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「中年」って何歳まで?

 酒井順子さんのエッセイ集に「いつから、中年?」なるものがある。どうやら40歳になったのを機に書かれたものらしい。

 9月の誕生日で60歳になる私としては「いつまで、中年?」が気になっているところ。

 先日読んだ中島京子さんのエッセイ「小日向でお茶を」でこんな記述が目に止まった。

 NHKが2015年に行った「中年は何歳から何歳まで」という世論調査で結果を平均すると 「40歳から 55.6歳まで」と、なったのだという。ネットを叩くとオリジナルだろう記事も発見。

 えっ?それでは中年から外れた56歳からは、すぐに「高齢者」?それともその間に別の概念があるの?

 一方、厚生労働省の提言『健康日本21』の資料では幼年期0~5歳、少年期6~14歳、青年期15~29歳、壮年期30~44歳、中年期45~64歳、高年期65歳以上という区分をしている。あれ、壮年期って中年期の前に置かれるのか。

 なるべく長く働いてもらいたいお国の提言の立場としては「中年期」を「しっかり自分で稼ぐべき世代」に位置づけたいのだろう、と想像できるものだ。

 幸いなことに血糖値が高いことを除いてあまり健康にガタがきていない(つもりの)私。体重だって高校生のころと変わっていないので、シルエット的には若さを保っている(つもり)。いまさら特にモテる必要もないとはいえ、この“自己肯定感”はなかなか貴重である。

 つまり、自分が「高年」「高齢者」という意識はまったく持ち合わせていない。

 あえてラベリングするなら、どうするか。

 「熟年」などというとってつけたような用語は大嫌いだし、自分としては、厚労省で44歳までとされている「壮年」あたりがしっくりきているのだが。
(23/7/22)

 

 


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