類ください」
と言うと、窓口のお姉さんは少し怪訝な顔をした。そして、保護者の方と一緒に書いてくださいね、

もっとみる
〈小説〉スカートとズボンの話 #2

〈小説〉スカートとズボンの話 #2

 そうだ、パパの雑誌に載っているかもしれない。
 パパの鞄には、いつもおじさん向けの週刊誌が入っている。それなら、もっとわかりやすく書いているかもしれない。わたしは忍び足で玄関に行って、パパの鞄からそっと週刊誌を抜き取って部屋に持ち込む。開くと早速、記事を見つけた。

 次のページをめくると、知らない女優が素っ裸でポーズを取っている。
 ふーん、これがヘアヌードなんだ。わたしは2秒だけじっと眺めて

もっとみる
〈小説〉スカートとズボンの話 #1

〈小説〉スカートとズボンの話 #1

1992年 華 14歳 栗色の髪をしたモデルは、褪せたブルーのジーンズを穿いている。
「リネンのシャツに、ウォッシュ加工されたワンサイズ上のリーバイス501。メンズサイズをルーズにまとうことで、強く女性を感じさせます」

 わたしはベッドに寝転がって、雑誌のその写真を眺めた。
 「リーバイス501」は、少しルーズに、でもまっすぐに彼女の脚をつつんでいる。そしてお腹のくびれの少し下に、ウエスト部分が

もっとみる
小説の連載をはじめます

小説の連載をはじめます

突然ですがタイトルの通り、小説の連載(?)をはじめます。

毎日はむずかしいですが、週に4,5日掲載、30回くらいで完結させたいです。1か月半はかかるかな……

主人公は、1978年生まれの華という女性。
私よりほんの少し若い。もう少し若くてもいいかと思いましたが、あまり自分と歳が離れるとよくわからなくなるので、この歳にしました。

舞台は「女性下衣選択法」という法律が施行され、女性がスカートかズ

もっとみる
#6 言葉を頼れない人たち(後編)〈1話完結ストーリー〉

#6 言葉を頼れない人たち(後編)〈1話完結ストーリー〉

前編はこちら

「おにいちゃんのところに行キマショウ」
幼稚園の帰り、すました顔でカイが言った。これから、リクの学童へ迎えに行くのだ。
棒読みのようにたどたどしいが、カイがこんな文章でしゃべることは珍しい。すました顔がかわいらしくて、アユミは思わず微笑んだ。

「カイくん、大きくなりましたねぇ」
学童に着くと、顔なじみのスタッフの女性が声をかけてきた。
「来年は、小学校かな?」
女性はカイにも声を

もっとみる
1997年、皆 MOON CHILDが好きだった 〈ESCAPE〉〈アネモネ〉〈tambourine〉〈Over the rainbow〉

1997年、皆 MOON CHILDが好きだった 〈ESCAPE〉〈アネモネ〉〈tambourine〉〈Over the rainbow〉

少し前「MOONCHILD」というアイドルグループが解散する、というニュースが流れた。
思うところがありタップしてみると、私と同じことを考えた人々が、コメント欄に多数集まっていた。

1990年代後半に現れた、MOON CHILDというバンド。
最大ヒット曲は、裸の太陽~🎵こと「ESCAPE」だった。

俺はアネモネが好きだ、の「アネモネ」はこちら。

(イントロの 「ラ~ラ~ラ~ラ~」が、もう

もっとみる
#5 言葉を頼れない人たち(前編)〈1話完結ストーリー〉

#5 言葉を頼れない人たち(前編)〈1話完結ストーリー〉

「非常に、アンバランス」
検査結果を聞くアユミに主治医は、何度もそう言った。

次男のカイが、小児科の発達外来で知能検査を受けた。結果は軽度の知能の遅れや自閉的傾向が認められ、発達年齢は、実年齢マイナス2歳の3歳程度とのことだった。

「でもね、検査結果を平均にならすとこの通り3歳なんだけど。全てが同じように3歳ってわけじゃないんですよ」

そういって主治医は、各検査項目を示した。
図形など、視覚

もっとみる
野球ファンのXまとめ 2024/04〈楽天イーグルス〉〈MLB〉

野球ファンのXまとめ 2024/04〈楽天イーグルス〉〈MLB〉

Xアカウントの野球ネタまとめです。(シーズン中は半分以上が野球ネタに💦)

楽天戦中心ですが、今年はMLB(大谷)も気になる!
野球好きにしかピンとこない観戦ネタ、ゴシップ、ごちゃまぜで。https://x.com/gypsoksm

ー ー ー ー ー

3/20(MLB開幕戦 ドジャースvsパドレス)

どっちを応援していいのかわからなくなってきたけど、
大谷初ヒットからの、ダルがツーアウ

もっとみる
バブリーOLはいつ消えた?〈あとがき〉

バブリーOLはいつ消えた?〈あとがき〉

まえがきと他の回はこちら

肩パットに金ボタンジャケットのバブリーOLこと、90年代前半女子。
彼女たちはいつ消えたのか?
ファッション雑誌「JJ」を通して、5回にわたり考察してきました。
改めて、検証結果をおさらいです。

あとがきでは、1992~1996年を振り返りつつ
「バブリーOLは、どのようにして消えたのか?」
のまとめをしたいと思います。

1992-96年振り返り、まとめ1992年・

もっとみる
バブリーOLはいつ消えた?#5〈1996年〉エイジレス・ボーダーレス化へ

バブリーOLはいつ消えた?#5〈1996年〉エイジレス・ボーダーレス化へ

まえがきと他の回はこちら

今回の参考資料は「JJ」1996年3月号。
※下記リンクから、表紙が見られます

まったく違う雑誌のように。96年のJJは、前年までとまったく違う雑誌のようになっていました。
ギラギラ感がないポップな服。
一変した、軽やかなコーデ。
まるで海外雑誌のようです。

驚きとともにページをめくるうち、次第に懐かしさがこみあげてきました。
あぁこれこれ!と。
私が知っている90

もっとみる
バブリーOLはいつ消えた?#4〈1995年〉海外大好き?90年代後半女子

バブリーOLはいつ消えた?#4〈1995年〉海外大好き?90年代後半女子

まえがきと他の回はこちら

今回の参考資料は「JJ」1995年3月号。
※下記リンクから、表紙が見られます

おしゃれはスーパーモデルに学べ巻頭はすっかりおなじみ、スーパーモデルのスナップ。

チェックのマイクロミニをはくモデル多数。
安室ちゃんがかつて、結婚の記者会見時にはいていたようなスカートです。
ブーツや黒タイツなどを合わせて、清潔感もありキュートな雰囲気。

「日本でも人気のチェックミニ

もっとみる
バブリーOLはいつ消えた?#3〈1994年〉コンサバって、なんですか?

バブリーOLはいつ消えた?#3〈1994年〉コンサバって、なんですか?

まえがきと他の回はこちら

今回の参考資料は「JJ」1994年3月号。
※下記リンクから、表紙が見られます

「春」ニュートラ・ニット再び「ニュートラ」という、かつて(80年代前半)JJが流行らせた用語を引っ張りだして、新しいファッションを提案しています。

提案されているファッションを見ていろいろ気づくこともありますが、
とにかく気になるのは
記事の中で「コンサバ」という言葉が連呼されていること

もっとみる
バブリーOLはいつ消えた?#2〈1993年〉ギャル草創期 バブリー末期

バブリーOLはいつ消えた?#2〈1993年〉ギャル草創期 バブリー末期

まえがきと他の回はこちら

今回の参考資料は「JJ」1993年2月号。
※下記リンクから、表紙が見られます

憧れのスーパーモデル パリコレ編この当時女性誌界隈では、
スーパーモデルブームが起こっていました。
この記事はパリコレ会場の、スーパーモデルの私服スナップ集です。

懐かしのナオミ・キャンベルとクラウディア・シファー。
ファーコートやシャネルバッグで、さすがのゴージャスぶりです。

でも他

もっとみる