半蔵

自己表現が必要とのことで。

半蔵

自己表現が必要とのことで。

最近の記事

学生の頃から苦手で、毎年提出できなかった読書感想文。 大人になった今、もう一度挑戦してみようと思います。

    • 桜を惜しむ散歩道

      あたたかい日が続いています。 10年ぶりの遅咲きと言われた桜の木々は、とうに薄い、やわらかな葉をつけて、残る花弁はわずかばかり。 さいきんの外出 散歩には良い日和で、家人とも探検と称して度々出かけ、家の近所を散策し、楽しんでいます。 1月頃は凍えるような日が多かったので、運動もそこそこに帰宅することがほとんどでしたが、最近は、少し遠くまで歩いて、ふらっとお店に立ち寄ることも しばしば。 自分の身体が、冬の窮屈な寒さから解放されているのを感じます。 これで桜さえあればなぁ

      • 創作のきっかけともたらしてくれたもの

        はじめに文章を書き始めてから1ヶ月が経ちました。 今日までの心を記録として遺しておこうと思います。 きっかけは余裕から生まれる 親元を離れて早1年。 あんなに苦手だった家事にも慣れ、睡眠時間は過去最高の平均7.7時間を記録。基本的な生活はどうにかこなせるようになりました。 そうなると、時間が余った。 暇になったのです。 私はこの持て余した時間をどう使うか、考えていました。本を読もうか、趣味を始めるか。 考えているうちに、問いが生まれてきた。 「私とは」 ご飯を食べ

        • あの曲、聴きました。

          僕は、その日初めて、YouTubeをダウンロードした。 そうして、勧めてもらった曲を聴いていると、心が乱されて、怖くなった。 以来、僕はその曲の再生をためらうようになった。 僕が中学2年生だった頃。隣の席の子が教えてくれた、外国人のアーティスト。 お昼休みに、ふとした会話から、ねえ、この人知ってる?って。 スマートフォンで写真を見せてくれた。もう片方の手には、お母さんが作ってくれたらしい、焼きパイシートのスティックが握られていた。 写真の中の女性は、僕の知らない人だっ

        学生の頃から苦手で、毎年提出できなかった読書感想文。 大人になった今、もう一度挑戦してみようと思います。

        マガジン

        • 物語
          4本

        記事

          ベルギーのお酒

          今日、人生で2缶目のビールを飲みました。 ただのビールじゃありません。 「Engelchen」という名前の 爽やかな 空色が印象的なベルギー産のビールです。 パッケージの色に惹かれて購入したのですが、お酒の自己紹介も素敵でした。 簡潔ながらも魅力的な紹介文。 その左下に小さな絵が添えられています。 金色の麦の上に、子供程の小さな影がふたつ。 ふたつともこちらに背を向けているのですが、片方は犬、片方は天使。ふたりともどこか遠くをぼんやり見つめている風でした。 その可愛らし

          ベルギーのお酒

          小さな私

          あなたのお腹を抜け出してから 約22年が経ちました。 この20年間、ほぼ毎日19時間・ 22年で15万2570時間目を開いて、生活を営んできました。我ながらすごい、よくがんばった。 なんて、誰が労わってくれるのかしら。 両親?夫?それとも私? きっと誰も言いやしない。 だって、私も知らなかったもの。 15万時間も起きて、活動していたなんて。 思い出なんて1つもない。 あるのは後悔と、あとは、忘れてしまった。 きっと、くだらないこと。 思い出すことなんて1つもない。

          小さな私

          ナルシシズム

          嫌だなァ。 自分が信じるべきものがはっきりしないというのは。 人から何か言われるたび、自分は価値のない人間なんじゃないか、と不安になる。己の過去を全て否定して、自分が望んだ通りにカスタマイズしたくなる。文句が一つも出ないような完璧な人、例えば、フランクリン・ルーズベルトとか。 打算と保身。 誰からも守られていないと信じきってしまった人間が唯一縋れるのは、それだけではなかろうか。たった二つの、歓迎されない武器を握って生き延びてきた人に、世間は冷たい。 「嘘つき」「見損な

          ナルシシズム

          私は感情に流されやすい。 とりわけ、承認欲求に弱い。

          私は感情に流されやすい。 とりわけ、承認欲求に弱い。

          悲しみ

          昨年の五月。市の図書館で見知らぬ詩集に吸い込まれ、たった一つの詩を飲み込んで、泣いた。 悲しいわけではなかった。 そこに、私や、私の身近にあった人をみた気がして、訳もわからぬまま、ただ、ただ泣いた。 声は出さなかった。 いっときでも長くその詩を見て、あまりにも物覚えの悪い、幼く、愚かな私の脳みそに、詩の一文字、詠人の名前、いや、苗字だけでも覚えておきたかったのに。 もう、覚えていないのだ。 綺麗さっぱり、何もなかったかのように。私が手に取って、確かに飲み込んだ詩が、言葉が、ひ

          悲しみ