マガジンのカバー画像

作品の物語

90
製作した作品の解説です。 ひとつひとつに物語があります。
運営しているクリエイター

記事一覧

【作品の物語】六つ丸く

【作品の物語】六つ丸く

猫の瞳孔は、夜明けと日暮のころの
明け六つ刻、暮れ六つ刻にはいっぱいに開いていて丸く見えます。

こちらを覗いているのは
普通の猫だろうか?

これから起こる事を目をまんまるにして楽しみにしているようです。

【作者コメント】
猫ってこちらをじっと見ている時ありますよね。
なにを考えているのだろう?
なにか知っているのだろうか?
なんだか不思議な力を持っていそうだ。
と思わせるその様子を作品にした

もっとみる
【作品の物語】猫又夜行

【作品の物語】猫又夜行

今宵は楽しく猫又夜行。
扇子を持ったり、お面をかぶったり
と自由に踊ります。

真ん中の猫又は特に、得意げです。

【作者コメント】
今までの猫又夜行の中で、一番華やかな作品を制作したいと思い、生まれました。
いつもは古い着物の柄をアレンジし背景を描くことが多いのですが、着物の柄は繊細なものが多いので、インパクトをつけようと今回は刺繍の花柄からインスピレーションを得ました。

【作品の物語】玉兎を探す神マヤー

【作品の物語】玉兎を探す神マヤー

満月の夜に知恵を授けてくれると言われる琉球の神猫、神マヤー。

今宵は、月を見上げて玉兎を探します。
玉兎はこちらを見ているだろうか?

【作者コメント】
親指サイズの神マヤーがかわいい作品です。玉兎は満月に凹凸を作り、角度によって姿が見えます。
神マヤーと一緒に月を眺めてみてください。

【作品の物語】蒼穹の猫王

【作品の物語】蒼穹の猫王

ケット・シーが猫王に即位してから、
数年が経過しました。
以前よりも頼もしく成長しています。
青空の下、胸を張ります。

【作者コメント】

以前制作したシリーズの続きの作品です。

「賢王ケット・シー」

「若き日のケット・シー」

こちらは、即位直後をイメージした作品。
まだ、イタズラっぽさが残ります。
この数年後が今回の「蒼穹の猫王」です。

今回も黒を使わず、青と茶を混ぜて猫の毛を描いてい

もっとみる
【作品の物語】とことこ白猫又

【作品の物語】とことこ白猫又

とことことみんなでお出かけ。
季節の花を見たり、遊んだり。
今日は、舞い落ちる花びらを捕まえて
遊びました。

【作者コメント】

昨年の個展では黒猫の作品が多かった為、5月の骨董ショーでは白猫を中心に作品を作りました。
同じ白でも少しずつ違いがあります。
頭巾を被った猫又は、実はスコティッシュフォールドです。

【作品の物語】可惜夜の神マヤー

【作品の物語】可惜夜の神マヤー

満月の夜に現れる琉球の神猫。
夜の終わりを惜しみながら、
星を眺めます。
次の満月には何が起こるでしょうか。

【作者コメント】
こちらの作品は、当初作品計画には無い物でした。
神マヤーシリーズを描くうちに、横長で鮮やかな青の作品が欲しいと思い急遽描き上げました。
夜明けが迫る空と、神マヤーの瞳の色を合わせています。

【作品の物語】月待ちの神マヤー

【作品の物語】月待ちの神マヤー

満月の夜に現れる、
琉球の神猫マヤーは早く満月が来ないかと空を見上げています。

月を待つ間は、書物を読んだり
上に乗っかったりしています。

【作者コメント】

知恵を授けてくれるという神マヤーは一体どこで持ったのだろうか?

そんなところから生み出された作品です。

読書家だったらかわいいのではないか?

と、神マヤーしか読めない不思議な本を背景に描きました。

その他、琉球紅型に使われる伝統

もっとみる
【作品の物語】思考する神マヤー

【作品の物語】思考する神マヤー

琉球の神猫マヤーは、
満月の夜に現れ、
知恵を授けてくれます。
どんな知恵が良いか?
深く思考している様子です。
決して…寝てはいません。

【作者コメント】
こちらは、作家仲間のお家のかわいい猫さんをモデルに描きました。
白くてふわふわの神マヤーにピッタリです。
キュッと目をつぶった写真がとても愛らしかったので作品にしました。
小籠包のような白い手もたまりません。
背景は、琉球紅型に使用される吉

もっとみる
【作品の物語】月を見上げる神マヤー

【作品の物語】月を見上げる神マヤー

「月を見上げる神マヤー」
金潜紙・アクリルガッシュ
4×4㎝

満月の夜に現れる琉球の
神猫マヤーは、知恵を授けてくれます。
今宵も満月の下、訪れる人を
楽しみに待っています。

【作者コメント】

こちらの白ふわふわ猫は、
作家仲間のお家の子をモデルにしています。
白くてふわふわで尻尾の先が黒い神マヤーにとてもピッタリ。

シリーズでいくつか描きましたが、こちらの「月を見上げる神マヤー」は洋室に

もっとみる
【作品の物語】猫又音頭をとる子は真中に

【作品の物語】猫又音頭をとる子は真中に

愉快な音頭が流れてくると
人間たちが知らないところで
猫又たちは集まります。

音楽に合わせ踊りますが、
ベテランの猫又が盆踊りは
どんなものか?
と得意げに教えてくれます。
しかし両端の猫又は練習が
必要なようです。

【作者コメント】
盆踊りを踊ったことは数えることしかないのですが、皆さんはどこで覚えるのでしょうか?
記憶を辿ると、中央に振り付けする方がおり、その動きを見ながら踊っていた気がし

もっとみる
【作品の物語】踊り踊るなら猫又音頭

【作品の物語】踊り踊るなら猫又音頭

まんまるの月の下、
猫又たちが盆踊りを楽しんでいます。
金色の目をキラキラさせ、
しっぽを揺らし、
のどを鳴らし、
最近覚えた振り付けを披露します。

【作者コメント】

東京音頭の振り付けを参考に描きました。

子供の頃、いつもより夜更かしをして踊った盆踊りはとても楽しかったのを覚えています。
非日常的な情景は、今でも夢に出て来る事があるくらい思い出深いです。

その時の気持ちを思い起こしながら

もっとみる
【作品の物語】金目の弾き語り

【作品の物語】金目の弾き語り

誰よりもいい耳で覚えた唄を、
喉をゴロゴロ鳴らしながら
三味線で弾きます。
月が出ても、その猫の猫目時計は
昼を指す。
どうやら普通の猫では無いらしい。

【作者コメント】
猫又か、はたまた化け猫か?
どちらにしても普通の猫では無い弾き語りです。
江戸時代の浮世絵をイメージし、描きました。

実は、額の底に…

2024年5月の展示に出品予定です。

【作品の物語】白猫又の夜行しない日

【作品の物語】白猫又の夜行しない日

普段は楽しく夜行をしますが、
本日はお休み。
おのおの好きな事をしてくつろぎます。

【作者コメント】
楽しそうに夜行している猫又もかわいいですが、地面に落ちていたり、
適当に座っている猫又がいてもかわいいと思い描きました。
周りに、蝶々が飛び回っています。
猫だった頃は飛びついていたかもしれませんが、現在は猫又なので余裕の表情です。

【作品の物語】長い夜には猫又の歌を

【作品の物語】長い夜には猫又の歌を

日が落ち、月が浮かぶ頃
猫又の演奏会が始まります。

演奏の途中には
軽快なお喋りの時間もあり、
ゴロゴロと喉を鳴らしながら
お客さんを楽しませてくれます。

今宵も耳を澄ませてみてください。

【作者コメント】

猫又が三味線を演奏する浮世絵がありますが、個人的には「猫又はずっと演奏せず、小話をはさんだりしながら楽しい演奏会をするのではないか?」と思い制作しました。
その為、茶目っ気のある表情を

もっとみる