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183. 短時間に大きいことをやろうとあせるよりも、時間をかけて大きいことを成すべきである。〜藤田田〜

みなさんこんにちは。


今回は、東京大学法学部在学中に輸入雑貨販売店「藤田商店」を設立、後に日本マクドナルド、日本トイザらスを創業した藤田田さんの格言について紹介していきます。


藤田田とは

藤田田さんについてはこちらの記事でも紹介していますので是非ご覧ください。


小学校では成績は優秀だったものの、
母が教師に賄賂を渡さなかったため内申書がよく書いてもらえず一浪して中学に入学、
1944年に松江高校に入学し、東京大学法学部へ入学します。

高校や大学では頭がよく発想のいい天才でしたが、
受験勉強や学校の秀才を馬鹿にしており周囲からは敬遠されていました。

学校にいてもつまらなく、マッカーサーの司令部で下士官や兵隊相手の通択として雇ってもらっていました。

財務省のビルの地下に寝泊まりして軍曹や伍長の通訳を3年間しましたが、
公務員は前例のないことをやりたい自分とは合わず、入らなかったそうです。


平凡は嫌い、属人は馬鹿にし、東大法学部は面白みのないところでしたが、
東大のパスポートの重みは知っており持っておこうという賢さも持っていました。

そんな時、GHQでアメリカの文化に触れ、
ハンバーガーやコンビーフ、コーラやクリームソーダなどの食文化、
冷蔵庫やタイプライター、大型のアメ車など豊かな文化やキリスト教文化を知りました。


24歳で東大在学中に通訳をしながら貿易会社「藤田商店」を設立、
米軍の売店に雑貨屋食料品を下ろす仕事をしました。

創業のきっかけはユダヤ人軍曹との出会いで、
大企業に入って見栄を張るより金を儲けることが人生の目標になり、
就職するという気持ちは無くなったそうです。

ウィルキンソンという親しい軍曹がおり、
下士官なのに将校より良い服を着ていて、いい車に乗って、下北沢に大きな家を持ち、綺麗な女性まで囲っていました。

それは金貸しで儲けていたらしく、給料日になると他の兵隊から集金していたそうです。

大切なのは「大金を貸さない」ことで、10ドルや20ドルなど少額にすれば貸倒れが少なくなり、
手間はかかるがリスクは少ない、それがユダヤ人のビジネスの基本だと言います。

ユダヤ人にとっては一攫千金はビジネスでなく、
あっちから100円、こっちから200円とコツコツ集めるのがビジネスで、
それだけは忘れるなと言われました。


また藤田商店でダイヤの輸入をしており、
ディーラーへ約束の時間に行った時、
若いカップルが結婚するということでダイヤを買いたいと1時間以上待たされました。

ゴミみたいなダイヤを買う客を相手にするなと口を滑らせた時、
小さなダイヤを買う客をいかに大切にするかが大事、
若いカップルだから最初は小さいが、
来年はそのダイヤを原価で引き取り少し大きなダイヤを買ってくれる、
そして毎年少しずつ大きなダイヤを買ったら何十年もしたら大きなダイヤを買ってくれる。

ビジネスはそんな小さなことの積み重ねだ、
とウィルキンソンを同じことを言われました。

これが後にマクドナルドでハンバーガーを1つ売って、
10円20円を積み重ねるという商売に繋がっているそうです。


短時間に大きいことをやろうとあせるよりも、時間をかけて大きいことを成すべきである。

どんなビジネスでも最初は小さなことの積み重ねかもしれない、
それがティッシュ配りであったり、
挨拶の一つかもしれない、
そして、商品も安くあまり大きな儲けには繋がらないかもしれません。

しかし、いいものを売っていけば必ず客は着いてきて、
それがいつしか大きな売上に繋がっていきます。

最初から大きなものをやろうとあせるのは、
地盤のしっかりしていない場所に高層マンションをいきなり建てるようなものです。

最初は地盤をしっかり固めていき、
それはごく小さな結果かもしれない、
しかしその小さな努力を続けていくことで盤石な基盤が出来上がった時、
その上には大きなマンションを建てることができます。

マクドナルドもそうで、
ハンバーガーを一つ売っても10円20円という利益にしかなりません。

しかしそれが受け入れられ、
単価も安く買う人も多くなれば、
それは大きな金額になります。

ウィルキンソンも金貸しをしていた時、
大きな金額ではなく、返せる小さな金額で金を貸すことで、
貸倒れがなくなり、リスクも少なくなると言っています。

本当のリスクとは何か、
考えられた上で商売をする、これが長く大きなものを築いていく上で大事なことなのだと思います。


最後に

今回は、東京大学法学部在学中に輸入雑貨販売店「藤田商店」を設立、後に日本マクドナルド、日本トイザらスを創業した藤田田さんの格言について紹介してきました。

東大在学時にマッカーサーの司令部で働いていた時に出会ったウィルキンソンからユダヤ人のビジネスの基本を学び、
それを忠実に守ってきたのが、今の全国に展開されているマクドナルドに繋がっています。

今でもマクドナルドはハンバーガーを比較的安価に購入することができ、
少しお腹が減った時にどこでも買うことができます。

誰でも買うことができ、
売上が上がったら店舗を増やしまた売上を上げていく。

その小さな商売の積み重ねが大きなビジネスに繋がっていき、
また時間をかけて大きくしたビジネスは倒れにくいとも思います。

長く繁栄するようにどうやったらビジネスを大きくしていくか、
小さなことをコツコツと積み上げていくような、
そんな仕事を自分も心がけていこうと思います。


自分のチャレンジする姿と成果で、
人は決めたところから人生を豊かにできるということを証すために、
決めたことを小さなことからコツコツと積み上げるような努力をしていこうと思います。


努力を続ける中で中々形にならずモヤモヤしている方へ、
今やっている全力の小さな一歩の努力が報われたらと思います。


それではまたどこかで。

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