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💊病気についての覚え書き

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乳がんの肺転移、入院、検査、手術、抗がん剤治療などについて。経験談。思ったこと。
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記事一覧

💊医師と薬剤師とMR、そして患者

💊医師と薬剤師とMR、そして患者

病院の待ち時間は暇だ。なのでつい周りを観察してしまう。
個人病院の小さな待合室でたまにスーツ姿の人を見かける。患者がほとんどいなくても椅子に座ることなく、所在なさげに隅っこで立っている。受付のお姉さんに丁寧に頭を下げ、奥からお医者さんが顔を出すと更にぺこぺこ頭を下げてハキハキと話し出す。
製薬会社の営業、メーカーさん、MRとかいう人らしい。処方箋薬局でも見かける。

私の通院する大学病院にも、私の

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💊抗がん剤治療の止め時

今年で抗がん剤治療が終わる。
ベージニオ2年間。
乳がんからの肺転移だったので、できるなら続けて欲しいと夫は言うけれど止める決断をした。
既にできている癌の縮小の為なら続けていたと思うけど、どこかに転移してるかもしれない癌のために続けるのは嫌だった。
ベージニオの副作用だけが辛いのではない。白血球の減少、免疫力の低下に伴う様々な感染症。
いつもどこか調子が悪い。痛い。痒い。治ってもまた繰り返す。治

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💊汗腺トレーニングとホルモン療法

💊汗腺トレーニングとホルモン療法

お盆明けの病院。定期検診。空いてる。
待合所のテレビは無音の高校野球だ。

夏は血管が太くなるから採血が一度でキマる。
腕の関節の内側がかゆみとかぶれで赤くなっていて、ようやく治ったところだった。採血に支障が無くて良かった。

7月初め頃から汗腺トレーニングを始めた。汗をほとんどかかないので熱が体内にこもるようになり、熱中症が心配になったからだ。
40度の湯船に15分浸かるという、家でも簡単にでき

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💊元気に病院へ行ってきた

💊元気に病院へ行ってきた

先週、人間ドック、いつもの通院、そしてワクチンを受けてきた。

まず人間ドック。
受付で例の提出物2つを渡し、血液検査、心電図、血圧などの平和な検査を済ませ、別料金を払って骨粗しょう症検査をしてきた。ホルモン療法をしているので、リスクが高いらしい。
靴下を脱いで、足裏マッサージ機のような機械に片足を乗せ、くるぶしとその反対側に少しジェルを塗り、突起で挟むようにして計測?する。痛くもなんとも無い。

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💊副作用かどうかは消去法

💊副作用かどうかは消去法

突然の胃痛で3時間ほど転げ回っていた。どの姿勢が一番楽なのか。ロキソニンを飲んでいいのか。
胃痛がだんだんと腹痛へと変わり、吐き気と下痢もやってきた。
胃腸炎は経験済みなので、明らかにそれではないとわかる。

抗がん剤治療は主に大学病院などの「大きな病院」で診てもらうことが多い。
だから何かあったら主治医に、と簡単にはいかない。
今回も一応連絡はしたが、案の定「近くの病院で診てもらって。」と言われ

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💊抗がん剤治療中の帯状疱疹

💊抗がん剤治療中の帯状疱疹

帯状疱疹に罹った。
左胸の下に横3センチほどの赤み、その中に水疱が3つ。その両側にいくつかの小さな赤みが点々と。ホントに大したことない湿疹だった。
しかも帯状疱疹は痛みがあると聞いていたので「痛くもないし違うかな?」と思っていた。
ただ手術をした後の、感覚が麻痺した部分だったので、帯状疱疹特有のピリピリした痛みが無かったのかもしれない。
違うかもしれないけど、水疱ができる数日前から胃痛がして、食欲

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💊抗がん剤治療を始めて1年

💊抗がん剤治療を始めて1年

10月になり、抗がん剤治療を始めて1年になる。
薬は減薬したものの、変わらずベージニオとレトロゾールを飲み、リュープリンの注射を半年に1度打っている。

主な副作用はベージニオの下痢とレトロゾールによる更年期の症状だ。
私の更年期の症状は薬によるものか、そもそもの年齢によるものかはわからない。
薬の副作用は主だったものを除けば似たり寄ったりで、複数の薬を服用しているとどの薬が原因なのかわからない。

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💊良いお医者さん

💊良いお医者さん

引っ越しに伴って病院を変えた。
新しい先生は快活でとても良い先生だった。
「良い先生」の定義は人によって違う。
ちゃんと話を聞いて不安に寄り添ってくれるような先生を「良い先生」という人もいれば、深刻にならず明るく接してくれる先生を「良い先生」と呼ぶ人もいる。
同じ病院の口コミに星5と星1があったりするのもそういうことかなと思う。

最初に診てもらった先生は楽しいイケオジの先生だった。体調が悪くても

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白血球とワクチン💊

白血球とワクチン💊

ワクチン3回目を受けた。おそらくまだ受け続けることになるだろう。

私の場合は抗がん剤治療薬ベージニオを服用しているため白血球が1800と少し低い。
そんな中のワクチン接種は体に負担がかかる。

ワクチン接種1回目は手術前に受け、2回目は抗がん剤治療前に受けた。3回目となる今回は初めて38度の熱が出た。医師曰く、高熱は反応している証拠だから良い、らしい。白血球が少ない中でもきちんと効いて良かった、

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医師への伝え方💊

医師への伝え方💊

この半年で視力がガクッと下がった。薬の副作用か、読書のし過ぎか、歳のせいか。
主治医に相談すると、念のため眼科に行くように言われた。
夫に「眼科で何て言えばいいかな〜?」と聞くと、

「医者には症状をきちんと話すこと。今回の場合なら、
①抗がん剤治療で薬を服用していること
②薬を飲み始めてから視力が下がったこと
他に気になることは?」

「まばたきがしにくいことかな〜?あと飛蚊症と眩しいのが辛い!

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💊減薬になる理由

💊減薬になる理由

まもなく3クール目半というところでベージニオが減薬になった。

減薬の理由は副作用による日常生活の具合や血液検査の結果によって決まる。
副作用で日常生活がままならない場合、医師と話し合って減薬することもある。
そして血液検査だ。
今回の私の場合は白血球と好中球の数値が、決まった数値のラインを下回った。
通常3300〜8600の白血球の数値が2100になり、最低ライン1000の好中球の数値が910に

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💊副作用、生活水準、薬価、どれを重視するかは人それぞれ

💊副作用、生活水準、薬価、どれを重視するかは人それぞれ

抗がん剤治療ではよく1クール目、2クール目などという言い方をする。薬によって内容は違ってくるらしい。点滴など毎日ではない場合は「投薬期間+休薬期間」で1クール、経口薬で毎日飲む場合は1ヶ月を1クールとする。

私は今、2クール目の半分辺り。
副作用はやはり下痢がいちばん日常生活を脅かす。程度は本当に人それぞれで、1日10回以上トイレに行く人もいる。そういう場合は「減薬」といって(ベージニオの場合だ

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💊私と体の探り合い

💊私と体の探り合い

朝、薬を飲む為に何かを食べなくてはならない。けれど胃痛で食べる気になれない。

胃は得体の知れない薬を朝晩投入され、
「何これ。あまり体に良くなさそうなんだけど。最近、腸が暴れてるって噂だし。溶かしちゃっていいのかしら?」
とシクシク呟いている。
でも数日前から胃薬を一緒に飲むようにすると、シクシク泣かなくなった。

お腹をこわすと栄養が素通りしていく。どんなに体に良いといわれるものを取り入れても

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💊私はのんびり、体は大忙し

💊私はのんびり、体は大忙し

抗がん剤治療が始まって2週間になる。

ホルモン治療の注射リュープリン
初日から2日間は注射痕が痛む。その後はしゃがんでお腹を圧迫した時だけ痛む。
4日目辺りにお腹周りが痒くなる。痒み止めを塗ったがあまり効果なし。一晩で収まる。
10日後くらいからホットフラッシュがくる。昼間、夜間、関係なくくる。1日1、2回。
(私の冷え性を超えてくるからなかなかすごい。)
最後の生理が終わってからも出血は少しあ

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