朝のリーダーの態度でその日一日が決まる

年度末や決算期で心の余裕もない時期かもしれませんが、週の始まり月曜日を迎えて、憂鬱な気分で足取りが重たかったでしょうか。それとも、よし今週も頑張るぞという気持ちで過ごせたでしょうか。

忙しい時期は文字通り心を亡くしそうになりますが、リーダーの立場にある人は、自分のことだけでなく、部下の気持ちにも想像を働かせたいものです。

部下が自分と同じように憂鬱な気分なのか、仕方なく淡々と仕事をこなすだけの週の始まりと感じているかを考えてみる価値はあります。

リーダーが朝から暗い顔をしていたり、不機嫌であったりすると、部下にも少なからずよくない影響を及ぼしてしまいます。部下はリーダーのふとした様子に敏感なものです。

自分のキャラに合わない無理をする必要はないです。

ただ、にこやかに朝の挨拶くらいはきちんと交わしましょう。無言で席に座り、暗い表情をしていると部下も声をかけずらく、朝から職場の空気を息苦しいものにさせます。

部下はリーダーの鏡

仕事が楽しくない、ただの義務感でしかないと感じる部下の感情はリーダーの在り方に根差していることがあります。

部下が仕事を単なる「義務」だと感じるのは、リーダーが仕事に対して冷淡な姿勢を見せているからかもしれません。仕事は人生の貴重な時間を費やすものですから、その時間を気分良く過ごせなければ、会社全体の雰囲気や仕事の効率にも悪影響を及ぼします。

逆に、リーダーが仕事に対して前向きな態度を示し、部下は大切な存在であるという姿勢を持ち、それを示していれば、部下が仕事に真剣に取り組む原動力となります。

リーダーの言動、態度は、リーダー自身が思っている以上に部下の意欲や職場の雰囲気に大きな影響を与えてしまいますから、出社時の態度ひとつも気を付けたいことです。

子を見れば親が分かり、部下を見れば上司が分かり、社員を見れば社長が分かると言います。自分のまわりにいる人は自分の鏡であり、部下が仕事に対して前向きな姿勢になれないのは自分がそうしているからに他なりません。

目標達成できていればそれで十分か

部下が前向きな姿勢で仕事に向き合っていない会社では、目標を達成できたとしても、部下は満足感や達成感を感じません。仕事がただの「義務」であれば、会社は給料をもらうだけの場所だからです。それでは、会社という場は会社と部下の持続的成長に良い影響を与えることは難しいでしょう。

リーダーは、単なる指示や目標達成だけでなく、部下が仕事に対して前向きで、他人に対して思いやりを持ち、チーム全体で共に成長しようと思える雰囲気を築く責任があります。リーダーが冷淡であれば、部下も同様に冷淡に仕事に取り組むことになるでしょう。

仕事は遊びではないし、会社が定める目標を達成していれば、それで十分という考え方もあります。また、そうした考え方が広くマネジメント層に受けているのも事実です。

目標達成はもちろん重要なことですが、その過程やチームとしての結束力も大事ではないでしょうか。

仕事を通じて、自分が試され、自信をつけたり、落ち込んだり、努力をしようと思うのも仕事に対して真剣に向き合うからこそできることです。

そして同じ職場で働くメンバーとも良い関係性であれば、業務を分担し効率よく仕事をし、刺激し合い、相乗効果も望めるというものです。

PM理論そのものはあまりに有名すぎる考え方なので、説明はしませんが「PM」領域が理想だと認識するのであれば、リーダーとしてまずやらなければいけないことは、リーダーに相応しい朝の態度を取ることではないでしょうか。

リーダーの役割は多岐に渡りますが、簡潔に言えば、部下にその力を発揮させ、メンバー同士が協力して会社全体が成長できるような環境を作り出すことにあります。

だからこそリーダーは、部下が仕事を前向きに受け止め、やりがいを感じられるようにするために、リーダー自らがその姿勢を常に見直す必要があります。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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